【マダム・ルゥルゥのオウニ商会立ち上げ】 作:どら焼きパンケーキ中佐
【第七話 傷心のジョニー】
確かに《ルゥルゥ飛行隊》は、今現在のイヅルマに於ける最強すぎる飛行隊かもしれません……
然しながら、それは大空にテイクオフしてからでこそのお話です……
幾らルゥルゥやロリリコさんやナツオ班長が奮戦したとしても、陸上戦で圧倒的多数に襲撃を受けたら誰かが斃れてしまうことでしょう。
ナツオ「私は整備班員を四人雇わさせて頂きました……が、アイツらは戦闘員じゃない……」
ロリリコ「私一人なら何人来ても余り関係ないけれど、護衛対象者が増えたら犠牲者を無くして戦闘を終息させるのは、非常に困難です……」
ルゥルゥ「腕利きのガンマンでサルーンのマスターが出来る男性従業員が……そろそろ欲しいわね。そんな都合の良い人材なんて流石に居ないわよね……」
~そんな時でした~
???「ミキ~(泣)私が悪かったよ~(泣)」
ミキ「ジョニー?アナタは私との約束よりも、私という伴侶との約束(契約)よりも銃という相棒との約束(所有)をアナタは選んだのよ……!それじゃ、大好きな銃という伴侶とお幸せに…」
ジョニー「ミキ~~~~~~~~~~~~~~‼‼‼‼‼」
おそらく、ジョニーというこの男性はたった今まさに妻であったと思われるミキさんに三行半をつきつけらたようです……
ロリリコ「傷心の最中に失礼ですが、アナタは?」
ジョニー「私はジョニーです……元ガンマンで今ミキが……ミキが……ぐすん……(泣)」
ロリリコ「マダム、都合の良い人材がいました。」
ロリリコさんは、ジョニーを確保すべしと視線をルゥルゥに送ります。
ルゥルゥ「ジョニーさんだったかしら?あなたは、サルーンのマスターをしながらパンケーキも焼けるかしら?」
ジョニー「出来ますけど、もう銃には触りたくないです……(泣)」
ルゥルゥ「あなたは私の【羽衣丸】で《ジョニーズサルーン》のマスターをしなさいな。あなたの意思を尊重して銃に触ることを無理強いはしないわ…勿論、あなたのミキさんにそれとなくとりなすのはやぶさかでないわ?どうかしら?」
(ジョニーに選択肢がある筈がありませんでした)
ジョニー「お世話になります……ミキ~~~‼‼‼(泣)」
ロリリコ「《とりなすだけで元鞘に戻れるわけないけれど……》」
ジョニーを視るロリリコさんの視線は冷ややかでした……
70%以上完成しつつある【羽衣丸】に《ジョニーズサルーン》が設営されました。
サルーンの中にジョニーとロリリコさんとルゥルゥは知っている《ジョニーの隠し銃器》が持ち込まれました……
~《ジョニーは奇跡すぎるオウニ商会【羽衣丸】に都合の良過ぎる人材なのでした》~
ジョニー「ミキ…許して…ミキ~(泣)」
(つづく)
ジョニーが【羽衣丸】に来るシーンをイマジネーションしたらこんな結果になりました(笑)
【第八話】もよろしくお願いします♪