ロリでショタで30代の男の娘は好きですか?(FGO編) 作:とんこつラーメン
ついでに、すり抜けで茨木童子もゲットしちゃいました。
幼女な鬼っ娘、普通に可愛いです。
突如として現れた『
普通に考えれば怪しさ全開なのだが、オレ自身はこいつの事は大丈夫だと思っている。
「にしても、お前ら中々にやるな。まさか、この短時間に3騎もサーヴァントを撃破しちまうとは」
「それは、どいつもこいつもが大幅に弱体化してたせいだろ。もしも全員が本調子だったら、間違いなく苦戦は必至だった」
「だろうな。つーか、あいつらが弱くなってることも把握してたのかよ……」
「んなもん、一目見ればすぐに分かる」
「……マジでなにもんだよ…お嬢ちゃんは……」
「お嬢ちゃん言うなし」
そんなにオレってば女に見えるのか?
いや、スカートを履いてるのは普通に動きやすさ重視してるだけだし。
決して、幼い頃から両親に無理矢理着せられて、それが完全に習慣になってるとか、そんな事は無いんだし。
「物陰に隠れつつ様子を伺って、いざって時はルーン魔術でも使って援護をしようかと思ってたけどよ、それは余計な心配だったみてぇだな」
「ルーン魔術……」
こいつ、何気に凄いネタバレをしやがったぞ。
それとも、この程度じゃ自分の正体なんてバレっこないっていう自信の表れか?
「ま…またサーヴァントっ!?」
「これで四人目…ですね」
「えっと……今までに出てきたのって……」
「ライダーにアサシン、それから、セイバーが倒した野郎はランサーだな。で、こいつがキャスターって事は……」
「残っているのは、私と同じセイバーとアーチャー、そしてバーサーカーということになりますね」
残り3騎。
何が悲しくて、別に聖杯戦争に参加しているわけでもないにも関わらず、こうして残りのサーヴァントの数を数えないといけないのやら。
「まず先に聞いておきたい。キャスター」
「なんだ?」
「お前には先程までの連中とは違って妙な靄が掛かってない上に、こうして攻撃もしないでオレ達に話しかけてきた。ってことは、お前は少なくとも『敵』じゃないって判断してもいいのか?」
「そうだな。俺もまだお前らの素性を把握してる訳じゃないからなんとも言えねぇが、少なくとも、俺の方はお前らに対して敵対をする気はねぇよ」
「そっか」
オレから見ても、こいつからは敵意が全く感じられない。
それどころか、ここに来て初めてのまともに会話が出来る相手だ。
この貴重な機会を見逃す手は無い。
「オルガ。ロマニ。オレはこいつのことは信用してもいいと思う。二人の意見を聞かせてくれ」
「わ…私は、先生がそう仰るのなら……」
『まだ判断材料が少ないから微妙だけど、ボクも博士と同じように信用しても大丈夫だとは思う。もし彼が博士たちを排除したいと思っているのならば、それこそ戦闘中に奇襲を仕掛けてくればいいだけの話だしね』
オルガはアレとして、まさかロマニと同じ意見に成るとはな。
長年の付き合いで思考回路も似てきたか?
「つーわけだ。二人もそれでいいか?」
「は…はい!」
「私もオッケーだよ。なんかこの人、いい人そうだし」
「お? いいこと言うねぇ~」
やっぱりコイツ、キャスターって割にはチャラいな……。
「つーか、さっきのはなんだ? 魔術による通信手段的なやつか?」
「うんにゃ。単純に現代の技術の結晶だよ。深く気にするな」
「技術の結晶ね。そういや、極まった科学技術は魔術と大差ないってどこかで聞いたことがあるような……」
え? 聖杯の知識って、そんな余計な事も教えるの?
そう言えば、オレとセイバーが最初に契約した時も、妙に現代の食事事情に詳しかったような気がする。
お蔭で、こいつの食費でオレとマリスの財布がかなり寒くなったのは悲しい思い出だ。
「って、うをぉっ!? な…なんでセイバーがここにいるんだぁっ!?」
「貴方もそれを言うのですか、キャスター。全く…私が一体何をしたっていうんですか……ブツブツ……」
あ~らら。セイバーご立腹。
これはアレですな。後で補給物資として送られてきたカップ麺(お湯入り水筒付き)をあげて機嫌を直すか。
「さっきからずっと気になってたんだが、まさかこの聖杯戦争で召喚されたセイバーって、アーサー王なのか?」
「ああ。とんでもない強さで他のサーヴァントを圧倒してやがったよ」
「ここにもう一人の私が……」
そこだけは一緒なんだな……。
でも、それって普通におかしいぞ?
