デジモンリリカルアドベンチャー   作:のぞむ

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ダークタワーの破壊作業をしていた大輔達
そこへ再びアルケニモン達が現れるが…


デジモンリリカルアドベンチャー始まります


今、冒険と魔法のゲートが開く


暗黒究極体

デジタルワールドに建てられたダークタワー

大輔達は今、その破壊作業をしていた

ブイモン達の力で次々と塔は倒されていく

 

 

大輔「みんなー!ちったぁ休もうぜ!」

 

 

大輔は木の上からそう言う

 

 

ブイモン「さんせーい!」

 

ヒカリ「喉乾いちゃった」

 

テイルモン「私も」

 

フェイト「確か向こうに

     ジュースの自動販売機があった筈だよ」

 

はやて「今さら言うのもなんやけど

    ほんまになんでもありやなぁ…」

 

すずか「大輔くんは

    ジュース何がいい?」

 

大輔「任せるよ」

 

すずか「うん、わかった」

 

 

すずか、なのは、フェイト、はやて

タケル、ヒカリ達は

自販機のある場所に向かい始める

 

 

京「大輔ー!」

 

アリサ「ちょっといい?」

 

 

京とアリサは大輔に声をかける

 

 

アリサ「あんたに相談があるのー!」

 

京「下りてきてー!」

 

大輔「え?」

 

 

 

 

 

 

大輔とブイモンは

アリサ達に連れてこられる

そこには伊織と賢が離れて座っていた

そこにはアリシア、スバル、ティアナ、ギンガの姿もあり

4人とも気まずそうにしていた

 

 

大輔「あいつら、お互い意識しちゃって

   離れてんのか…」

 

ティアナ「はい…」

 

京「ほっとけないでしょ?」

 

大輔「まぁ、ほっとけねぇけどさ…」

 

京「でね、こんなのどう?」

 

 

京は大輔の耳元に小声で話す

 

 

大輔「…やってみっか!」

 

 

大輔は岩影から出る

 

 

大輔「伊織ー!一乗寺ー!」

 

賢、伊織「「?」」

 

大輔「あそこのダークタワー!

   フレイドラモンのファイアロケットじゃ

   倒れなかったんだ!

   2人で倒してくれよ!」

 

ブイモン「なに…んぐ!?」

 

 

ブイモンが飛び出そうとしたが

ティアナに口を塞がれる

 

 

ティアナ「ブイモン落ち着いて!」

 

アリサ「これは賢と伊織を

    仲良くさせるためなのよ!」

 

大輔「い、いかがなものでしょう?」

 

 

賢と伊織はとりあえず

ワームモンとアルマジモンを

スティングモン、ディグモンに進化させる

 

 

スティングモン「スパイキングフィニッシュ!!」

 

ディグモン「ビッグクラック!!」

 

 

2匹の必殺技でダークタワーは倒れる

スティングモンとディグモンは

それぞれ退化する

 

 

ワームモン「やった~!」

 

アルマジモン「大成功だがや!」

 

 

喜びあう2匹をよそに

賢と伊織には今だに距離があった

 

 

大輔「おい!力を合わせてダークタワーを

   倒したんだから握手くらいしろよな!」

 

伊織「大輔さん!」

 

大輔「な、なんだよ…」

 

伊織「フレイドラモンだけで

   倒せた筈です…」

 

賢「僕もそう思う…」

 

大輔「そ、そう言われっと…」

 

伊織「無駄なエネルギーを

   使わせないでください!」

 

アリサ「伊織!あんたね!」

 

大輔「アリサ!よせよ!」

 

 

伊織に突っ掛かりそうになるアリサを

大輔が止める

 

 

賢「…やっぱり、君たちのチームワークを

  乱すことはできない

  行こう、ワームモン」

 

ワームモン「け、賢ちゃん…」

 

 

賢とワームモンはその場から去っていく

 

 

アリサ「賢…」

 

大輔「一乗寺…」

 

 

大輔達は賢の去っていく方を見ていた

 

 

ティアナ「伊織…」

 

伊織「…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タケル「そんなことがあったんだ…」

 

 

その後、ジュースを買っていたメンバーが

帰ってきて、先ほどの事を話していた

 

 

京「伊織も一乗寺くんも

  素直じゃないんだから…」

 

ヒカリ「伊織くんの気持ちも

    わからなくはないけど…」

 

大輔「伊織も一乗寺も

   もう少し大人になってもらわねぇとな…」

 

『んぐっ!?』

 

 

大輔の発言に全員が反応する

ジュースを飲んでいた為

全員噎せてしまう

 

 

大輔「なんだよ!

