デジモンリリカルアドベンチャー   作:のぞむ

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賢を仲間にしたい大輔だが
仲間達は賛成の意を見せない…


デジモンリリカルアドベンチャー始まります


今、冒険と魔法のゲートが開く


大空の騎士アクィラモン

夕暮れ時の田町

その河川敷を学校帰りの賢が歩いていた

すると目の前にある人物がおり

賢は足を止める

 

 

大輔「よっ!」

 

 

それは大輔だった

大輔と賢は河川敷の川辺に移動する

 

 

賢「それで…話って?」

 

大輔「その、みんなやデジモンに

   謝ってくれないかな…

   もちろん、そっちにその気があればの

   話なんだけど…機会はこっちで用意する

   どうだろう?」

 

賢「…わかった」

 

大輔「いいのか!

   話せてよかった!」

 

賢「…でも、謝れば許されるものなんだろうか…?」

 

大輔「…すぐには無理かもしれないけど

   きっとみんなわかってくれるさ」

 

賢「そうだろうか…」

 

大輔「そうだよ!だって俺達

   同じ選ばれし子どもじゃないか!」

 

賢「選ばれし子ども…?」

 

大輔「そうさ!俺達は仲間さ!」

 

賢「仲間…」

 

 

賢は大輔の言葉に驚いてしまうが

すぐに表情を戻す

 

 

賢「ごめん、その仲間になるのは

  遠慮させてくれないかな…」

 

大輔「えっ?なんでだよ?」

 

賢「とにかくごめん」

 

 

賢は背を向け

その場から去っていく

 

 

大輔「一乗寺…」

 

チビモン『謝るのはいいけど

     仲間にはなりたくない

     どういうこと?』

 

 

D-3の中に入っているチビモンは

そう言う

 

 

大輔「多分時間をくれって意味だと思う…

   気持ちの整理がつくまで」

 

 

大輔はそう答える

 

 

そしてさっきの様子を遠くから

フェイト、アリシアが見ていた

 

 

アリシア「大輔、やさしいね…」

 

フェイト「そうだね…

     でも、さっきの彼の表情は

     前みたいに相手を軽蔑していなかった…

     それに、なにかを決意してる感じだった…」

 

 

フェイトはそう言いながら考えていた

 

 

 

 

 

 

 

 

アリサ「そう、賢を仲間に…」

 

 

 

夜になり、バニングス家でアリサが

大輔と電話していた

 

 

大輔『ああ…だけどみんなは

   あんまり乗り気じゃないみたいなんだ

   なあ、アリサはどう思ってるんだ

   一乗寺を仲間にすることは…?』

 

 

仲間達が賛成の意を見せなかったためか

大輔は少し自信なさげに聞く

 

 

アリサ「あたしは賛成よ」

 

 

しかし、これがアリサの答えだった

 

 

大輔『ホ、ホントか!?』

 

アリサ「ええ、あたし知ってるから

    あいつが本当は優しい奴だって

    なんたって賢の紋章は

    優しさだしね」

 

大輔『アリサ…』

 

アリサ「だからこの前の事だって

    きっと訳があるのよ

    あたしは賢を信じる!」

 

大輔『…わかった!それで

   頼みがあるんだけど…』

 

アリサ「賢を仲間にしたいって

    なのはとすずかに聞いてみてくれでしょ?

