ロリでショタで30代の男の娘は好きですか?(FGO編) 作:とんこつラーメン
もっちーの方はともかく、ぐだ子の方は本気で迷いました。
一人はすぐに決まったんですけどね~。
管制室での話し合い…というか、結果的には決起集会みたいなことになったが、ここは気にしないようにしよう。うん。そうしよう。
「さて。やるべき事が決まったからと言って、今すぐに突撃って訳にはいかない。何事にも準備は必要だ」
「博士の言う通りだ。こっちもまだ修復しないといけない機器は多いし、ついさっき戻ってきた皆は、まずは体を休める事をして欲しい」
「そうね。これから先は決して敗北が許されない戦いになるのだから。体調は万全にしておかないと」
オルガの方も、所長らしい事を言えるぐらいには回復してきたのかな。
うんうん。これはとてもいい事だ。
「これといった怪我は無いようだけど、それでも体力の疲弊は相当な筈だ。戻ってきた直後に眠っていたとはいえ、それで全回復したとは言い難い。取り敢えず、まずはマシュと立香ちゃんはゆっくりと休んでくれ」
そして、ロマニも医師らしいことを言い出した…と。
やっぱ、こいつにはシリアスなセリフは似合わねぇ~。
「それから、ちゃんとセイバー…アルトリアの部屋も準備しておかないと」
「私の部屋…ですか?」
「そうだ。ここではサーヴァントも一人のスタッフと同等の扱いで通す事にするつもりだ。それは最初から決まっていた事だし、これからは共に戦う同志なんだ。ぞんざいな扱いなんて出来ないよ」
「そーゆーこった。ま、すぐに終わるだろうから、少しだけ待ってな」
「いえ。それには及びません」
「「へ?」」
な…なんだ? なんか凄く嫌な予感がするんだが…何を言う気だ?
「私は鞠絵と同じ部屋で寝泊まりをするつもりなので」
「「「「ちょっとぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!?」」」」
いきなり何言ったんだこの王様は―――――――っ!?
ほら~! 他のスタッフ(主に女性陣)が目をキラキラさせてこっちを見てるじゃねぇか!
「そ…そんなのダメに決まってるじゃないのっ!!」
「何故ですか? 私は鞠絵のサーヴァントです。マスターとサーヴァントが同じ場所で過ごすのは当然の事では?」
「それは聖杯戦争中の話でしょっ!? 今は聖杯戦争なんて起きてないし、それ以前にカルデアの所長として、男女が一緒の部屋に住むなんてことは認められません!!」
「なんて言ってますが、本音は?」
「私も未だに一度もそんな事した事無いのに、そんな事を許せるわけないでしょうが!! ……あ」
思いっきり暴露しやがった。
つーか、お前もオレと一緒に住みたいと思ってたのかよ……。
「残念だが、オレの部屋は研究室も兼ねてるんだよ。あそこには貴重な資料や機器が沢山あるから、可能な限り誰かを泊めるような真似はしたくないんだ。遊びに来るぐらいなら全然構わないんだけどな」
「そうですか…鞠絵がそう言うのならば大人しく諦めましょう。その代り、暇な時は必ず部屋に訪れるようにします」
「解決してるようで全然解決してな―――――い!」
これ以上話してても無駄な気がしてきた。
多分、これぐらいで妥協した方がいいんだろうな。
「あと、出来れば私の部屋は鞠絵の研究室の隣を希望します!」
「全くめげてない……」
「わ…私も、アルトリアさんぐらいの積極性があれば、博士と……」
藤丸は呆れてるが、マシュはどうして力強く頷いてるんだ?
「部屋の話はこれぐらいにして、休む前に一つだけやっておきたいことがある」
「なんだい?」
「これから先、アルトリアとマシュだけに頼りっきりになるは論外だ。余りにも二人に掛かる負担が大きすぎる。となると……」
「そっか! 英霊召喚! 戦力を増やすんだね!」
「その通り。召喚ルームは使用可能か?」
「勿論だとも! 『守護英霊召喚システム【フェイト】』は真っ先に修復したからね! いつでも行けるよ!」
「それは重畳。んじゃ、早速行こうか。藤丸も一緒に来い」
「わ…私も?」
「当たり前だ。これまではともかく、今のお前はもう立派な『カルデアのマスター』なんだぞ。なら、オレと一緒に英霊召喚をするのは当然だ。これから先、嫌ってほど沢山する羽目になるんだ。少しでも慣れておけ」
「う…うん! 分かった!」
「よし」
しっかし、あそこに行くのってどれぐらい振りだろ?
