妖精さんが見えるだけなのに   作:語部創太

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 頭の悪い人が小説書くとこうなるよってかんじのお話です。
 シリアスっぽいけどよく読んだら矛盾だらけでギャグと化しています。

 直そうと思っても直せないから諦めました。ご指摘いただいても直せないのでご了承ください。


2.転勤(大淀視点)

 【提督】が、この横須賀鎮守府に着任してから2年。深海棲艦に占領されていた旧日本領海はその全てを奪還することができました。最近では深海棲艦に唯一対抗できる【艦娘】という戦力を保有していない東南アジア諸国へも国際支援と称して海域奪還作戦を出来るほどにまで、この日本という国は復活しました。

 ですが最近、日本本土近くの海域で深海棲艦が発見されることが増えているのです。幸いはぐれの駆逐艦や水雷戦隊など脅威にはならないものばかりで発見され次第すぐ出撃した艦娘によって撃沈させているので民間への被害も出ていないのですが。

 問題は、奪還したはずの海域に深海棲艦が出没しているということ。敵の基地があるのか、海軍の警戒網をどうにかして潜り抜けたのか、真相は未だ不明のままで対策らしい対策は取れていません。近海哨戒にあたる艦娘の人数を増やすことはしていますが、深海棲艦の出現頻度はますます増加するばかり。

 

 神算鬼謀の【提督】もその対応には苦慮しています。ですが、【提督】ならば必ずや正解を導き出せるはずなのです。【提督】はこれまで1回だって間違ったことがありません。常識を無視した神がかり的な作戦でもって深海棲艦の悪だくみをすべて打破してきたのです。

 

 それでもなぜここまで正解を導くことができないのか。それは【提督】が熟考する時間がないためだと思われています。

 解放した海域が増える度に、防衛や維持に関する様々な書類の量も増えていきました。近頃では書類を処理するので精一杯、訓練や戦術的指導に【提督】が顔を出す頻度は1週間に1回あればいい方になってしまいました。

 【提督】を慕う艦娘は数多く、そんな彼と顔を合わせないことが士気の低下に影響している可能性も排除しきれません。1日交代で秘書艦を務めるようローテーションを組んではいますが、それでも200近い艦娘が所属している以上、次に秘書官を務めるのが1ヶ月先なんてざらにあるのです。

 

 話が少しそれてしまいました。書類が増え執務がなかなか終わらない現状をなんとか変えようと秘書艦の数を増やしたり書類仕事に強い艦娘を優先的に秘書艦にしたりとしてみましたが、どれも結果は思わしくなく。それというのも【提督】――というより《軍人》が承認する必要がある書類や、《軍人》が自分で処理しなければならない書類が多いのです。いくら秘書艦を増やしても【提督】は1人。一度に処理できる量には限界があります。

 この状況をどうにかしなければならない。【提督】が大本営に出向いて元帥閣下に相談したところ、「事務仕事に特化した人材を派遣する」という提案がなされました。大本営で事務仕事をしていた軍人に権限を与えて横須賀鎮守府で執務処理に徹させることで【提督】が作戦立案に集中できるようにしようというのです。

 

 しかしこの提案には2つ問題がありました。1つ目は「【妖精さん】が見える人でなければならない」ということ。2つ目が「【提督】の認めた人材でなければならない」ということ。

 鎮守府に在籍するのは艦娘以外では妖精さんが見える人以外に認められません。そうでなければ妖精さんの助力を得られず艦娘を適切に運営できないからです。さらに妖精さんが見えない人が鎮守府内にいると妖精さんが姿を消す事例も過去に多く報告されています。陸軍から派遣されている【憲兵】は厳密には鎮守府外の出入りする門までしか入ることを許されておらず、鎮守府内の秩序を守るというよりは不審者が侵入しないように鎮守府を守ることが仕事となっています。

妖精さんを見ることができる人材はそれほど多くなく、そのほとんどが軍学校で提督となるべく勉強しています。鎮守府の数も無限大ではないのでその全てが提督となるわけではないのですが、提督見習いあるいは提督補佐としてすでに提督がいる鎮守府で共に働くこともあります。

 では、なぜ横須賀鎮守府には【提督】以外の軍人がいないのか。その理由が2つ目。大本営の意向と【提督】自身の意思からです。英雄である【提督】に並び立つ人材はそうおらず、それに準じる才能を持つ人材に補佐をさせるくらいなら他の鎮守府を任せた方が良いと判断されています。提督自身も大本営の意向に沿っており、また「自分以外にこの横須賀鎮守府を任せられない」という熱い想いもある、と酒の席で吐露していました。生半可な人材では【提督】が許可せず、それ以上の優秀な人材は逆に大本営が出し渋る。そんな状況でした。

 

 しかし【提督】はこの提案を快諾しました。秘書艦や大本営との連絡係である私――大淀の確認も取らず独断で、元帥との会合その場で決断してしまいました。【提督】が私たちに何の相談もせずに鎮守府全体に関わる事柄を決定するのは、この2年間で初めてのことでした。報連相を徹底してきた【提督】らしからぬ行動は、その異動する軍人が【提督】が待ち望む逸材だったのが原因だそうです。

 「共に働くならこの人しかいない」と【提督】が満面の笑みで仰るほどの逸材。元帥閣下曰く「事務仕事の速さと正確さなら大本営最高」。いったいどこにそんな才能ある人物が眠っていたのかと異動してくる人物の詳細が書かれた書類を見て、驚きました。

 驚きすぎて平時なら一切ズレることのない眼鏡が地面に落ちてしまいました。いえそんなことは今は関係ないのです。

 

 書類の右上にある顔写真。そこに映っていたのは、2年前まで大本営で仕事を教えていた後輩――春日蒼汰(かすがそうた)くんだったのです。

 




 主人公の下の名前がうp主と同じ読みです。なんとなく付けたら一緒でした。ネーミングセンスの欠片もないねぇ?
 考え直すのも面倒なのでそのままポイ。ごめんね主人公くん。でも頑張れ主人公くん。うp主は馬鹿なんだ主人公くん。許しておくれ主人公くん。

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