    それとなく聞いてはみるわ」

 

大輔『あんがとな!悪いな

   急に電話かけて』

 

アリサ「いいのよ別に

    それじゃ」

 

 

アリサは大輔との電話を切る

アリサはベッドにダイブする

 

 

アリサ「でも、なんで賢は

    この前デジモンを…

    聞いてはみたいけど

    あたし賢の電話番号も

    メアドも知らないのよね…」

 

ファルコモン「そういえばこの前買った雑誌に

       一乗寺賢のメールアドレスが

       載ってたよ」

 

アリサ「ホント!?すぐに登録しなきゃ!」

 

 

アリサは雑誌に載っていた賢のメールアドレスを

携帯に登録したが時間的にもう遅いので

ひとまず眠りについた

 

 

 

 

 

 

 

翌日、大輔達にSOSメッセージが届く

それはデジタルワールドにいるミミからだった

大輔達はすぐさまデジタルワールドに向かい

デジモン達も進化させる

ガオモンとドルモンは進化せずに成長期のままだ

 

 

大輔「ミミさーん!!」

 

京「ミミお姉さま!!」

 

ミミ「みんな!」

 

 

大輔達はミミの元に駆け寄る

ミミは気絶したパルモンを抱えていた

 

 

なのは「パルモン!」

 

アリシア「なにがあったの!?」

 

ミミ「あいつがダムを壊そうとしてるの!」

 

 

ミミの目線の先には巨大なデジモンが

ダムを登っていた

 

 

「ゴーレモンよ!」

 

「お願い!町を守って!」

 

 

ミミと一緒にいたデジモン

ユキミボタモンが助けを求める

ダムから離れたところには

デジモンの町があった

 

 

「ダムを壊されたら町が!」

 

大輔「大丈夫!任せとけ!

   頼むぜみんな!」

 

『おう!』

 

 

ライドラモン達はゴーレモンの元へ向かう

 

 

ライドラモン「とにかく、奴をダムから

       離すんだ!」

 

 

ライドラモン達は必殺技を放つが

ゴーレモンには効かなかった

 

 

ペックモン「なんて野郎だ!」

 

Bテイルモン「どこかに

       イービルリングがあるはずよ!

       そこを狙って!」

 

シュリモン「任せなさい!」

 

 

シュリモンは足のバネを使い、宙に飛ぶ

しかし、どこを探しても

イービルリングは付いていなかった

 

 

シュリモン「そのようなもの見当たらぬぞ!」

 

グラウモン「操られてるってわけじゃねえのか!?」

 

リボルモン「この前のサンダーボールモンと

      同じかよ…」

 

 

そうこうしているうちに

ゴーレモンはダムを破壊しようとする

 

 

ライドラモン「そうはさせるか!」

 

 

ライドラモンはゴーレモンを止めようとするが

ゴーレモンは背中からガスのような煙をだし

ライドラモンはダメージを受ける

 

 

ライドラモン「ぐっ!?」

 

大輔「ライドラモン!」

 

伊織「不味いです!」

 

 

ゴーレモンはとうとうダムを破壊してしまい

そこから大量の水が出てくる

 

 

ミミ「みんな!町を守って!」

 

『了解!』

 

 

ライドラモン達は町の方へ向かう

ネフェルティモンがロゼッタストーンで

ダムを塞ぎ、水を止める

シュリモンが手裏剣で木々を倒し

それをペガスモンとネフェルティモンが

バインドで縛り、木々で道を塞ぐ

最後にディグモンがドリルを使い

地面に亀裂を作る

そして水は止まり、亀裂の中に落ち

しばらくすると水は無くなった

 

 

スバル「やったあ!」

 

ミミ「ありがとうみんな!」

 

『あ!ゴーレモンが!』

 

ギンガ「えっ?」

 

 

ゴーレモンは再びダムを登っていた

子ども達はそれで悟った

ゴーレモンは本気で町を壊すつもりだと…

 

 

大輔「あっちが本気なら

   こっちも本気をださないと」

 

京「本気ってどういう本気よ!?」

 

大輔「本気で倒す!」

 

京「それって殺すってこと!?

  そんなの駄目よ!」

 

はやて「いいや、大輔くんの言うとおりや」

 

京「は、はやてちゃん!?」

 

フェイト「このままだと

     町に住むデジモン達が死んじゃうんだよ…」

 

 

フェイトとはやては意を決したように

ゴーレモンを見据える

 

 

京「あ、あんた達落ち着いて!

