感想が5コに増えました(゚∀゚)ありがとうございます。
母親にホワイトデーのお返しでイチゴチョコレートを贈ったところ「思ったより美味い」と言われました。なにその微妙な感想(´・ω・`)
大本営から配属された人材。元帥閣下からのお墨付きという噂の主役はどんな人物なのだろうか。興味を持った私、戦艦『長門』は【提督】への直談判によって執務室での面会に同席させてもらうことに成功した。
もっとも、野次馬を希望していたのは私だけではなかったのだが。私の後に10以上の艦娘が同席を希望したが、大淀の「あまり人が多く押しかけても迷惑です」という一声によって、大淀と今日の秘書艦である『足柄』を除いては私のみが同席することを許された。まあ、私はビッグセブンとして、第一艦隊旗艦として鎮守府の代表と言っても過言ではない立ち位置にあるのも関係してはいると思うが。
そんな私だが、正直に言おう。まだ会ったことのない人物にあまり良い感情を持っているわけではない。もちろん尊敬する【提督】の決定に異論を唱えるつもりはないが、不満はある。どうやら顔馴染みであるらしい大淀によれば、件の人物は大本営でずっと事務仕事をしていただけの、大した役職にもついていない平凡な少年だというではないか。作戦立案に関わったことすらない、『軍人』とは思えない経歴の持ち主。彼の何が【提督】を惹きつけたのか、私には皆目見当がつかなかった。書類に載せられた顔写真を見たのだが、その顔つきも如何にも平凡といった風貌だった。
というわけで、私は執務室で待機していた。大淀は件の少年を迎えに行っており、私は【提督】・足柄と今後の海域解放について意見を交わしつつ待っていた。そんな時だった。
『建物入り口にいた先遣隊が敗北したぞ!』
『奴らはしょせん横須賀鎮守府妖精さん部隊の中でも最弱……』
『金平糖に釣られるとは妖精さんの面汚しよ……』
突然、武装した妖精さんたちが執務室になだれ込んできたのだ。
妖精さんが武器を持つなんて見たことも聞いたこともない。いきなりの事態に常は冷静沈着な【提督】も「な、なんだ!?」と驚きに目を見開いている。
『九郎! わたしたちの代わりに人間を入れるなんて何考えてるです!』
『一生懸命がんばってきたのに!』
『あの日の約束は嘘だったのね!』
『断固反対! 絶対防衛! 仕事大事!』
「ご、誤解だ妖精さん。落ち着いてくれ」
どんな大規模作戦の際にも表情一つ崩さなかったあの【提督】が、慌てて妖精さんをなだめようと机の中から金平糖の入ったビンを取り出す。
『お菓子だけで言うことを聞くと思うなー』
『わたしたちにも譲れないモノはあるー』
『このいけずー』
しかし、いつもであれば嬉々として甘い砂糖菓子に飛びつく妖精さんたちは、なおも【提督】に抗議を続けているようだ。私たち艦娘には妖精さんの声が聞こえないので、何と言っているのかは【提督】にしか分からないのだが。
妖精さんの声が聞こえるのは、提督候補者――つまり『妖精さんが見える者』の中でもほんの数人しかいないらしい。伝え聞くところによると元帥閣下と【提督】、それから現在士官学校に通う成績最優秀者の3人しかいないとのことだ。声が聞こえるのは妖精さんから絶大な信頼を得ている証拠で『英雄』となる者に限られているとか。あくまで艦娘の間に流れている噂話だから真偽は分からないのだが。
閑話休題。そんな妖精さんが、自分たちの信頼している【提督】に抗議する内容とは何なのだろうか。まさかとは思うが――
コンッ コンッ コンッ コンッ
規則正しく、執務室のドアが叩かれた。どうやら大淀たちが来たようだ。
ノック音が聞こえた瞬間、妖精さんたちがドアに向かって一斉に銃を構えた。一糸乱れぬその動きは、歴戦の兵士によって構成されたエリート部隊を思わせる。
臨戦態勢に入った妖精さんたちを見て【提督】はため息をつく。
「実際に会わせた方が早いか……」
そう小さくぼやくと、ドアの向こうに「入れ」と入室許可を出した。
「失礼します」
――失礼します
ドアを開けた向こうにいたのは、私が念のために身体検査を命じた天龍と、横須賀鎮守府の頭脳とも言われる大淀。それから、書類で顔を確認したあの少年だった。
『敵が来たぞー!』
1人の合図で銃口を少年に突き付ける妖精さんたち。
この瞬間、私の中で『春日蒼汰は横須賀鎮守府にとって害悪である』という決断が成された。
タイトルが「謁見」なのに、まだ主人公と【提督】が出会ってないです。
…………なんで?(どう考えてもプロット作らず行き当たりばったりで書いてるせいです本当にありがとうございます)