エクスブイモンとスティングモンが
新たな進化をする
デジモンリリカルアドベンチャー始まります
今、冒険と魔法のゲートが開く
荒野にポツンと立つダークタワー
それを賢とワームモンが見上げていた
賢「これが、どうしてデジモンに…」
ワームモン「何かわかる?」
賢「いや、わからない…」
賢は悔しそうな表情をして呟く
賢「以前の僕だったら…
カイザーの僕だったら
何かわかったかもしれない…
でも、今の僕には
これがどういう仕組みになっているのか
わからない…」
ワームモン「賢ちゃん…デジモンカイザーに
戻りたい?」
ワームモンは悲しげに聞いてくる
賢「いや、そういう意味で言ったんじゃないよ…
あの頃の僕は、自分でもどうしてか
わからないほど頭がスッキリして
なんでもわかる気がした…
でも、一番大事なことが
わかってなかったんだけどね…
今、確かに言えることは1つだけ…」
賢は握りこぶしを震えさせ
辛そうな表情でダークタワーを見上げる
賢「これは…僕が建てたんだ…!」
ワームモン「…ごめんね
僕がもっとしっかりしていれば
賢ちゃんにこんなこと…」
賢「ワームモンのせいじゃない…
悪いのは僕だ…」
ワームモン「賢ちゃん…一緒にデジタルワールドを
元に戻そうね…」
賢「ありがとう…ワームモン」
ワームモン「ダークタワーなんて
僕がぜーんぶ壊してみせるよ!」
大輔「あ~!あんなにがんばったのにぃ……」
大輔は崩れた橋の前で
涙を流しながらへこんでいた
この橋は先ほど修復が終わったのだが
ダークタワーデジモンがやってきて
一部の部分が破壊されてしまったのだ
ちなみにダークタワーデジモンは
すでに倒している
なのは「またやり直しだね…」
すずか「大輔くん…
またみんなで橋を直そ…」
伊織「僕もアルマジモンも
まだまだ頑張れますよ…」
はやて「私もやるっきゃないなぁ」
大輔「…なぁ
一乗寺賢も手伝わせようぜ
あいつ、頼んだらきっと
手伝ってくれるよ」
伊織「それは…そうでしょうか?」
この中で最も賢に
不信感を持っている伊織はそう呟く
アリサ「…伊織は
そう思えないのよね」
伊織「はい…僕は大輔さんとアリサさんのようには
考えられません…」
この場の空気が悪くなる中
大輔が口を開く
大輔「俺さ、あん時聞こえたんだよな…」
フェイト「なにが聞こえたの?」
大輔「あん時、一乗寺の優しさの紋章が
金色のデジメンタルに変わって
なんて言ってんのか
よくわかんなかったけど
何かを俺に訴えてる気がしてさ…
あの感じってさ、言葉で
上手く言えないんだけど
なんつーのかな?
あの紋章の事は信用してもいいって
思ったんだよ
あれってさ、よくわかんねぇけど
一乗寺の心そのものみたいな気が
俺にはするんだよ」
ヒカリ「つまり、大輔くんに
一乗寺くんの心が
わかったってこと?」
大輔「いや…そう言われるとなぁ…」
タケル「大輔くんには、わかるものが
あるかもしれないけど…
僕にはちょっとピンとこないな…」
ティアナ「私も、あまりピンと来ない…」
京「うーん!なんかさ
みんなもっとシンプルに考えようよ!
紋章とか心とか、難しいこと
言わなくていいじゃん!」
ピロロン!
そこへ伊織のDターミナルに
着信がくる
伊織「光子郎さんからメールです」
なのは「コウくんから?…みんな!
大変なの!」
光子郎からのメールを覗いたなのはは
慌てた様子になる
はやて「どしたんや?そんな慌てて?」
伊織「ある場所に暗黒のパワーが
増大しているそうです!」
はやて「なんやて!?」
大輔「行ってみよう!」
大輔達はデジモンを進化させ
指定された場所に向かい始める
指定された場所に到着した大輔達
そこはカイザーの基地であった
光子郎のメールには
暗黒のパワーが溜まれば
数百キロ四方にわたり爆発すると書かれていた
なのは「どうすれば止まるの…?」
大輔「…きっとここにあった優しさの紋章が
なくなったせいだ!