  落ち着いて冷静に考えよ!」

 

はやて「冷静にしてどうすんねん!」

 

京「とにかくダムを守ることが先決だわ!」

 

大輔「敵を倒さずにか!?」

 

京「できたら…いえ、絶対に!」

 

タケル「それは無理だよ!しばらく相手の動きを

    止めることは出来るかもしれないけど

    ほんの少しの間だけだ…」

 

ヒカリ「倒すしかないのかしら…

    一乗寺賢くんがやったように…」

 

京(…どうして彼は出来たの?

  そうするしかないって知ってたから?

  あたし達は考えが甘いの?)

 

 

京が考える中

伊織が口を開く

 

 

伊織「僕は嫌だ!そんなことしたら僕達

   あいつと同じになってしまう!」

 

ティアナ「伊織…」

 

京「そうよね伊織!」

 

アリサ「違う!」

 

 

そこへアリサが声を張り上げながらそう言う

 

 

アリサ「伊織!あんたは誤解してる!

    賢がこの前デジモンを倒したのは

    きっと倒さないといけない

    理由があったのよ!」

 

大輔「アリサの言うとおりだ!

   あいつはもう

   あの時の一乗寺じゃないんだ!」

 

 

大輔とアリサが賢を庇う中

京は考え混んでいた

 

 

京(2人とも、どうしてそう考えられるの…?

  彼が昔の彼じゃないって信じてるから?

  あたしにはできない…)

 

 

京が迷いを隠せないでいた

 

 

スバル「ねえ、この前のお兄ちゃんを呼んで

    助けてもらおうよ!」

 

京「あいつに助けを!?」

 

スバル「えっ?いけないの?」

 

京「あ、いや…

  でも来るかどうか…」

 

 

スバルはカイザーの賢をあまり知らない…

そのため京は強く言えなかった

 

 

アリサ「あたし、賢のメアド知ってるわ!

    大輔、Dターミナルを貸して!」

 

大輔「わかった!ほら!」

 

 

アリサは大輔からDターミナルを借り

賢にメッセージを送る

 

 

『うわああああああ!!』

 

ペックモン「お、お前ら!

      てめえよくも!!」

 

 

しかし、そうしているうちに

ペックモン以外のデジモン達は倒れてしまい

リボルモン、Bテイルモン以外は退化してしまう

ゴーレモンはとうとうダムの頂上にたどり着いてしまう

 

 

ガオモン「スバル様!私も進化して戦います!」

 

ドルモン「ギンガ!僕たちも!」

 

スバル「うん!」

 

なのは「駄目!間に合わない!」

 

 

ゴーレモンがダムを攻撃しようとする

しかし、その手は動きを止める

ワームモンが進化したデジモン

『スティングモン』がゴーレモンの手を掴んでいた

森の中から賢も姿を表す

 

 

アリサ「賢!」

 

賢「いけ!スティングモン!」

 

京(助けにきてくれた…)

 

大輔「一乗寺!ありがとよ!」

 

京(大輔とアリサちゃんの言うとおりかも…

  彼はなにか知ってるんだわ…

  だから…だから)

 

パルモン「う……ん……」

 

 

すると気を失っていたパルモンが

目を覚ました

 

 

ミミ「パルモン!気がついたのね!」

 

パルモン「ミミ…あいつはどこ?」

 

ミミ「今、スティングモンが

   ゴーレモンからダムを守っているわ」

 

パルモン「…ゴーレモンじゃないの

     あいつはゴーレモンなんかじゃないの」

 

ミミ「何言ってるの…?」

 

パルモン「あいつは、デジモンの姿をしているけど

     本当は……ダークタワーなの!」

 

『えっ!?』

 

 

パルモンから聞かされた衝撃の事実に

大輔達は驚いてしまう

 

 

すずか「それじゃあ、この前ダークタワーが

    消えていたのは…」

 

伊織「あれはダークタワーが

   変身した姿だったんですね!」

 

大輔「そうだよ!だから!」

 

京(誤解してた…あたし、彼を誤解してた

  彼はもう昔の彼じゃない

  もうデジモンカイザーなんかじゃない!)

