ロリでショタで30代の男の娘は好きですか?(FGO編)   作:とんこつラーメン

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本当にお久し振りです。

更新が滞ってしまってすみませんでした。

新年からの怒涛のラッシュでモチベーションが上がったので更新再開です。

ここで問題です。

去年とは違うところがあるのですが、なんでしょうか?

答えは後書きにて。







百年戦争の地へ

「西暦1431年のフランスか……」

 

 ロマニから提示された年号を聞いて、オレは顎に手をやる。

 

「藤丸」

「な…なに? もっちー」

「問題だ。1431年頃のフランスで起きていた事と言えば何だ?」

「え…えぇ? 私、歴史は苦手なんだけどなぁ~……」

「制限時間は10秒だ」

「短いよ~! え~っと……」

 

 藤丸が頭を抱えて悩んでいるが、他の皆に目配せをして人差し指を唇に当てて黙っているように合図をする。

 偶には自分で考えさせないとな。

 

「はい、時間切れだ。答えは?」

「……分からにゃい」

「はぁ……マシュ。答えを言ってやれ」

「はい。1431年頃のフランスは丁度『百年戦争』の真っ最中です。ただ、この時期は確か戦争の休止時期だった筈…」

「正解だ。よく勉強しているな」

「あ…ありがとうございます!」

 

 今度、藤丸に歴史の授業でも開いてやった方が良いかもしれんな……。

 当時の生き証人とも言うべき存在がいる事だし。

 

「百年戦争…そんなの習ったかな~?」

「単純にお前が覚えていない可能性の方が高そうな気がするけど」

「…否定は出来ない」

 

 ……カルデアの書庫に当時の資料ってあったかな。

 マジで勉強させた方が良いかもしれん。

 

「百年戦争ッつーのは、簡単に言っちまえば国の中で起きた内戦だ」

「国の中で百年もの長きに渡って戦争をし続けたのですか、鞠絵?」

「実際にはそうなるけど、流石に百年間休みも無く戦争してたわけじゃねぇよ。さっきマシュが言った通り、年単位で休み休みやってたらしいぞ。資料では、かなりのんびりとした戦いだったらしい。捕えられた兵士が金の力で釈放されるなんてことが日常的だったらしいしな」

「なんつーか……俺等からしたら信じられねぇな……」

 

 確かに、アルトリアやクー・フーリンのような戦乱の世を生きた英霊からすれば信じられないかもしれないな。

 

「フランス王国の王位継承権及びイングランド王家がフランスに有する広大な領土を巡って、フランス王国を治めていたヴァロワ朝と、イングランド王国を治めているプランタジネット朝やランカスター朝というフランス人王朝同士の争いに、フランスの領主たちが二派に分かれて戦った内戦、それが百年戦争の簡単な概要なのさ」

「同じ国の人間同士で争うなんて…愚かね」

「メディアの言ってる事は正しいよ。けど、当時はまだ『国家』という概念が薄い時代でもあってな、封権諸侯の領地争いが重なってしまったものだったんだけど、その戦争を経て次第に国家や国民としてのアイデンティティーが形成されていった。皮肉にも、百年戦争のお蔭でフランスとイギリスの国境線が決定的にもなったんだ」

 

 そう考えると、割と最初から大変そうな特異点じゃないのか?

 一番目からこれなんだから、これからの事を考えると胃が痛くなりそうだ。

 

「因みに、この『百年戦争』という呼称は19世紀初期頃にフランスで用いられるようになったもんで、イギリスでも19世紀後半に慣用されるようになっていったらしい」

「「「「「おぉ~…」」」」」

 

 …なんで皆して拍手をしてるんだ?

