ロリでショタで30代の男の娘は好きですか?(FGO編)   作:とんこつラーメン

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今回から本格的に特異点攻略開始です。

そして、ちょっとした半分オリキャラな人物も後々に登場予定。








フランスへ行こう

「……着いたか」

「みたいですね」

 

 目を開けると、オレ達はコフィンの中ではなくて大空広がる高原のど真ん中に立っていた。

 隣には英霊の姿になったマシュと、いつもの格好に戻っている藤丸。

 そして、オレ達が契約したサーヴァント達も一緒にいる。

 勿論、オレの格好も何時もの白衣&スカートな姿に戻っていた。

 やっぱ、この格好が一番落ち着くや。男としてどうかとは思うけど。

 

「ちゃんと無事に転移が出来てなによりです」

「前回は完全に事故による転移だったもんな。けど、今回はコフィンを使って行った正常なレイシフト。身体的にも問題は無い。マシュ、藤丸。お前達はどうだ?」

「私も問題はありません」

「こっちも大丈夫だよ、もっちー」

「よし」

 

 デミ・サーヴァントになったマシュはともかく、藤丸はレイシフトが高い事を除けば完全なド素人だからな。

 何か異常があればすぐに把握しておかないといけない。

 

「嬢ちゃんよ。ここがレイシフトした先の時代…なんだよな?」

「その筈だ。風景自体は至って普通だがな」

「そのようだな。この場では、ここが我々の目的とした場所なのかどうか、判断のしようが無い」

「その辺りは、カルデアと通信できれば確認出来るだろう。通信機は……っと」

 

 白衣のポケットに入れてたよな~…あった。

 けど、顔を下に向けた途端、妙に覚えのある重みを感じたような……。

 

「…鞠絵。貴方の頭にフォウが乗っていますが……」

「あっ!? 本当だ! もっちーの頭にフォウ君が乗ってるっ!? なんでっ!?」

「もしかして、博士のコフィンに潜り込んできたんですか?」

「フォーウ…ンキュー…キャーウゥ…」

「正解だよ。オレも気が付いたのはカウントダウンが終わる直前だったんだけどな。それまでずっとコフィンの中で気配を消してやがったんだ。全く…おかしな所で巧妙な奴だよ」

「フォウッ! フォーウ!」

 

 なに? これぐらいは朝飯前だって?

 こいつ…反省する気は全く無いな……。

 

「面妖な事もあるものだ。だが、大丈夫なのか?」

「見た限りではフォウさんに異常は見当たりません。帰還に関しても、博士に固定されている筈ですから、我々が帰還すれば自動的に一緒に戻る事が出来ます」

「それは重畳。こやつだけこの時代に置き去りというのは、それはそれで後味が悪い故な」

 

 佐々木小次郎…意外と動物好きだったのか?

 こいつにそんな逸話ってあったかな?

 いや、こいつはオリジナルの佐々木小次郎とは似て非なる存在だから、それは全く関係ないか。

 

「こうして腕に着けて…っと。よし、これでいつでも通信が出来……」

『よし! ちゃんと回線が繋がったぞ! 少し画像は粗いけど、映像も通るようになった!』

 

 …こっちがする前に向こうから通信してきやがった。

 少しは空気を読めよな…ったく。

 

『博士! 立香ちゃん! マシュ! そっちは大丈夫かいっ!?』

「あぁ。三人共、無事にレイシフト完了してる。ちゃんとサーヴァント達も一緒だ」

『それはよかった!』

「それでな、一応念の為に今いる場所の座標の確認を頼みたいんだが」

『了解だ! 任せてくれ…って、うわぁっ!? 所長っ!? ダ・ヴィンチっ!? ライダーもっ!?』

 

 あれ? なんか急に映像からロマニが消えた。

 かと思ったら、今度はオルガとダ・ヴィンチとメドゥーサが並んで登場してきたし。

 

『先生! ご無事ですかッ!? お怪我はありませんかっ!?』

『落ち着いてくださいオルガ。マスター達ならば大丈夫のようですよ?』

『ほ…ほんと? 本当に大丈夫なんですか?』

『あのマスターが、そう簡単に怪我なんてするもんか。ね?』

「おう。オレならだいじょーぶだよ。だから落ち着けって」

 

 こいつら…完全にキャラ崩壊してないか? 特にメドゥーサ。

 

「なぁ…アーチャー」

「なんだね?」

「ライダーの奴って、あんなキャラだったか?」

「私の記憶が正しければ、もう少し知的で冷静な女性だったと思うが…」

「だよな……」

 

 え? そうだったの?