だから、もう一度あそこに入れれば
きっと止められる!」
大輔はDターミナルを取り出し
メールをうちはじめる
京「大輔?なにしてんの?」
大輔「呼び出すんだ
一乗寺に優しさの紋章を
持ってこさせるんだよ!」
一方、賢とワームモンは
現実世界の自宅に戻っていた
2人は自室でおやつを
食べようとしているところだった
ワームモン「!」
賢「どうした…!?」
ワームモンがパソコンを見て
不安気な表情になり
気になった賢はパソコンを見る
『ごきげんよう…
いかがお過ごし?』
パソコンには白髪の女が映っていた
以前賢が大輔達に話した
ダークタワーをデジモンに変える女だ
賢「お前!」
ワームモン「賢ちゃん!こんな奴
相手にしちゃダメ!」
『あら?お呼びじゃなかった?
じゃあ、失礼するわ』
賢「待て!
お前はいったい何者なんだ!?
僕の何を知ってる!?」
『…なんだか暑苦しいわね』
賢「なんのために現れた…
デジタルワールドを
どうするつもりなんだ!?」
『どうだっていいじゃない
そんなことあなたには関係ないでしょ?』
賢「関係ないわけないだろ!
僕は…どうして…」
『僕はどうしてデジモンカイザーに
なったのか…』
賢「!?」
『あなたの知りたいことくらい
お見通しなのよ
どうしても知りたいって言うのなら…
教えてあげましょうか?
知りたい?』
賢「知りたい…!」
『だったら3で回ってワンと言いなさい』
賢「なに!」
『だれでもよかったのよ
ダークタワーを建ててくれれば
ただあんたには…
付け入りやすい隙が
あったってだけ…』
賢「僕を利用したのか…!」
『ええ、弱みを持ってる人間って言うのはね
簡単に堕とせるのよ
あんたはその典型』
賢「どうして…どうして僕でなければ
ならなかったんだ!!」
『だから言ったでしょ?
だれでもよかったって
偶然よ』
賢「納得できない!
そんな答えでは納得できない!」
ワームモン「賢ちゃん!!」
賢「!」
ワームモンの大声で
賢はワームモンの方を向く
ワームモンは電話の受話器を持っていた
ワームモン「泉光子郎さんって人から電話だよ!
デジタルワールドが
大変なことになってるんだって!
賢ちゃんの助けがいるんだって」
『ちっ!』
賢「貴様!なにをやったんだ!?」
『なにって?』
賢は女の態度に歯をくいしばるが
ひとまず電話に出ることにした
光子郎『一乗寺くんですか?
詳しいことは大輔くんから
メールが来ているはずです!
君は1人でもデジタルワールドに
行けますね?
すぐに向かってください!』
賢は光子郎との通話を終え
女を睨み付ける
賢「僕に足止めをくらわせたんだな…!」
『フフ…だからボウヤは
甘いのよ』
ワームモン「賢ちゃん…」
旧カイザー基地は
先ほどから小さな爆発が起きており
大爆発するのは時間の問題だった
ギンガ「また爆発が!」
はやて「一乗寺くんはまだこんのん!?」
大輔「来るさ!絶対来る!」
アリサ「賢…!」
「どうかしらね?」
『!?』
大輔達の目の前に
あの女がたたずんでいた
伊織「あれは…パルモンの言っていた人間!?」
「せっかくの大爆発を
お子ちゃまに邪魔されたくないのでねぇ!」
女は自分の髪の毛を何本か抜き
それを周りにある無数のダークタワーに入れる
ダークタワーは宙に浮き
それぞれ一つに交わると
オオクワモン、メタルティラノモンになる
どちらも完全体である
なのは「ダークタワーが!」
フェイト「デジモンになった!」
はやて「こういう仕組みやったんやな…!」
オオクワモンとメタルティラノモンは
大輔達の目の前に降り立つ
大輔達のD-3は光を放つ
エクスブイモン「ブイモン進化!
エクスブイモン!!」
アクィラモン「ホークモン進化!アクィラモン!!」
アンキロモン「アルマジモン進化!アンキロモン!!」
クロ「ガブモン進化!ガルルモン!!」
ウィザーモン「インプモン進化!ウィザーモン!!」
ペックモン「ファルコモン進化!ペックモン!!」
グラウモン「ギルモン進化!グラウモン!!」
ガオモン「スバル様!私達も!」
スバル「うん!」
ドルモン「ギンガ!!」
ギンガ「うん!」
スバルとギンガのD-3は光を放ち
ガオモンとドルモンは光を放つ
ガオガモン「ガオモン進化!ガオガモン!!」
ドルガモン「ドルモン進化!ドルガモン!!」
2体もそれぞれ成熟期
ガオガモンとドルガモンに進化する
エクスブイモン「エクスレイザー!!」
エクスブイモンが必殺技を放ち
デジモン達も一斉に攻撃するが
オオクワモンとメタルティラノモンには
まるで通用しなかった
フェイト「私にも、パートナーがいれば…」
テイルモン「私達が、完全体に進化出来れば…」
パタモン「あんな奴!」
タケル「仕方ないよ…今は出来ることを
やるしかないんだ!