 普通に説明してただけなんですけど。

 

「なんだか、時計塔時代を思い出すわ……。あの頃もよく、こんな風に先生の授業を受けてたっけ……」

「正直、嬢ちゃんが元教師って聞いた時は眉唾だったけどよ……」

「今の説明を聞けば納得するな。実に分かり易かった」

「流石は望月博士だ。本当はボクが説明しようと思ってたけど、やっぱり本職には敵わないね」

「よせやい。照れ隠しにお前のポニーテールを引っこ抜きたくなるじゃんか」

「なんでそうなるのッ!?」

 

 照れ隠しだって言ってるだろうが。ちゃんと聞いとけ。

 

「と…兎に角、特異点があると思われる場所は判明したんだ。後は準備をしてからレイシフトを敢行するだけだな」

「先生、今すぐに行くんですか?」

「まさか。急がなければいけないとはいえ、変に焦って準備不足に陥って詰んだら元も子もない。一日だけ時間を設けて、入念に準備をするべきだろう」

「ボクも博士に賛成だ。各種準備もそうだけど、体の事も考えて、一日休みを取る事をお勧めするよ。可能な限り、万全の態勢で挑みたいからね」

 

 医療スタッフを束ねているロマニが言うと、不思議と説得力がある。

 いざって時の最後の砦だからな。

 

「けど、その前に決めておかないといけない事がある」

「スタンディングメンバーとなるサーヴァントの選出ですね、先生」

「あぁ。システム上、基本的にマスター一人に付き、一緒にレイシフトが可能なのは三人までとなっている」

「前までは一人につき一人が限界だったんだけど、望月博士が何回も改良を繰り返していった結果、三人までは連れて行けるようになったんだよ」

「最初に聞いた時は、誰もが度肝を抜かされたけどね」

 

 どんな時もベストを尽くすのがオレ流なんでね。

 

「まず、藤丸の場合は最初から決まってるから大丈夫だな」

「そうなの?」

「マシュは絶対として、ランサーとアサシンで三人だろ。現状、お前が契約をしているサーヴァントはこいつ達だけなんだから」

「そーでした」

 

 これからはそうじゃなくなるだろうけどな。

 編成のコツとかも教えないといけないのかな……。

 オレ…マジで過労で倒れたりとかしないよな?

 

「んで、オレの場合は、まずはセイバー…アルトリアは余程の事が無い限りは絶対だ」

「はい! 鞠絵の事は私が必ず守ってみせましょう!!」

「お…おう…よろしくな?」

 

 なんで、こんなにも気合が入ってるの?

 いや、無いよりはずっとマシだけどさ。

 

「二人目はエミヤ。お前さんだ」

「了解だ。一応、理由を聞いてもいいかな?」

「前にも言ったと思うが、物理攻撃が可能な後方支援役は本当に貴重な存在だし、エミヤの場合は他にも色々と万能にこなす事が出来る。戦闘時も、非戦闘時も安心して頼る事が出来る。正直、お前がいるのといないとではレイシフト先での安定感は雲泥の差だろう」

「う…うむ…まさか、俺のような半端な英霊にそこまで期待を抱かれていたとはな。いいだろう、君ほどのマスターにそこまで言われた以上、こちらも手を抜くわけにはいかんな。全力で挑ませて貰おう」

「助かるよ」

 

 ぶっちゃけ、エミヤの存在は本当に助かっている。

 最初に来てくれたアーチャーがコイツで良かったよ。

 

「三人目はメディア。お前だ」

「私ね。任せて頂戴」

「お前を選んだのにもちゃんと理由がある」

「なにかしら?」

「時代自体は13世紀~14世紀の間で、年代的にはかなり近代に近いほうだ。けど、実際にそこで特異点が発生しているという事は、まず間違いなくなんらかの魔術的な痕跡がある筈だ」

「成る程、それの調査の為に私が選ばれたって訳ね?」

「そう言う事だ。オレ自身もちゃんと調査をするが、専門家がいてくれた方が調査の精度が上がるからな。出来れば、メディアには現地でオレの助手をしてくれて欲しい」

「マスターの助手…ね。いいわ、喜んでやらせて貰うわ」

「ありがとな」

 

 これで話す事は終わり…じゃないんだよな。

 

「ライダー。最初のメンバーには外してしまったけど、お前もちゃんと準備をしておいてくれ」

「それはまた何故ですか?」

「オレ達マスターは、そう簡単にレイシフト先から行ったり来たりは出来ないが、サーヴァントに限ってはそうじゃない。一日に一人限定ではあるが、カルデアで控えている別のサーヴァントと交代が可能なんだ」

「と、言う事は……」

「必ず、お前の力が必要な時が来る。ライダー特有の機動力が必要な時がな」

「了解しました。では、その時が来るまで、私は万全の態勢で待つ事にします」

「そうしてくれ。頼んだぞ」

 

 …なんとかフォローは出来た…かな?

