ロリでショタで30代の男の娘は好きですか?(FGO編)   作:とんこつラーメン

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特異点初の戦闘。

当然ですが圧倒します。






峰打ちの定義ってなんだっけ?

「総員…かかれぇぇぇぇぇぇっ!!」

 

 なんか妙な誤解(?)によって戦闘をする羽目になったオレ達。

 けれど、こいつらは敵じゃない。

 単なる相互理解が出来なかったが故の衝突だ。

 ここで変に死人を出せば、ここでの活動が困難になってくる。

 なので、可能な限り手加減をして戦闘をすることに。

 

「え…えっと…小次郎さん! クーさん! あんましやりすぎないようにね!」

「わーってるって! 任せときな、マスター!」

「峰打ちか。出来るかどうかは分からんが、やれるだけやってみよう」

 

 おうおう。藤丸の奴、早速マスターらしくサーヴァントに指示を出してるな。

 最初はそれぐらいの大雑把なぐらいで丁度いいんだよ。

 後は向こうが自己判断でなんとかしてくれるさ。

 

「よし。そんじゃ、こっちも迎え撃つぞ。セイバーは当然だけど手加減してやれよ。お前が本気出したら、無手でも遥か遠くにぶっ飛ばしそうだ」

「分かっていますとも。お任せください!」

「アーチャーも頼むぞ。器用なお前さんなら、弓矢で相手の武器だけを狙い撃てたりも出来るんじゃないのか?」

「やってやれない事はないが…私としては、今回の場合は斬り込んだ方が楽なのだがな……」

「なら、そっちで頼むわ。キャスターは……」

「魔術で後方支援でしょ? 任せておいて。場合によっては竜牙兵を召喚して手数を増やすわ」

「…お前ってマジで頼りになるわ」

「そ…そう?」

 

 こっちが言いたい事を全部先に言ってくれた。

 やっぱし、キャスターのサーヴァントってのは総じて頭がいいのかね。

 

「マシュは……あんまし力を入れすぎるなよ? そんなデカい盾で殴られたら普通に洒落にならんからな」

「了解です! 頑張って峰打ちします!」

「いや…盾に峰は無いからね…?」

 

 特訓だけじゃなく、マシュにも勉強会は必要かもしれない…。

 全てはこの時代の聖杯を回収してからだけどな。

 

「来るぞ! 準備はいいな!」

「皆、頑張って!」

 

 けどまぁ、生身の人間相手なら、オレも普通に前に出ても問題無いかな?

 久し振りに思い切り暴れたいし。

 適度な運動は大事だよな? うん。

 

 

 

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

 

 

 

「このぉぉっ!」

「遅いんだよ! そらぁっ!」

「ぐほっ!?」

 

 ランサー特有の敏捷性を最大限に発揮し、クー・フーリンは槍を器用に振り回しながら、柄の部分で兵士たちを殴っている。

 あれもあれで相当に痛そうだけど、必殺の一撃を放つよりはずっとマシだ。

 

「おいおい…この程度でもう終わりか?」

「は…早過ぎる…!」

「なんなのだ…この槍使いは…!」

 

 伝説に名を残す大英雄だよ。

 少なくとも、並の連中じゃ手も足も出ないレベルのな。

 

「手加減も楽ではないな……ふん!」

「あ…あんな距離から弓矢で武器だけを狙っているっ!?」

「そんな馬鹿なっ!? この乱戦の中で、そんな芸当が出来るなどとっ!」

 

 なんだかんだ言って、ちゃっかりとやってくれてるじゃないか。

 前の聖杯戦争の時もそうだったけど、アーチャーのクラスって普通にチートだよな。

 目が良すぎなんだよ。マサイ族も真っ青だわ。

 

「なぁっ!?」

「い…一瞬で……だと…っ!?」

「また…つまらぬ物を斬ってしまった」

 

 小次郎と数瞬だけ交差した兵士たちの、鎧と服だけが粉微塵に斬り裂かれ、同時に峰打ちをしていたのか、バッタリと地面に倒れる。

 