常識的に考えても、同じ場所に同じ英霊が二人も召喚されるか?
(まさか……この『特異点F』のセイバーも他のサーヴァントと同様に変異している……?)
一番納得できる理由はそれだが、また直に見たわけじゃないから答えを出すのは早急過ぎるな。
「取り敢えず、まずはキャスターに詳しい話を聞きながら、同時に答え合わせと行こうじゃないか。お前もそれでいいか?」
「おう。そいつはこっちとしても望むところだけどよ、その前に一ついいか?」
「なんだ?」
「実はよ、訳あって今の俺にはマスターがいない。だから、誰でもいいから俺と仮契約をしてくれねぇか?」
マスターがいない?
ならなんで、こいつやさっきの連中は普通に行動出来てたんだ?
(これは…オレが思っている以上に闇が深そうだな……)
セイバーを召喚出来たことで、少し調子に乗ってたかもしれない。
ここからは改めて気を引き締めていこう。
「セイバーと、そこにいる盾の嬢ちゃんがサーヴァントだろ? ってことは、この眼鏡の嬢ちゃんと白い服の嬢ちゃん、それから気難しそうな嬢ちゃんのいずれかがマスターって事になる。誰が俺と仮契約するんだ?」
「なら、オレがするよ」
「先生?」
「もっちー?」
これはもう完全に消去法だろうな。
「まず、藤丸は完全な素人だから、後々はともかくとして、今はマシュとの契約や連携に集中して欲しい。少なくとも、現状を乗り越えるまではな」
「「は…はい!」」
「で、オルガはそもそも、マスターとしての適性が無いから普通に無理。ってことは必然的にオレしかいなくなる」
『成る程……確かに理に適っているね。納得だよ。それじゃあ、それでいこうか』
「つーわけで、よろしく頼むわ。オレなら魔力量的にも問題は無いだろうし」
「色々と言いたいことはあるけどよ、まぁいいか。そんじゃ、少しの間だけだけど、よろしく頼むぜ。マスター」
「こっちこそ。頼りにしてるぞ、キャスター」
この後、オレとキャスターは簡易的な契約をしてパスを繋げた。
後方支援に特化しているキャスターの協力は普通に有り難かった。
・・・・・
・・・・
・・・
・・
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キャスターとの仮契約を結んだ後に、オレたちは焚火を囲みながらキャスターと自己紹介を挟みつつの情報交換をしていた。
「成る程な。お前さん方も意図してこっちに来たって訳じゃないのか」
「火災自体は完全な人災だが、ここに来たのは事故に近いだろうな」
『だろうね。まさか、あんな状況でレイシフトが起きるだなんて誰も想像もしないだろうし』
お蔭で、今はしたくも無い行軍を強いられてるしな。
「カルデアつったか? そっちもそっちで色々と複雑そうな事情があるみたいだな」
「まぁな。それでも頑張らないといけないのが辛いところだよ」
本当はAチームの連中に頑張って貰う予定だったのにな……。
なんでこうなっちまったんだろ。
「改めて確認するが、キャスターはこの街で引き起こされた聖杯戦争で召喚されたサーヴァントであり、現状で唯一の生存者なんだよな?」
「まだ敗北をしてないって意味ならな。もう既に分かりきっているとは思うが、この聖杯戦争はいつの間にか、本来のものとは完全にすり替わっていた」
「「「「「『すり替わっていた?』」」」」」
随分と変な表現を使うんだな。
「詳しい経緯は俺自身にも全く分らない。分かっているのは、一夜にしてこの街が業火に包まれ、人間は一人残らず死に絶えて、残されたのはサーヴァント達だけだった」
「余りにも突然過ぎて、避難をする暇すらなかったのね……」
「酷いね……」
「はい……」
一夜にして業火……人間は全滅……。
間違いなく聖杯を悪用した誰かの仕業だろうな。
さっき戦闘した連中は、いずれもがそこまでの大火力と範囲を持つ宝具を持っているようには見えなかったし、セイバーの宝具も対城宝具とはいえ、街一つを廃墟に変貌させる程の威力は無かった筈だ。
「そんな状況だってのに、真っ先に聖杯戦争を再開した奴がいた」
「それは?」
「セイバー……ああ、この聖杯戦争で召喚された方のセイバーな。そいつがいきなり水を得た魚みたいに大暴れしやがってよ。奴の手で俺以外の全員が一気に倒された」
暴走状態……なのか?
