ロリでショタで30代の男の娘は好きですか?(FGO編) 作:とんこつラーメン
さてはて、もっちーとぐだ子は誰を引くのでしょうか?
まずはオレがライダーのサーヴァントであるメドゥーサを無事に召喚し、それに引き続く形で召喚を続けることにした…のはいいんだけど……。
「なんで、オレはお前さんに抱きしめられてるのかな?」
「一目見た時から、ずっとこうしてみたかったんですが、ダメですか?」
「はぁ……好きにしな。この手の事はもう完全に慣れてるし」
「では、遠慮なく」
メドゥーサの背が高いせいもあって、完全な宙ぶらりんの状態。
なんだ、この奇妙な構図は。
「流石は敏捷性に定評のあるライダー…! この私よりも先に鞠絵を抱っこするなんて……!」
「はっ!? デミサーヴァントとなった今の私なら、博士を抱っこできるのではっ!?」
「もっちー…完全に遠い眼をしてるね……」
「着実に私の影が薄くなりつつあるね……ダ・ヴィンチちゃんショック」
「まぁ…いざとなれば、膝の上に乗って貰うって手もあるけど……」
あ~あ~。聞こえない聞こえない。
「博士……世の男子が皆、羨むような格好だね……」
「そこ。聞こえてるぞ」
ロマニの奴も調子に乗りやがって……。
いつの日か必ず、あいつの同人誌を処分してやる。
もしくは、ダ・ヴィンチと一緒にコピーしてカルデア中に配り回ってやろうか。
「よし。次を召喚するぞ」
まだまだ手元にある石をポイッとな。
光が周り、収束し、そして再び英霊が召喚される。
って、今度もまたなんか見覚えのある姿なんですけど?
「ふっ……よもや、私のような変わり者を召喚する者がいようとはね」
「お前は……」
この特徴的な声に、皮肉った口調。
その白い髪と褐色肌、赤い外套を着ている、この男はまさか……!
「だが、喚ばれたからには名乗らなければな。サーヴァント・アーチャー。召喚に応じ参上した。で、誰が私のマスターなのかな?」
「オレだ」
「君は……」
やっぱ、こいつも微妙に特異点の時の記憶があるみたいだな。
普通はそんな事は無いんだが、恐らくはあそこがかなり特殊な時空だったせいだろ。
「承知した。君ならばこちらも文句は無い。精々、好きなだけこき使ってくれて構わない」
「了解だ。これから頼りにさせてもらうよ。アーチャー…物理的な意味で後方支援が出来る存在は本当に貴重だからな。特に、三大騎士クラスである『セイバー』や『ランサー』との組み合わせは強力だ」
「そこまで言って貰えるとは。ならば、こちらもその期待に応えねばなるまい」
こういうヤツが、こっちの想像以上に活躍をしてくれたりするんだよな。
見た目的にも頼り甲斐がありそうだし。
「……ところで、どうしてマスターは抱っこされているんだ?」
「知らん。それはライダー…メドゥーサにでも聞いてくれ」
「メドゥーサ…そうか…お前も……」
ん? こいつら、前にも出逢った事があるのか?
いや違うな。この反応から察するに、アーチャーの方が一方的に知ってる感じだ。
「どうしました?」
「いや…なんでもない。失礼した」
しかも、礼儀が分ってるときた。
うん。なんとなくだけど、こいつにはこれから先、めっちゃ世話になりそうな気がする。
「ねぇ…マシュ。あのアーチャーさんって……」
「はい。間違いなく、あの時のアーチャーです。まさか、博士のサーヴァントとして召喚されるとは……」
「あの時、彼にトドメを刺したのは先生だった。それで、なんらかの因果が生まれたんでしょうね」
オルガが説明をしているが、オレも同意見だ。
何気に、この義手の中に残っていたアーチャーの僅かな血痕が触媒になってたりしてな。
「というわけだ。これからもよろしく頼む。セイバー」
「こちらこそ。貴方が味方になってくれれば頼もしい限りです」
うんうん。こっちの方もいい感じだな。よきかな、よきかな。
「けど、クラス名で呼ぶのはなんだか不便だね。これから先、他にもアーチャーのクラスのサーヴァントが召喚されていくだろうし。えっと……君の真名は何なのかな?」
「私の真名…か。そうだな。ここならば別に呼ばれても問題は無いが、私は他の英霊達とは違って、これといった逸話も伝説も残していないのでね。そこまで仰々しくされると、却ってこっちの方が困惑するよ」
「そ…そうかい? で、何て呼べば……」
「『エミヤ』。そう呼んでくれ」
「エミヤ? 聞いたことのない英霊だ……」
エミヤ……エミヤ? ん~?
なんだろ……どこかで聞いたことがあるような気が……どこだったっけ?