 別に、今言った事は嘘ではないし、必ずメドゥーサの能力が必須になる場面が出てくる。

 因みに、サーヴァントの交代はカルデア側から操作して初めて可能になる。

 こっちから指示して、それを聞き入れてからコッチで送り出すって感じだな。

 

「そんな訳だから、今日はもう訓練とかは中止な。ちゃんと休んでから明日に備えよう。では、解散」

 

 って、またオレが皆に指示を出してるよ…。

 完全にオルガのセリフを取ってないか?

 

「皆に命令をする先生も素敵…♡」

 

 おーい、所長殿~。

 お前がそれでどーすんだー。

 

「フォウ……」

 

 ほら~、フォウも呆れて首を振ってるぞー。

 獣に呆れられるってどうなのよ……。

 

 

 

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

 

 

 

 次の日。

 オレと藤丸、それからデミ・ザーヴァントであるマシュの三人はコフィンの中に入ってから各種調整を行っていた。

 サーヴァントの皆はコフィンの周りにて待機をしている状態。

 こいつらはオレ達がレイシフトさえすれば、自動的に着いて来るから問題は無い。

 

「ロマニ。コフィンの調子はどんな感じだ?」

「全く問題無いよ。博士は応急処置とか言ってたけど、ほぼ完璧に修復されてるよ」

「思ったよりも損傷が軽微だっただけだ。そこまで大したことはしてないさ」

「これ程の事を『大したことない』で済ませる辺り、博士とボク達がどれだけ離れているか分かるよ……」

 

 別に離れてなんかないだろ。超すぐ近くにいるじゃん。

 

「もっちー…なんかこの服、ピチピチするよ~」

「仕方がないだろ。それがレイシフトする際の正式なスーツなんだ。心配すんな。向こうに付けば自動的に元の服に戻る」

「そうなんだ~…便利だねー」

 

 今回はオレもちゃんと専用のスーツに身を包んでいる。

 幾らレイシフト適性が高いとはいえ、万全を期することに越したことはないからな。

 

「よし…これでよし!」

 

 ロマニが機器を操作して設定を完了すると、遂にちゃんとしたレイシフトが開始される。

 

「レイシフト設定……1431年、フランス!」

「望月博士、藤丸立香。両者共にバイタル良好!」

「レイシフト開始まで、10…9…8…7…」

 

 あれ? なんか頬の当たりがモコモコするような気が……って、なんでフォウがオレのコフィンに入り込んでるんだっ!?

 つーか、いつの間に入ってきたッ!? 普通に気が付かなかったんですけどッ!?

 今すぐにでも出した方が良いんだろうけど、今更レイシフトを中止にする訳にもいかないし……。

 

(冬木の時も大丈夫そうだったし、今回も大丈夫だと信じるしかないか…?)

 

 我ながら、なんとも楽観的な性格になったもんだ。

 段々とウチの親に似てきたのかな?

 

「レイシフト開始! 立香ちゃん! 博士! 武運を祈る!!」

「先生! どうかお気をつけて!」

 

 最後に心配そうにしていたオルガにサムズアップをしてから、オレ達は過去の世界へと飛び立っていった。

 向かう先は14世紀のフランス。

 『聖女』と呼ばれた少女がいた時代。

 果たして、そこで一体何がオレ達を待っているのだろうか。

 

 

 

 

 

 




次回から本格的に第一特異点のお話に突入。
 
更に、半分だけオリジナルなキャラも追加しようと考え中です。

前書きの答えですが、この作品を通常公開にしました。

理由は気紛れです。いつまた戻すか分かりません。

べ…別に最近のFGOフィーバーに影響された訳じゃないんだからね!
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