たしかに、セイバーの力をフルに発揮すれば、並のサーヴァントぐらいは軽く一蹴できるけど……。
「七騎のサーヴァントによるバトルロワイヤル……それが聖杯戦争における唯一無二のルール……でしたよね?」
「そうだ。魔術の秘匿をすることを絶対条件にはしてるけどな」
「キャスターさんはその中で勝ち残った……じゃなくて、生き残っているサーヴァントってことですね」
「そうなるな。んでもって、セイバーに倒された連中はなんでか、さっきアンタ等が倒した連中のように黒い泥に汚染されやがった」
「その『黒い泥』ってのは?」
「さぁな。それはこっちが知りたいぐらいだぜ」
「だろうな……」
『黒い泥』……か。
思い当たる節が無い事は無いけど……。
「その後、連中はいきなり湧いて出てきやがった雑魚共と一緒に何かの捜索を始めた。何を探しているのかは不明だが、その『探し物』の中に俺が含まれているのは確実だった。なんせ、俺が倒れない限りは聖杯戦争が終わらないんだからな」
要するに、黒くなったサーヴァント達にとって、唯一正常な状態で生き残っているキャスターは邪魔者って訳か。
『現状、残されているサーヴァントはセイバーを除けば貴方だけ……。ならば貴方がセイバーを打倒できれば……』
「少なくとも、この聖杯戦争に幕を引くことは可能だろう。この惨状が元に戻るかどうかは不明だがな」
だろうな。
この惨状を即座に元に戻すには、それこそ聖杯の持つ『奇跡』が必要になる。
普通に復興しようとすれば、最低でも10年以上の年月が掛かるだろう。
「実際問題、途方には暮れてたんだ。なにせ、相手はセイバーで、しかも騎士王として名高いアーサー王と来てやがる。ぶっちゃけ、キャスターである俺が真っ向勝負で勝てるような相手じゃない。だが……」
「こっちにも同じ『アーサー王』がいるからな」
「その通りだ。しかも、マスターとの連携も申し分なかった。幾ら相手が強大でも、それはかなり大きなアドバンテージだ」
実際。マスターがいるのといないのとじゃ大違いだしな。
「しかも、お前さん達はここじゃない別の世界線の冬木市でも聖杯戦争をやって、最後まで生き残ってるんだろ? 戦力としては申し分ねぇよ」
「一応、その聖杯戦争での勝者はキャスターなんだけどな」
「らしいな。一体どんなサーヴァントだったのやら」
「少なくとも、魔術師としては間違いなく最強の部類に入っていたのは確実ですね。もきゅもきゅ……」
「だな。変に工房とか作らずに、魔術を使っての真っ向勝負で他のサーヴァントを圧倒してたし。ってか、食べるか話すかどっちかにしろ、セイバー」
「申し訳ありません。久々に食べたカップラーメンが美味しくてつい。年月と言うのは恐ろしいですね……まさか、カップラーメン一つとってもここまで進化していようとは……もぎゅもぎゅ……」
本当に、心から美味しそうに食べるよな~…こいつ。
見てるこっちがお腹空いてきそうだもん。
「つーかよ、それよりも驚いたのは……この嬢ちゃんが本当は坊主だったって事で、しかもこの姿で35歳だぁ? 冗談にしても笑えねぇぞ」
「「「「『うんうん』」」」」
なんで全員揃って頷いてるんだよ。泣くぞ。
「白衣を着てるってことは、科学者か何かなのか?」
「一応な。科学者と魔術師を兼任してて、前は講師なんかもやってた」
「今は?」
「カルデアの技術主任兼マスター候補第一号だ」
「……色々と苦労してんだな」
「頭を撫でるなっつーの。オレは子供じゃない」
「そのナリで言っても説得力ねぇよ」
「う~……」
こいつめ……完全にオレの事を近所の子供みたいに見てやがるな。
「「「尊い……」」」
何が?
「けどよ、マスターとして信頼はしてるぜ。一番最初に俺を信用してくれた上に、聖杯戦争の経験者。しかも、こうしてパスをつないだから分かるが、お前……かなり熟練の魔術師だろ」
「本業は科学者なんだけどね。魔術師は副業だ」
「なんだか勿体無い気もするが、本人がそう言うなら別にいいさ。そこらへんは時に拘る気は無いしな」
「見た目通り、サッパリとした性格なんだな」
「おう」
昔から、この手のタイプの奴は嫌いじゃないし、不思議と気も合う。
やっぱり、キャスターと仮契約をしたのは間違いじゃなかったようだ。
(後は……)
さっきからずっと、
恐らくは、様子を伺いながらも隙を見つけたら即座に狙撃をするつもりなんだろう。
そんな芸当が可能なのはアーチャーしかいない。
(汚染されたアーチャーか……少し厄介かもな)