 

 

京「今は……仲間!」

 

 

京が迷いを消し去ると

D-3が光を放つ

ホークモンも光を放っていた

 

 

京(賢くん…ごめんなさい!)

 

アクィラモン「ホークモン進化!アクィラモン!!」

 

 

ホークモンは成熟期の巨鳥

アクィラモンに進化する

 

 

京「アクィラモン!

  あいつの正体はダークタワーよ!

  デジモンじゃないの!」

 

アリサ「だから思いっきりやっちゃって!

    ペックモン!」

 

アクィラモン「そうだったのか!」

 

ペックモン「だったら遠慮しねぇ!」

 

 

アクィラモンとペックモンは

ゴーレモンに向かう

アリサ、京、賢はそれぞれ向き合い

相づちをする

 

 

アクィラモン「ブラストレーザー!!」

 

 

アクィラモンが必殺技を放ち

それはゴーレモンに効いた

 

 

アクィラモン「いくぞ!スティングモン!」

 

スティングモン「スパイキングフィニッシュ!!」

 

 

スティングモンの必殺技でゴーレモンの身体は

ヒビが入る

 

 

スティングモン「とどめだ!ペックモン!」

 

ペックモン「任せな!

      スパイラルクロー!!」

 

 

ペックモンがとどめの一撃を放ち

ゴーレモンは消滅した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

賢「弁解はしません

  本当にすいませんでした…」

 

 

その後、賢は頭を下げ謝罪する

タケル、ヒカリ、伊織、ティアナは

複雑そうにする

 

 

フェイト「いいよ」

 

なのは「フェイトちゃん、いいの?」

 

フェイト「うん」

 

賢「…フェイトさん

  前に酷いことをして

  本当にごめんなさい…」

 

フェイト「…もういいよ

     君がもうあの時の君じゃないのは

     もうわかったから」

 

はやて「…ま、まあ

    今日のあんたとスティングモンは

    よくがんばっとったし

    許さないこともないで…

    あ、でもちゃんと太一兄とアグモンにも

    謝るんやで?」

 

フェイト「太一には私からも言ってみるから」

 

賢「…うん」

 

パルモン「ねえ、あの女の人は

     一体何者なの?」

 

 

パルモンが言っている女の人とは

ダークタワーをデジモンに変えた張本人である

 

 

賢「僕も知らない…

  今わかっていることは

  彼女がダークタワーから

  デジモンを作れること

  彼女が近づくとダークタワーが

  昔の機能を取り戻すことくらいだ」

 

ミミ「でも、どうして知ってたのに

   教えてくれなかったの?」

 

賢「それは…」

 

ワームモン「僕と賢ちゃんだけで

      カタをつけなきゃって思ったから」

 

大輔「そういうところが

   水くせぇんだよ」

 

賢「でも、全ての責任は僕にある」

 

大輔「だから、仲間になれないってわけか?」

 

賢「…じゃあ、僕はこれで」

 

大輔「おい!一乗寺!」

 

 

賢は大輔の問いに答えず

その場から去っていく

その途中、賢のDターミナルに着信がくる

賢は止まってDターミナルを開き

しばらくしてこちらを向く

するとアリサと京が笑みを浮かべながら

賢を見ていた

賢は再び歩き始めた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-仲間になれる日を待ってるわ

 今日は本当にありがとう。

      

             京-

 

 

 

-仲間にならなかったら

 承知しないんだから!。

   

           アリサ-

 

 

 




大輔と賢の思いが重なり合う時
エクスブイモンとスティングモンが
1つになる…



次回、ついに2体がジョグレス進化!
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