フェイトちゃんも!」
フェイト「タケル…」
そしてテイルモンはアーマー進化で
ネフェルティモンになり
パタモンはエンジェモンに進化する
エンジェモン「ヘブンズナックル!!」
エンジェモンはヘブンズナックルを放つが
暗黒デジモンではない2体には通用せず
オオクワモンの攻撃でダメージを受け
パタモンに退化する
タケル「パタモン!!」
タケルはパタモンに駆け寄る
ほとんどのデジモンは戦闘不能になり
戦えるのはエクスブイモンとクロだけだった
クロ「エクスブイモン!」
エクスブイモン「!?」
オオクワモンの攻撃がエクスブイモンに
迫っていた
スティングモン「スパイキングフィニッシュ!!」
しかし間一髪でスティングモンが攻撃を弾き
事なきをえる
エクスブイモン「スティングモン!!」
そこへ賢も駆けつけ
大輔の元に駆け寄る
アリサ「賢!」
賢「遅くなってすまない!」
大輔「きっと来ると思ってたぜ!
紋章は!?」
賢はポケットから優しさの紋章を取り出す
大輔「それだ!早く!」
賢「…君たちはここから離れろ」
大輔「なんだって!?」
アリサ「あんた!なに言ってんの!?」
賢「もう時間がないんだ…
ここは、僕達だけでいい!」
スティングモン「みんな!早く逃げるんだ!」
エクスブイモン「逃げるならお前も一緒に!」
スティングモン「そうはいかない!」
大輔「なに言ってんだよ!
お前はどうするつもりなんだ!?」
賢「…これ以上、僕のしたことが原因で
みんなに迷惑はかけるのは…嫌だ!」
大輔「一乗寺…」
賢「なんで僕は、デジモンカイザーになんか
なってしまったんだ!
僕は、この手でデジタルワールドを
元に戻したい…なのに状況は
悪くなる一方だ!嫌なんだ!
これ以上この世界を汚してしまうのが!」
スティングモン「やってしまったことに
罪を償うことが
出来るんだったら!」
賢「僕はどうなったっていいんだ!!
今はこの動力炉を止めるんだ!!」
パァン!
この場で音が響いてくる
大輔が賢をビンタしたのだ
大輔「バカ!!そんなに簡単に言うな!!」
エクスブイモン「ふざけるな!!」
スティングモン「!?」
大輔「お前がいなくなったら
悲しむ人のこと考えろよ!
俺はお前を行かせて
それでお前が帰ってこなかったら
一生後悔する!
だから絶対行かせねぇ!!」
賢「…」
エクスブイモン「お前…そんなことで
パートナーを死なせていいと
思ってるのか!?」
スティングモン「…」
大輔「お前がいいと思っても
俺が嫌なんだ!」
賢「本宮…」
大輔「生きろ!」
エクスブイモン「なにがあっても
共に生き続けていくのが
パートナーじゃないのか!
罪を償いたいのなら
生き続けるんだ!」
スティングモン「…そうだな
生き続けなければ
罪を償うことはできない」
大輔「ここでやられちまったら
やりたいこともできねぇじゃねぇか!
そんなの、俺は嫌だ!!」
賢「…僕も嫌だ
まだ、やらなければならないことが
たくさんある…
今、ここでやられるわけにはいかない
それに、家族をこれ以上悲しませたくない…!」
ピカアアアアアアア!!
大輔、賢『!』
アリサ「なによこれ!?」
フェイト「大輔と賢のD-3が
光ってる!?」
大輔(賢の、心臓の音…)
賢(大輔の、胸の鼓動が伝わってくる…)
エクスブイモン「エクスブイモン!」
スティングモン「スティングモン!」
「「ジョグレス進化!!」」
エクスブイモンとスティングモンは
光に包まれ、1つに交わっていく
光がおさまるとそこには
見たことないデジモンがいた
「パイルドラモン!!」
大輔、賢「「パイルドラモン!?」」
すずか「合体した…」
アリサ「ジョグレス進化…?」
新たな進化、ジョグレス進化
そして、パイルドラモンの実力は…
ついに出ましたジョグレス進化!
この話はホントに盛り上がりますね!
次回、1体のデジモンが超進化の光を放つ
お楽しみに!