マジでアレが完成してからこっち、ずっと行ってないような気がするわ。
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
「着いたよ。ここが召喚ルームだ」
「ふぇ? 何にもない?」
そこは、真っ白なだけの普通の部屋。
けど、それはあくまで見た目だけ。
「にしても、マシュはともかくとして、なんでお前らまでついてきてるんだ?」
「わ…私は、所長として先生の召喚を見届けたいと思って……」
「私は単純な好奇心さ! マスターがそんなサーヴァントを召喚するのか興味があってね!」
「これから共に戦う同志となるのですから、こうして出迎えるのは騎士として当然の義務ですから」
三者三様で色々と言ってるが、なんかめっちゃ言い訳っぽく聞こえるんだよなぁ~。
「まぁ…いいか。藤丸、足元をよ~く見てみろ」
「足元? うわ……!」
オレ達の真下には、魔方陣のようなサークルが綺麗に描かれていて、その中央にはマシュが英霊モード時に装備していた大盾が設置してあった。
「あれってマシュの……」
「そうだ。元々、あの盾のお蔭で召喚システムが安定するようになったんだよ。それでもまだまだ改良の余地が山ほどあるんだけどな。それはこれからの課題だな」
「博士は本当に向上心が高いね。ボクにはとてもじゃないが無理だ」
「だろーな。自分の抜け毛にすら気が付かない医師じゃ無理だろうよ。ほれ、足元」
「あれっ!? なんかまた髪が抜けてるんですけどっ!? なんでっ!?」
「ストレスじゃね?」
「この前に送られてきた補給物資の中に育毛剤ってあったかな……」
無駄な足掻きは止めとけって。
きっと、お前の毛根の寿命が来ただけなんだよ。
「んなことよりも、現在、オレ達の元にある『聖晶石』って幾つあるんだ?」
「元々、カルデアにあった物と、博士たちが特異点で回収してきた物と合わせて、合計で15個だね」
「15個か……ある意味で賭けになるな……」
こればかりはオレでもどうしようもないしな。
祈ることぐらいしか出来ない。
「もっちー。『せーしょーせき』ってなに?」
「んぁ? そうだな…お前にも分かりやすく説明すると、ガチャを回す為の石だ」
「あ、成る程」
「博士……全然間違っちゃいないけど、その例えはどうかと思うよ…?」
「間違ってないならいいじゃんか。大事なのはフィーリングなんだよ。フィーリング」
「世界最高峰の頭脳の持ち主の口からフィーリングって……」
なんだよ。本当に大切なんだぞ? フィーリング。
「召喚は石3つにつき一回できる。つまり……」
「ガチャを回せるのは合計で5回って事だね。でも、これだと奇数になっちゃうね。どうするの?」
「そうだな……」
ここは藤丸に三回回させるか? いやいや、もし仮に……。
「なら、先生が三回回して、藤丸が二回にすればいいんじゃないかしら?」
「オレが三回?」
「えぇ。藤丸にはもう既にマシュと言うサーヴァントがいるし、同時に沢山の英霊の使役はまだ難しいと思うんです。勿論、これから先もずっとって訳じゃありません。まずは二回程度に留めておいて、徐々に慣れていってから数を増やしていけばいいわけですし」
「……そうだな。質や数はともかく、まずは慣れることが一番…か。流石だなオルガ。よし、そうしよう。藤丸もそれでいいか?」
「う…うん! ぶっちゃけ、私もそうして欲しいと言いますか、あんな啖呵を切っておいてアレだけど、まだ緊張しちゃってますというか……」
「それでいいんだよ。初めての事に緊張なんてしない奴は何処にもいない。寧ろ、それは人間として正しい反応だ。あんまし卑下すんな」
「…そうだよね。ありがと、もっちー」
「どういたしまして」
……時々、妙に女っぽい顔を見せるから反応に困るんだよな…もう。
「それじゃ、博士に9個渡して、立香ちゃんには6つ渡しておくね」
「ありがとうございます。わ…めっちゃ刺々してる」
「そっと持てば大丈夫だよ。ウニと一緒だ」
「私…ウニなんて持ったことない……」
「え? マジで?」
オレはガキだった頃に自分でウニを取って調理して、よく食ってたけどな~。
……今思えば、あんな事をしてたのはオレだけだったのかもしれない。
「と…兎に角、今は召喚するぞ!」
「は~い」
さて…と。どんな奴が来てくれるのかな?