「どうしました?」
「え? いや…なんでもないよ」
って、なにしれっと頭を撫でてるんじゃい。
「取り敢えず、これでオレが持ってるのは最後だ。ほいっとな」
ラスト三つを投げてから、じっと召喚されるのを待つ事に。
光が三つの線になって、そこから出てきたのは……。
「あら。随分と可愛らしいマスターさんなのね」
「にゃんと」
三人目に召喚したのは、フードを深く被った女性で、見た目からしてもう完全に魔術師な感じのサーヴァント。
なんつーか…ザ・キャスター! …みたいな?
「貴女が私のマスターかしら?」
「そうだよ。これからよろしくな。えっと……」
「キャスターのサーヴァント。真名『メディア』よ。よろしく」
これまた、凄いビッグネームが来たなオイ!
色々と逸話を説明すれば長くなる上に完全に鬱展開になるから今回は省くけど、間違いなく最上級魔術師の一人だ。
「にしても……」
「ん?」
な…なに? メディアがめっちゃこっちを見てくるんだけど……。
「……いいわね。なんかこう……ビビッ! っとクルものがあったわ」
「何が?」
なんだろう。これまでの人生経験で培った『勘』が、猛烈な危険信号を発してる。
「メデューサにメディア……博士はギリシャと何か由縁でもあるのかな?」
「そう言われれば確かに……。どちらも、ギリシャ出身のサーヴァントだものね」
「ほへ~……?」
「また先輩が『FXで有り金を全部溶かした顔』になってます!」
いやいやいや。二人ともかなり有名な人物だぞ?
こいつ……もしや、歴史が苦手な奴か?
「はっ!?」
「な…なんですか?」
「……この子もいい……」
「はい?」
あ。今度はアルトリアもターゲットロックされた。
まぁ…あいつも間違いなく美少女ではあるしな。
「キャスター。マスターに変な事をするのは私が許しませんよ」
「あらライダー。マスターと交流して仲を深めるのも、サーヴァントとしての立派な仕事ではなくって?」
「過剰なスキンシップは許さないと言っているのです。そんなことも分らないのですか? 『コルキスの魔女』」
「なんですって…? 言うじゃないの……この『蛇女』風情が…!」
「「あ?」」
ちょ…ちょっとぉぉぉぉぉぉぉぉっ!?
オレを挟んだ状態で火花を散らすのは止めて貰えませんかねぇぇぇぇっ!?
「修羅場だ……」
「修羅場だね……」
そして、なんか藤丸とロマニが他人事みたいに傍観してるし!?
あの野郎……後で必ず、そのポニテを残して、それ以外の髪をバリカンで剃ってやるからな!
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
ライダーVSキャスターの睨み合いが何とか収束し、お次は藤丸が召喚をする番になった。
「えっと……もっちーみたいに、これをあそこに投げればいいんだよね?」
「そうよ。別に難しい事じゃないから、気軽にやりなさい」
「う…うん……」
本来の英霊召喚は、めっちゃ準備に時間が掛かる上に、長々と詠唱呪文を言わないといけないからな。
それを思うと、本当に便利な世の中になったもんだよ。
なんて言ったら、年寄り臭いかな?
「え…え~い!」
縁日で輪投げをする子供みたいに石を投げる藤丸。
なんとなく、あいつの浴衣姿を想像してしまった。
「わわわ! なんか来たっ!?」
「先輩、まずは落ち着いてください」
慌てる藤丸を嗜めるマシュ。
こいつら、性格は真逆なのに仲良いよな。
いや、真逆だからいいのか?
「……アリね。アイデアが浮かびあがりまくるわ」
「キャスター…君の趣味に対してどうこう言うつもりはないが、節度ぐらいは守ってくれよ?」
「御心配なく。これでも私は『王女』だったのよ? それぐらいの常識はあるつもりよ」
「……そうか」
エミヤ…お前、完全に諦めただろ。
今の所、お前が数少ない常識枠だったのに……。
「あ…あれ? もしかして……」
こいつは……またもや超見覚えのあるお顔が出てきたぞ?