 オレから見たアイツは、見た目に反して面白い奴って印象が強いんだけど。

 

『博士、確認完了だ。皆がいる場所は間違いなく、1431年のフランスだよ』

「そっか。それさえ聞ければ安心だ」

 

 後は行動あるのみ…なんだけど……。

 

「こーゆー時って、まずは街とかに行って情報収集するのが基本だよね」

「完全にゲーム脳だな」

「えへへ……」

「褒めてねぇし。けど、藤丸が言ってる事は正しい。この時代の異変に関して調べるにしても、まずは拠点が無い事には始まらない。って…メディア? さっきからずっと黙ってるけど、一体どうしたんだ?」

「上…というよりは、空を見上げているようですが……」

 

 珍しく、メディアはいつも被っているフードを取ってから、目を見開いて空を見つめていた。

 

「ねぇ…マスター…あれは何かしら…?」

「あれ?」

 

 メディアが空を指差すので、全員でその先を見てみる。

 そこには、普通の空には絶対に存在しない筈のものがあった。

 

「なに…アレ……」

「光の輪…のようにも見えますが……」

「輪ってよりは、衛星軌道上に展開している何らかの魔術式みたいに見えるな…」

「マスターにもそう見えるのね。私も同意見よ」

「メディアも…?」

「余りにも広大過ぎて分析も何もあったもんじゃないけど、アレが普通の代物じゃない事だけは確かね」

「あぁ……あれ程に巨大な術式、常識的に考えても普通では有り得ない。展開するだけでも膨大な魔力を消費し、更にそれを維持し続けるとなれば……」

『人一人だけの魔力量では絶対に不可能。仮に博士クラスの魔術師が沢山いたとしても難しい筈だ。となると……』

「十中八九、特異点化した影響と見るべきだろうな。オレの記憶が正しければ、百年戦争中にフランスでこんな現象が起きたって記録は無い」

『そうでしょうね……。ロマニ、アレに関してはこちらで解析するわよ。いいわね?』

『了解だ。博士たちは現地の調査に専念してくれ。頼んだよ』

「おう。頼まれた。ダ・ヴィンチ」

『なんだい?』

「そのポニテ野郎が無茶し過ぎないように見張っててくれ」

『はいよ。任せてくれたまえ』

『あれ? ボクってそんなに信用無い?』

「え? 寧ろ、なんであると思ってたの?」

『それはちょっと酷くないかいッ!?』

 

 いいのいいの。これぐらいの調子の方がリラックスできるから。

 

「よし。まずは霊脈を探すぞ。それを見つけない事には召喚サークルの設置も出来ないからな。その後に周囲を探索し、現地の人間と接触できる場所を探して情報収集だ」

「やるべき事は多いが、一つ一つ地道にこなしていく他あるまい」

「アーチャーの言う通りだ。てなわけで、まずはここから移動するぞ。全てはそれからだ」

 

 現在、オレ達はどの方角に何があるかも正しく分かっていない状況だ。

 なので、まずは適当に歩いてみる事に。

 念の為にサーヴァントの皆には霊体化をして貰っている。

 けど、なんでかアルトリアだけが頑なにそれを拒否してきたので、仕方なく彼女だけ実体化した状態で一緒にいる事に。

 

「しっかし…のどかな場所だよなぁ……」

「そうですね。とても、戦争をしているとは思えない穏やかさです」

「こんな風景を見てると、無性にピクニックとか行きたくなるよね。勿論、もっちーとエミヤさんのお弁当付きで」

『ピクニックか…このような状況でなければ悪くないだろうな』

「オレは…ピクニックよりもフィールドワークがしたいなぁ~…」

「「「え?」」」

 

 おい…なんだその目は。

 別に変な事なんて言ってないだろ。

 

『出たね。博士のフィールドワーク好きが』

『そう言えば、時計塔で講師をしていた時も、よく先生は皆を連れて色んな場所にフィールドワークをしに行ってたわね』

『博士は緩急が非常に激しいんだよね。だらける時は梃子でも動かないのに、自ら行動する時は何をしても止められない』

「なんとなく、鞠絵が天才と言われる所以の一端を垣間見た気がします」

 

 暇な時があれば、藤丸やマシュを連れてフィールドワークに行ってみたいな。

 特に、マシュには辛い思いをさせてばかりだったから、色んな場所を見て色んな事を学んでほしい。

 …こんな事を考えるようになるとは、オレも歳をとった証拠かな?

 

「……マスター。少し止まってくれ」

「どうした、エミヤ?」

 

 いきなり、エミヤが霊体化を解いてオレ達の前に右腕を上げて止まるように言ってきた。

 

「まだ遥か遠くに位置しているが、集団の人影が見えた。これは…フランス軍の部隊のようだが…どうする? 接触してみるか?」

「軍の人間か……」

 

 ある意味、情報源としては最も適してはいる。

 けど、素直にこちらの話を聞いてくれるかは疑問だな。

 幾ら休戦時期とはいえ、戦争中であることには違いないんだ。

 恐らく、相当に神経を張りつめてピリピリしているだろう。

 

「だ…大丈夫かな…?」

「同じ人間です。ちゃんと話し合えば平和的に解決できますよ」

(だと…いいけどな)