「…小次郎。お前…もしかして、ルパン三世でも見てた?」

「休憩時にマスターに勧められてな」

「作品は?」

「テレビアニメの第4部を数話と、後はカリオストロの城。戻ったら今度は『燃えろ! 斬鉄剣!』と『くたばれノストラダムス!』を見る予定だ」

「そ…そっか……」

 

 伝説の剣豪がマッハで現代に染まっていってる…。

 藤丸…お前、ある意味でマスターとしての才能あるわ。

 

「そう言えば、私の剣には『峰』なんて無かったんでした。仕方ありません、ここは無手で戦いますか」

「なんだとっ!?」

 

 あ。なんかアルトリアの武器使わない宣言が癇に障ったみたい。

 けれど、実際問題、エクスカリバーで峰打ちとか不可能だよな。

 幾ら透明にしているとはいえ、切れ味が下がるわけじゃないし。

 寧ろ、風を纏っているから、軽く触れただけでお空に向かって飛んで行っちゃうのでは?

 

「必殺! 円卓パーンチ!」

「それただのパンチー!」

「でも籠手で殴ってるからめっちゃ痛いー!」

 

 だろうな。普通に威力倍増だわ。

 なんか車田落ちしてるし。

 

「円卓スイーング!!」

「円卓関係ねぇー!!」

「円卓バックドロップー!!」

「ギャ~ッ!?」

「円卓卍固めー! 円卓逆海老固めー! 円卓ジャイアントスイングー!!」

「「「助けて~!!」」」

 

 ……前の聖杯戦争の時に、息抜きに冬木市に興行で来ていたプロレス団体の試合を見せた事…まだ覚えてたりするのか?

 そういや、カルデアにいた時もライブラリでプロレスの試合を探してたっけ…?

 

「な…なんだっ!? いきなり地面から骸骨の化け物が出現したっ!?」

「まさか、あの女が呼び出したのかッ!?」

「魔術師…いや、魔女かッ!?」

「むっ…!」

 

 あ…それ禁句……もっちー知~らにゃ~い。

 

「竜牙兵。そこの兵士にジャパニーズ・レッグロール・クラッチ・ホールドしなさい」

「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~っ!! ギブギブギブギブ~! 変なこと言ってすんませんでしたぁ~!!」

 

 なんでメディアまでプロレス技やねん。

 しかも、実際に技をやってるのが竜牙兵だから、絵面がめっちゃシュールなんですけど。

 

「こ…こいつは、さっき隊長に話しかけてきた幼女かっ!?」

「誰が幼女じゃ…ボケがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

 

 言ったな…? オレに対しても禁句を言いやがったなっ!?

 身内に言われるのは我慢できるけど、見ず知らずの他人に言われるのはなんか腹立つんだよ!!

 てなわけで、こいつには怒りの鉄拳をお見舞いしてやる!

 

「唸れ鉄拳! ロケットパーンチ!!」

 

 ゴチ――――――――――ン!!!

 

 二の腕辺りから分離をした右の義手が飛んで行き、俺の前にいた兵士の股間にダイレクトヒット!

 男ならば最大級に痛かろう!

 

「「「『痛―――――――――――――――――――――――っ!?』」」」

 

 なんでエミヤとクーと小次郎とモニター越しのロマニまで痛がるっ!?

 お前達には何にもしてないだろうが!

 

「さ…流石は嬢ちゃんだ……なんて残酷な攻撃をしやがる……」

「今後…マスターだけは絶対に怒らせないようにしよう……」

 

 そこの赤青コンビは何を意気投合してるねん。

 

「で、マシュの方はどうしてるかな……ってっ!?」

 

 いい汗掻いたって感じの顔をしたマシュの隣に、山のように積み重なって気絶をしている兵士たちがいた。

 どうやら、藤丸に近づいてきた連中を積極的に倒したらしいが……。

 

「博士~! せんぱ~い! こっちは片付きました~!」

「マシュすご~い!」

 

 あの大人しかったマシュが、こんなにもアグレッシブになって……。

 感動していいのか、それとも呆れればいいのか……。

 

「こ…こいつらは強すぎる! 総員撤退! 撤退―――!!」

 