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
オレが召喚陣の中に石を投げ込むと、あの時と同じように光が回転し、それが三本の線となり収束していく。
そこから発せられた眩い光の中から現れた者は……。
「サーヴァント・ライダー。真名『メドゥーサ』。召喚に応じ参上いたしました。この時をどれだけ待ち侘びた事か……」
紫の長い髪を靡かせた美女で、その目には両目を覆うような眼帯が着けられていた。
「メドゥーサ! ギリシャ神話では知らぬ者がいない、あのメドゥーサか!? これは凄い! 最初から大当たりじゃないか! 流石は博士! なんて幸先がいいんだ!」
こいつ…なんかどこかで見たことがあるような気が……あっ!?
「お前、もしかしてだけど、あの冬木で召喚されてたライダーか?」
「その通りです。あの時の約束、ちゃんと果たしてくれて嬉しい限りです。今度は本来の私の力で貴女の事を必ずお守りします。マスター」
「あぁ! よろしく頼む! ところで、その眼帯は例の『石化の魔眼』を封じるための物か?」
「はい。これが無ければ大変なことになってしまうので」
「それは分かるけど、流石に不便そうだし……そうだ。ちょっち待ってろ。え~っと…確かこの辺に……」
どこに行ったかな~? ここじゃないし…ここでもない。
ここかな~……あ、あった。
「ほれ。これ付けろ」
「これは…眼鏡ですか?」
「ただの眼鏡じゃないぞ。こいつはオレが前に発明した『魔眼封じの眼鏡』だ。これさえあれば、少なくともカルデア内じゃ不便することも無いだろ。目を瞑ったまま眼帯を外して、これをつけてみ」
「貴女がそう言うのなら……」
そっと眼帯を外し、目を閉じたままの状態で眼鏡を掛け、静かに目を開けた。
「ど…どうでしょうか?」
「よく似合ってるよ。サイズもピッタリでよかった。ちゃんと魔眼も発動してないだろ?」
「そのようですね。これは本当に凄い……ありがとうございます」
「気にすんなって。これから先、多くの困難を一緒に乗り越えていくんだ。これぐらいの餞別はさせて貰うさ」
「本当に…貴女と言う人は……」
にしても、まさかあの時の奴が呼び出されるとは思わなかった。
この分だと、クー・フーリンも来たりしてな。
「「「「「…………」」」」」
ところで、なんでさっきから女性陣は黙ってるのかな?
なんかロマニはガタガタと震えてるし。
「また強力なライバルが増えましたね……」
「うぅ…長身のスレンダー美人……羨ましい……」
「流石は先生ね……カルデアでの召喚第一号から美女を呼び出すなんて……」
「なんか…段々と私の立場が危うくなってる気がする……」
いや、マジでどうしたのよ?
オレが困惑していると、いきなりロマニがニコニコ笑顔でオレの肩に手を置いてきた。
「どうか、これからも強く生きてくれ。博士」
「それってどーゆー意味で言ってる?」
「大丈夫。その気になれば法律なんて幾らでも変えられるさ」
「お前は何を言ってるの?」
時々、本気でロマニが何を言っているのか分からなくなる。
とにかく、まずは一人目の召喚成功だ。
お次は誰が誰が出てくるのやら。
キリがいいのでここまでで。
まずは以前にもフラグを立てておいたメデューサがやって来て、見事にフラグ回収しました。
あんな事があった直後なので、当然のように好感度はカンスト状態。
次回は残りの召喚を行い、その後にぐだ子の召喚もする予定です。