 

 マシュは悪い意味で世間知らずだからな。

 まだ『人間の悪意』ってのをよく知らない。

 それが仇にならなきゃいいんだけど……。

 

「徐々に近づいてくるぞ。そろそろどうするか決めた方がいい」

「はぁ…仕方がない。まずは話をしない事には行動の指針すら決めようが無いんだ。オレから話しかけてみるよ」

「マスターがか?」

「フランス語ぐらいなら普通に話せる」

「……バイリンガルなのか?」

「他の言語も色々と勉強してるよ。まぁ、任せとけって」

 

 少数だと却って舐められると判断して、サーヴァント達の霊体化を解除してから進むことに。

 そこまで急がず、あくまで普通の歩行速度で進むと、20分程度でフランス軍の部隊に接触した。

 

『済まない。我々は故あって旅をしている者なのだが、少し貴方達に伺いたい事が……』

「ヒィッ!? て…て…て…て…」

 

 な…なんだ? 猛烈に嫌な予感がする…。

 

「敵襲―――――っ!!」

「ちょ…ちょっと待て! なんでそうなるんだっ!? オレ達は普通に話を聞きたいだけで……」

 

 なんて言ってる間に軍の連中に取り囲まれてしまった!

 幾らなんでも神経質すぎるだろ! マジでどうなってるんだよッ!?

 

『博士、少し手が空いたから様子を見に来たよ…って、なんで少し目を離した隙に謎の武装集団に取り込まれてるのッ!?』

「それはこっちが聞きたいわ!」

 

 何がどうしてこうなったっ!?

 別にそこまで変な事は言ってないよなっ!? よなっ!?

 

「マスター。こうなった以上は戦闘回避は不可能だろう。指示を頼む」

「まぁ…しゃーねーよな!」

「ふっ…よもや、初陣が異国の精鋭とはな…!」

 

 エミヤとクーと小次郎は完全にやる気になってるし。

 特に後の二人はめっちゃ目がギラついてるし!

 

『と…とりあえず落ち着いてくれ! まず、その世界は現在、隔絶されたに等しい場所だ。仮に何が起きてもタイムパラドックス的な事は起きたりはしないから、ここで戦闘をしても問題は無ないんだけど……』

「お互いにやる気なってるからなぁ~…」

『こうなった以上、ボク自慢の小粋なジョークを言っても無駄なんだろうなぁ…』

「ハッハッハ。ライダー、罰としてロマニの毛根を10本抜いて」

『分かりました。えいっ』

『ギャ――――――ッ!? ボクの貴重な毛根たちがぁぁぁぁぁっ!?』

 

 この状況でギャグとか言ったら、それこそマジで不審人物になるだろうが。

 それぐらい普通に考え着けアホ!!

 

「どこからか軽薄そうな悲鳴が聞こえてきたぞ! 総員構え! この者達は怪しすぎる!!」

「…ダ・ヴィンチ。ロマニの顔にボディビルダーの体をくっつけたアイコラを作って、それを大量コピーしてからカルデア中にばら撒け」

『もうやってま~す♡』

『やぁぁぁぁぁぁぁぁぁめぇぇぇぇぇぇぇてぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!』

「ヒ…ヒデェ……」

「マスターの逆鱗に触れるとは、こういう事なのだな……」

「くわばら、くわばら。幼き女子の身にして恐ろしい事よ」

 

 そこまでドン引きされる程の事?

 そして、いい加減に小次郎はオレの事を女扱いするな。

 ちゃんと男だって説明したよね?

 

「あら、まだまだ生温いわ。私なら、其処から更に秘蔵の本を目の前で燃やすとかするわね」

『それだけはご勘弁を~!!』

 

 さ…流石は魔女と言われただけはある…。

 まさか、オレと同じ思考に至るとは…。

 

「あぁ~…お前ら。一応、殺したりはするなよ? 軍隊とはいえ、こいつらは貴重な第一村人だ。自ら情報源を断つような愚行だけは回避しないとな。てなわけで、峰打ちでよろしく」

「いや…俺は槍なんだけど」

「そこは頑張って工夫してください」

「私は? キャスタークラスに峰打ちは不可能じゃなくて?」

「んじゃ、火力を抑えるってことで。エコに行こうぜ。エコに」

「魔術のエコライフね。偶にはいいかもね」

 

 魔術の世界もエコの時代が到来してるんだよ…多分ね。

 

「マシュも、出来る限り重傷とか負わせるなよ? 精々、骨折程度で勘弁してやれ」

「了解です! 任せてください!」

「いやいやいや! 骨折も十分に重傷じゃないのッ!?」

『藤丸…気にした負けよ』

『『うんうん』』

「え――――――――――――――――――っ!?」

 

 はい、そんな訳だから…レイシフト先での初戦闘…行ってみよう!

 

 

 

 




次回は初めての集団戦闘。

上手く書けるように頑張ります。



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