   俺おかしな事言ったか!?」

 

 

大輔が怒った直後

突然全員の表情が変わる

 

 

大輔「あれ、気に触っちゃった…?

   どうしたんだよみんな

   黙っちゃって…」

 

フェイト「大輔、後ろ!」

 

大輔「え?…お前らは!」

 

 

大輔が後ろを向くと

そこには車に乗った

アルケニモンとマミーモンがいた

2匹は車からおりる

 

 

アルケニモン「あんた達、こんなところにいたの?」

 

大輔「いちゃ悪いか!」

 

ティアナ「何の用よ!」

 

アルケニモン「私が作ったデジモンで

       遊んでやろうと思ってね…」

 

京「まだ懲りないの!?」

 

アリサ「あんた、あたし達に

    負けてばっかじゃない!」

 

アルケニモン「今回は……どうかな!」

 

 

そう言うと無数のダークタワーが宙に浮かび

地震が起きる

アルケニモンとマミーモンは車に乗り

走り出す

 

 

アルケニモン「ついてきな、子ども達!」

 

ブイモン「大輔!」

 

大輔「ああ!」

 

エクスブイモン「ブイモン進化!

        エクスブイモン!!」

 

 

ブイモン達はそれぞれ成熟期に進化し

テイルモン、パタモンは

ネフェルティモン、ペガスモンにアーマー進化する

大輔達はアルケニモンの後を追い始める

 

 

伊織「皆さん!いつもと様子が違います!

   この前いた天沢さんという人もいないし

   悪い予感がする!」

 

なのは「ヒカリちゃん!タケルくん!

    先行しすぎだよ!」

 

 

パートナーに乗ってるタケルとヒカリは

ダークタワーの因子で出来た渦に近づく

しかし…

 

 

タケル「うわぁあああ!!」

 

ヒカリ「きゃああああ!!」

 

 

タケルとペガスモン、ヒカリとネフェルティモンは

デジモンの形になりつつある因子に吹き飛ばされる

 

 

すずか「ヒカリちゃん!」

 

はやて「タケルくん!」

 

 

ダークタワーは遂にデジモンの姿になる

その姿はなんと黒いウォーグレイモンだった

 

 

ペガスモン「あ、あいつは…ブラック…」

 

ネフェルティモン「ブラック…ウォー…グレイモン…」

 

タケル「あいつら…とんでもないもの…を…」

 

ヒカリ「そんな…ブラック…

    ウォーグレイモンだなんて…」

 

 

タケルとヒカリは気を失ってしまう

 

 

エクスブイモン「どうするみんな!」

 

ドルガモン「どうするって…」

 

リボルモン「ティア達を守るのが先決だ!」

 

ウィザーモン「そのとおりだね!」

 

 

エクスブイモン達はBウォーグレイモンに突っ込む

 

 

Bウォーグレイモン「ウワァアアアア!!」

 

エクスブイモン「ぐぅっ!!」

 

クロ「うわぁあ!!」

 

 

しかし、Bウォーグレイモンの強さは圧倒的だった

その攻撃にデジモン達は手も足も出なかった

 

 

大輔「な、なんて強さだ…!」

 

なのは「このままじゃみんなが!」

 

京「あいつに勝てるのは

  パイルドラモンと

  ワーガルルモンのクロしかいない!

  一乗寺くんを呼ばなきゃ!」

 

 

京はDターミナルで賢にメールを送る

しかし返ってきたメールは

『君たちのチームワークを乱したくない』という

ものだった

 

 

大輔「俺達のチームワークを

   気にしてる場合じゃねぇだろ!」

 

アリサ「…あたしが連れてくる!

    ペックモン!」

 

ペックモン「おう!」

 

 

アリサはペックモンの背中に乗る

 

 

アリサ「絶対に賢を連れてくるから

    それまで持ちこたえるのよ!」

 

大輔「ああ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方賢は別のエリアで

ダークタワーの破壊をしていた

 

 

スティングモン「賢ちゃん…行かなくていいのか?」

 

賢「どこへ?」

 

スティングモン「とぼけるなよ

        大輔達に呼ばれたんだろ?」

 

賢「本宮くん達とは…」

 

アリサ「けーん!!」

 

 

そこへペックモンに乗ったアリサが来た

 

 

賢「アリサさん…」

 

アリサ「すぐに来て!

    アルケニモンの奴!

    とんでもなく強いデジモンを

    作ったの!

    あいつに勝つには

    パイルドラモンの力が必要なのよ!」

 

 

賢はアリサの言葉を聞くが

うつ向いてしまう

 

 

スティングモン「賢!」

 

ペックモン「おい!聞いてんのかよ!?」

 

賢「アリサさん、悪いけど…」

 

アリサ「…賢のばかちん!!」

 

 

パァン!