あの顔は忘れたくても忘れられない。
ふふ……良かったじゃないか。
念願の『本来のクラス』で召喚されて。
「おぉ? その顔はもしかして…立香の嬢ちゃんか?」
「クー・フーリンさん!」
「パスが繋がってるってことは…今度はお前さんが俺のマスターか! あっはっはっ! こいつはなんとも、奇妙な縁もあったもんだ!」
間違いなく、今の藤丸には最良に近い選出だな。
人格、能力、全てにおいて申し分なしだ。
「んじゃ、改めて自己紹介でもしますかね。ランサー…クー・フーリン。これから先、どんな奴が現れても、俺の槍で全て貫いてやるから、ドンと任せときな!」
「はい! よろしくお願いします!」
よしよし。これで三大騎士クラスが揃った事になる。
しかも、うち二人が近接戦の超スペシャリスト。
間違いなく、これからの戦闘は格段に楽になるぞ。
「よっ! 嬢ちゃんも元気そうじゃねぇか!」
「そっちもな。お前さんの槍の冴え、期待してるよ」
「おう! これからの戦いで存分に見せてやるよ!」
一先ずは一安心だな。
後衛と前衛がバランスよく整ってきた。
いや、どっちかに偏ったりしたらどうしようかって思ってたから、冗談抜きで安堵してるわ。
「相変わらずだな。ランサー」
「おま……アーチャーか? まさか、今度はお前が嬢ちゃんのサーヴァントなのかよ?」
「そうだが…それがどうかしたのかね?」
「あははははははは! なんだよそれ! 数奇な運命って次元じゃねぇな! なんつー因果だよ!」
「なんでそこで笑う?」
「いや…そりゃ笑うだろ? トドメ刺された相手がマスターになるって…なんかもう、予定調和みたいじゃねぇか」
予定調和…ね。
なんとも意味深な事を言うな。
「けどまぁ……この嬢ちゃんは間違いなく、魔術師としてもマスターとしても超一流だよ。仮とはいえ、契約をしていた俺が言うんだ。そこは安心していいぜ」
「それは知っているさ。私は彼女の能力も才能も疑ったりはしていない」
「だろうな。それと、一つだけ忠告な」
「なんだ?」
「その嬢ちゃんな……男だぞ」
「なんだとっ!?」
「「えぇっ!?」」
おいおいおい! なんでそこで新しく召喚された連中が揃いも揃って劇画みたいな顔になって驚いてるんだよッ!?
「こ…この顔、この容姿で男…だと…!?」
「しかも、今年で35歳になるらしい」
「ふっ……ランサーよ。流石にそれには騙されんぞ。百歩譲って、マスターが男であることは認めよう。世の中には女のような顔を持つ男が確かに存在するからな。だが、この幼女のような姿で35歳というのは、余りにも非現実的だ。そんなのはフィクションの世界だけだ」
「いや。ランサーが言ってることは本当なんだけど」
「…………は?」
な~んか話が進みそうにないので、ここでいつも財布の中に入れている運転免許証を見せる事に。
これなら確固たる証拠になるだろ。
「マ…マスター……」
「なんだ?」
「き…君は車の運転が出来るのか…?」
「え? 気になるのそこなの?」
そりゃ、こうして免許持ってるんだからできるよ?
出来なきゃ、免許を交付なんてさせて貰えてないし。
「しかもこれ、順番に埋まってますよ」
「惜しかったんだよなぁ~…」
「何が?」
「折角、一種までコンプリートしたのに、途中から制度改正したから台無しなんだよ」
「よりにもよって
だってさ、やっぱし行けるなら、とことんまで行きたくならない?
ちゃんと全部埋まってると、見てても気持ちいいし。
「また一つ、博士の謎が明らかになった……」
「先生が運転免許を持ってたなんて……それなら、休みの日には二人で一緒にドライブなんかして……キャッ♡」
なんかオルガが乙女になってるけど、敢えてツッコまないからな~。
「それよりも、もう一回分残ってるだろ? ちゃっちゃとやりな」
「は~い。えい」
二回目となると少しは吹っ切れたのか、さっきまでの緊張感は無くなっていて、軽く石を投げて召喚を始めた。
「今度はどんな人かな~?」
「理想としては、もう一人ぐらい後方支援役が欲しい所なんだけどな……」
なんて話している間に召喚が完了したようで、収束した光が人の形になっていく。
おや? 今度のは完全に見知らぬサーヴァントのようだ。
一体、どこの英霊なのかな?
「わ……超美形のイケメンだ……」
「あの恰好は…サムライ…ですか?」
マシュの言う通り、召喚されたのは明らかに和風な英霊。
紺色の陣羽織にポニーテールに纏めた長い髪。
不思議と、同じポニーテールなのにロマニよりはウザくない。
「なんか凄く失礼な事を言われた気がする」
なんか言ってるアホポニテは無視して。
何よりも特徴的なのは、背中に背負っている長刀。
俺の見間違えじゃなければ、あれは……。
「アサシンのサーヴァント『佐々木小次郎』。そなたが私のマスターか?」
やっぱりかよ……。
単純な剣の腕ならば、日本は愚か、世界規模で見ても最強クラスの剣士が召喚されちまった……しかも、なんでかアサシンで。
疑問は残りまくるが…それは追々、調べていけばいいか。
今は、純粋に戦力が増えたことを喜ぼう。
そんなわけで、取り敢えずの初期メンバーは揃いました。
結果的に時事ネタになってしまいましたが、別に意識してやったわけじゃありません。
これからの展開を考えると、普通にこれがベストだったんですよね。
一応、それぞれに召喚したサーヴァントを載せておきましょうか。
もっちー:アルトリア(セイバー)。メドゥーサ(ライダー)。エミヤ(アーチャー)
メディア(キャスター)。ダ・ヴィンチ(キャスター)
ぐだ子:クー・フーリン(ランサー)。佐々木小次郎(アサシン)。