 やっと引いてくれたか。

 数はこっちの方が少ないとはいえ、質の方じゃ圧倒的に上回っているからな。

 とっとと逃げてくれた方が、こっちとしても助かるんだよな。

 

「マスター。あの兵士たちは逃がしても良かったのかしら?」

「別に構いやしないよ。あいつ等を倒す事が目的じゃないんだし」

「それもそうだな。寧ろ、逃がした方が都合がいいかもしれん」

「そーゆーこった」

 

 皆はオレやエミヤが言いたい事を理解してくれたようだが、やっぱり藤丸だけは頭の上にクエスチョンマークを浮かべている。

 

「逃げるって事は、どこかに拠点となる場所があるって事だ。そこに行って誤解を解き、その上で改めて情報収集をすればいい」

「恐らくは砦とかだろうな。どうする嬢ちゃん? 今から急いで追い駆けるか?」

「追い駆けはするが、そこまで急ぐ必要はないだろう。足跡は思いっ切り残ってるし、この天気ならば雨とかで消される心配も無い」

 

 よっぽど慌ててたんだろうな。

 本来ならば殿が足跡を消したりするもんだが。

 

『ボクも博士に賛成だ。あんまり急いで追い駆けて、却って相手に不安を植え付ける必要も無いしね』

『先生、お願いできますか?』

「任せとけ」

『一応、こちらでも兵士たちが逃げた場所を追跡してるから、もしも分からなくなったら、いつでも言ってくれ』

「サンキュ、ダ・ヴィンチ」

 

 頼りになる仲間達の声を聞きつつ、オレ達は兵士たちが残した足跡を見ながら歩いていくことにした。

 今度はもっと流暢に話しかけるべきかな~?

 

 

 

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

 

 

 

 兵士たちの拠点と思われる砦には、少し歩いただけで辿り着くことが出来た。

 うん…出来たのはいいんだけど……。

 

「なんだよ…こいつは……」

「外壁は無事のようだが、中はかなり損傷している。最早、これは砦とは呼べんな」

 

 到着した砦は見るも無残な姿になっていた。

 軽く除いただけでも、多数の負傷兵が横たわっている。

 

「博士…これは……」

「あぁ…余りにもおかしすぎる」

「どーゆーこと?」

「この年…1431年は、フランス側のシャルル七世がイギリス側に付いたフィリップ三世と休戦条約を結んだ年の筈だ。そりゃ、それに際して多少の小競り合いぐらいはあったかもしれないけど……」

「ここまで酷い状況には決してならない筈です」

「どうにもきな臭いわね……」

 

 オレもメディアの意見に同感。

 どうも、この砦自体に違和感が拭えないというか……。

 

 外側から砦を観察していると、さっき戦闘をした兵士の一人と思われる男が、こっちの姿をのぞき窓から見つけて悲鳴を上げた。

 

「ひ…ひぃっ!? 我等の事を追い駆けてきたのかっ!?」

「それは誤解だ。まずは武器を置いて話を聞いてくれ」

「は…話…?」

「そうだ。オレたちは決して怪しい者じゃない。ちょっとした旅の一団なんだ」

「た…旅の一団…?」

「では…あの強さは……」

「以前に兵士をやっていた連中もいるからだよ。あと、訳あって魔術の勉強をしていた者もいるが、貴公らに危害は絶対に加えない。実際、さっきだって死人は一人も出てないだろう?」

「い…言われてみれば確かに……」

「敵…じゃないのか……?」

 

 ようやく武器を収めてくれたか…。

 警戒する気持ちは分かるけど、口よりも先に手が出るのは兵士としてどうかと思うぞ?

 

「なんか…思ったよりも簡単に信用してくれたね?」

「さっきの戦闘で頭でも冷えたのであろう」

 

 かもな。あそこまで力の差を見せつけられれば、嫌でも冷静になるか。

 

「もしくは、戦う気力が無い程に疲弊しきっているか…ね」

「どっちでもいいじゃねぇか。取り敢えずは情報収集と洒落込もうぜ」

 

 ランサーの言う通りだ。

 まずは、この兵士に色々と話を聞いてみよう。

 

「なぁ、この砦のこの惨状はどうなってるんだ? まさか、シャルル七世が休戦条約を結ばなかったのか?」

「シャルル王? 休戦条約? もしかして知らないのか? お嬢ちゃん」

「知らないって何を?」

「王は死んでしまったよ。魔女の炎に焼かれてな」

「なん…だと…っ!?」

 

 シャルル七世が死んだ…?