 

 

アリサは賢にビンタをする

 

 

賢「っ…アリサさん…」

 

アリサ「あんた本当に馬鹿ね!

    大輔達は今必死に戦ってんのよ!

    なのにあんたは何もしない気!?」

 

賢「…僕は」

 

スティングモン「賢ちゃん…」

 

 

賢は叩かれた頬を押さえる

一度目をとじ

次に目を開けると賢の表情が変わる

 

 

賢「アリサさん!

  僕を本宮くん達のところへ!」

 

アリサ「決まりね!」

 

賢「うわっ!?」

 

 

アリサは賢の手をひき

ペックモンの背中に乗せる

 

 

アリサ「安心しなさいよ

    また伊織がなんか小言言ったら

    あたしがとっちめてやるから!」

 

賢「ア、アリサさん

  別にそこまでしなくても…」

 

アリサ「ごちゃごちゃ言わない!

    ペックモン!」

 

ペックモン「任せな!

      ついてこいよスティングモン!」

 

スティングモン「君の方こそ!」

 

 

賢とアリサ達は

大輔達の元へ向かい始める

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エクスブイモン達は

賢が来るのを信じて

Bウォーグレイモンの攻撃を耐えていた

クロもワーガルルモンに進化していたが

防戦一方だった

 

 

クロ「賢とワームモンは絶対来る!

   それまで持ちこたえて!」

 

エクスブイモン「あ、ああ!」

 

アリサ「大輔ー!

    賢達を連れてきたわよ!」

 

大輔「へっ!」

 

 

大輔は待たせやがってと言わんばかりの

笑みを浮かべる

 

 

賢「本宮くん…」

 

 

賢も笑みを浮かべる

そして、2人のD-3が光り輝く

 

 

エクスブイモン「エクスブイモン!」

 

スティングモン「スティングモン!」

 

『ジョグレス進化!!』

 

パイルドラモン「パイルドラモン!!」

 

 

エクスブイモンとスティングモンは

パイルドラモンにジョグレス進化する

パイルドラモンとクロは

Bウォーグレイモンに攻撃するが

受け止められる

 

 

パイルドラモン「確かに、アルケニモンが作った

        今までのデジモンとは違う!」

 

クロ「全力で攻撃するよ!」

 

パイルドラモン「デスペラードブラスター!!」

 

クロ「カイザーネイル!!」

 

 

2匹は全力の必殺技を放つ

しかし、Bウォーグレイモンには

一切通じなかった

 

 

パイルドラモン「なに!?」

 

クロ「嘘でしょ…」

 

大輔「パイルドラモンが…」

 

はやて「クロの攻撃が…効かへん…」

 

 

Bウォーグレイモン「ウワァアアアアアアアア!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

Bウォーグレイモンの雄叫びと同時に

まばゆい閃光がくる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フェイト「み、みんな………」

 

 

気がつくとフェイト以外の子ども達

デジモン達は気を失っていた

フェイトはとっさに岩影に隠れ

気を失わずにすんでいた

 

 

 

アルケニモン「よくやったBウォーグレイモン

       お前にはもっともっと

       働いてもらうからね

       このデジタルワールドを

       壊して壊して壊しまくるのよ!

       さあBウォーグレイモン!

       あの最後の小娘にとどめを!」

 

フェイト「っ!」

 

 

Bウォーグレイモンはフェイトを見る

しかし、いつまで経っても動かなかった

 

 

マミーモン「どうしたBウォーグレイモン!

      お前の生みの親

      アルケニモンのご命令だぞ!」

 

Bウォーグレイモン「…俺は誰の命令にも従わない」

 

アルケニモン「なに!?」

 

Bウォーグレイモン「奴らは俺の戦い相手には

         相応しくない

         もっと強い奴を探す」

 

 

Bウォーグレイモンはそう言い残し去っていった

 

 

フェイト「ブラック…ウォーグレイモン

     あなたは…」

 

 

フェイトは静かに呟やいた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、飛んでいったBウォーグレイモンは

 

 

 

Bウォーグレイモン(何故だ…

         何故あの小娘を見た時

         攻撃する気が起きなかったんだ

         それに…これはいったい……)

 

 

Bウォーグレイモンは自分でもわからない感情に

動揺していた

 

 

 

はたして、これが意味するものとは…




遂に出ましたブラックウォーグレイモン!
この先彼はどうなっていくのか…


次回!新たなジョグレス進化と超進化が登場!
お楽しみに!

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