 しかも、魔女の炎って……。

 

「おいおい……いきなり怪しくなってきやがってないか?」

「かの王が死去しただと…? まだ死すべき筈でない人物が死んだということは……」

「明らかに、この時代が『特異点化』した影響でしょうね……」

 

 …まだ状況が不透明だ。もっと話を聞かないと。

 

「死んだってのはどういう事だ? 魔女の炎ってのはなんだ?」

「…そうだな。死んだというよりは、正確には『殺された』と表現した方が正しいかもしれない」

「殺されたというのは…誰にですか?」

「『ジャンヌ・ダルク(・・・・・・・・)』にだよ。救国の聖女が『竜の魔女』となって黄泉の世界から戻って来たんだ」

「ジャンヌ…ダルク……!」

 

 心の底で、この時代における最大の協力者の一人として考えていた人物。

 あの人物ならば、世界の抑止力として英霊として、この時代に召喚されていても不思議じゃないから。

 それなのに……!

 

(まさか…この時代におけるオレ達の敵はジャンヌ・ダルクなのか…!?)

 

 まだ情報が少なすぎる……ここで断定をするのは余りにも早計だ。

 もっと…もっと情報を手に入れないと……!

 

「も…もっちー…ジャンヌ・ダルクって、私でも知ってる人だよ? その人が魔女…なの…?」

「さぁな……まだ断言は出来ないよ……」

 

 これが特異点探索か…。

 こりゃ…想像以上にハードみたいだな…。

 

「イングランド軍はとっくの昔に撤退を開始した。けれど、俺達は一体どこに逃げればいいんだ? この国こそが俺達の故郷なのに…くそっ……本当にどうする事も出来ないんだ……!」

「兵士さん……」

 

 ジャンヌ・ダルク…か。

 火炙りになって死んだはずの人間が蘇るなんて有り得るのか?

 ネクロマンサーの連中でも、死人を蘇らせるには、綺麗な状態の死体が必要不可欠なのに……。

 それとも、まさか……ジャンヌはもしかして……。

 

「き…来たっ! また奴らが来たぞ!!」

「あ? おいお前…『奴等』ってのは一体…って」

「ほぅ…?」

「あらあら……」

「ふっ……」

 

 皆が後ろを振り向くと、そこにはゾロゾロと見た事のあるような連中が。

 

『皆、注意してくれ! 魔力反応多数…あれは少量の魔力による人体を用いた使い魔…骸骨兵だ!』

「それぐらい知ってるわよ。私の竜牙兵の人骨バージョンでしょ?」

『そ…そういえば、そっちには魔術のエキスパートがいるんだった……』

 

 またロマニが落ち込んでしまった。

 こりゃ、明日の朝の枕元には大量の抜け毛確定だな。

 

「今度は人間相手じゃないからな。思う存分に暴れていいぞ、お前達!!」

「おう! さっきので実はフラストレーションが溜まってたんだよな!」

「ようやくサーヴァントらしい仕事が出来るというものか」

「今度こそ剣を使って倒してみせましょう!」

「少しは骨がありそうな連中が出てきたか。骸骨兵だけに」

「手加減って苦手だから、これで心置きなく戦えるわね」

 

 皆揃ってやる気満々ですこと。

 そして、小次郎は後で毛根三本抜くからな。

 

「マシュも。特訓の成果とやらを見せてくれ」

「はい! 任せてください博士! マスター! 指示をお願いします!」

「よぉ~し! 私ももっちーの前でかっこいいところを見せるぞ~!」

 

 藤丸もいい目をするようになったじゃないか。

 こりゃ、こっちも大人として負けてられないな!

 

 

 

 

 

 




次回もまた戦闘から始まるかも。

気にしたら負けでやんス。
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