ロリでショタで30代の男の娘は好きですか?(FGO編) 作:とんこつラーメン
ダボダボの白衣にミニスカートに眼鏡。
そして、美幼女のようなお姿。
どんな時も、彼は全く変わりありません。
結局、新人娘やマシュと一緒に説明会へと出席する羽目となったオレとレフ。
レフはいつも通りの心の内が全く読めないニコニコ笑顔を浮かべているし、この中で溜息を吐いてるのってオレだけかよ……。
因みに、フォウは未だに俺の頭の上だ。
「着きました。ここが今から説明会がある『中央管制室』です」
「ほぇ~……」
一応、ダメ元で確認……っと。
Aチームの連中は~…やっぱいないか……。
せめて、ペペロンチーノぐらいいてくれればな~…。
「先輩の番号は~…一桁台。最前列になりますね」
「実は、一番前って意外と死角になるんだよね」
こいつ、実は学校でも教壇の前の席だったりしたな?
そんでもって、堂々と居眠りとかしていたと見た。
「オレはどうすればいい?」
「博士は、藤丸くんの隣の席でいいのではいかな? 丁度、おあつらえ向きに空いているようだし」
「りょーかいだ」
つっても、オレの体には普通の椅子は高すぎるんだけどな。
だから、オレの研究室の椅子は自分で改造して、自在に上下するようにしてあるんだけどな。
「う~ん……」
「先輩? なんだか顔色が優れないように見えますけど、大丈夫ですか?」
「なんだろ……よく分んないけど、まだ頭がボ~っとしてるような……」
「本当かよ。レフ、どうする?」
「恐らくはシミュレーターの後遺症だろうな」
「すぐに医務室に連れて行った方がよろしいでしょうか?」
「それは……どうやら無理そうだ」
「え?」
「彼女が来た」
いつもスタッフの前でしている仏頂面を見せながら、オルガが全員の前に姿を現した。
その姿を見て、オレとレフとマシュ以外の全員が緊張感に包まれた。
「時間通りとはいかなかったようだけど、やっと全員揃ったみたいですね」
そう言われると、少しだけ悪いなって思ってしまう。
「あっ! 先生はとってもお忙しいから、少しぐらい遅れても大丈夫ですからね?」
前言撤回。もう少しだけ煙草を吸っててもよかったかもしれない。
「あ……」
藤丸の奴…本気で具合が悪そうじゃないか?
これは、場合によってはオルガに頼んでコイツだけでも、マシュが言っていたように医務室に連れて行った方がいいかもしれない。
つーか、さっきのオルガの『先生』発言で、全員の視線がこっちに注目してるじゃねぇか。
「先生?」
「なんで子供がここに?」
「天才美少女……」
「足をぶらつかせて可愛い……」
「ウホ…♡ いい美幼女……」
ヒィッ!? 今、未だ嘗て感じたことが無い程の悪寒が背中を走った気がする……。
「え~…ゴホン。特務機関カルデアへようこそ。私が所長のオルガマリー・アニムスフィアです。どうぞ、よろしく」
よしよし。出だしはいい感じだな。
「貴方達は世界各国から選抜、発見をされた非常に稀有な……って、そこの子! 何を私の前で寝ようとしてるのよ!」
「ふぇ……?」
やべ。本気で意識が飛びかけてるのか。
これはどうにかしないとダメかもな。
「オルガ。ちょっと待ってくれ」
「先生?」
「どうやら、こいつはシミュレートの後遺症がまだ残っているみたいでな。実は体調があまり優れないみたいなんだ」
「そ…そうなの?」
「あぁ。さっきまで廊下のど真ん中でぶっ倒れてたぐらいだしな。な? マシュ」
「え? は…はい。確かに、つい先程まで先輩は廊下で倒れていました」
「で、本当は医務室に連れて行こうかとレフと話してたんだけど、この説明会の時間が迫ってるって言うもんだから、仕方なくこうして来て貰ったんだよ。な? レフ」
「博士の言う通りだ。どうやら、私の予想以上に具合が悪かったようだね。済まない。これは完全に私の判断ミスだ。この場は博士に任せて、私だけでも彼女を医務室に連れて行くべきだった」
「そ…そんな! 先生もレフも何も悪くは無いわ! はぁ…分かったわ。今回だけは特別に医務室に行くことを許可します」
「なら、オレが連れて行こう」
「せ…先生がっ!?」
「それが一番だろ? 今更改めて説明なんてされなくても、オレは全部を知ってるんだし。それに、後でこの小娘に色々と説明をする役が必要だろ?」
「そ…それは……」
なんて言ってるけど、本当は一刻も早くここを立ち去りたいだけ。
ダシにしているようで気が引けるが、藤丸を連れていくついでにオレも部屋に戻らせて貰おう。
「レフはここにいてやってくれ。マシュは……」
「私も博士と一緒に先輩を送っていきます」
「だ、そうだ。悪いな」
「いえ……先生がそう仰るなら、私は……」
……しゃーない。こいつにこんな顔をさせるのもなんか不憫だしな。
「なに。お前ならここにオレがいなくても大丈夫だよ。お前には魔術だけでなく、他にも色んな事を徹底的に教えたつもりだ」
「先生……」
「だから、後は任せたぜ。アニムスフィア所長どの」
「は…はい! 任せてください!」
「いい顔だ」
これでいいだろう。
言葉にはしないけど、オルガはオレの一番弟子みたいな存在だ。
だから、もうオレが傍にいなくても大丈夫だろう。
最後にウィンクをしてから、オレ達は中央管制室を後にした。
後で知った事だが、オレのウィンクを見てオルガを初めとした数名が盛大に鼻血を出していたらしい。
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
「大丈夫ですか、先輩?」
「うん……なんとか……。もしかしてだけどさ…私ってば寝てた?」
「寝てたと言えば寝てましたけど……」
「どっちかって言えばレム睡眠に近かったな」
「そっか~…」
三人と一匹で揃って廊下を歩いているが、まだこいつは意識がハッキリとしていないようだ。
レフが言っていたように、やっぱり何もしてない一般人にはキツかったんだろうか?
でも、ぼくは子供だからよく分んないや。
……はい。すいません。調子に乗りました。
「恐らく、先輩はファーストミッションから外されると思うので、今はまず医務室にて体を休めた方がよろしいかと」
「フォウ!」
「フォウも『休んだ方がいい』ってさ」
「え? 博士…さんは、この子が言ってることが分るの?」
「いや? ニュアンスでそう受け取ってるだけだ。気にすんな。それよりも、オレの事は名前でいいぞ」
「まだ名前聞いてません……」
「あ~…そうだったな」
そういや、まだコイツに自己紹介とかしてなかったわ。
「オレは『望月鞠絵』。カルデアの技術主任で、以前はさっきいたオルガマリーに色々と教えていたことがある」
「それで『先生』だったんだ……」
「そう呼ぶのはあいつだけで、他の連中は大半が『博士』って呼ぶけどな」
「私はなんて呼べばいいんだろ?」
「好きに呼べばいいだろ。どんな風に呼ばれても、オレは気にしないぞ。『博士』でも『先生』でも『望月さん』でも『鞠絵』さんでも……」
「じゃあ『もっちー』で」
「「…………はい?」」
も…もっちー? なんだそりゃ?
もしかして、渾名のつもりか?
「も…もっちー…とは、まさか博士の事ですか?」
「うん。なんか『もっちー!』って感じがするから」
「意味が解らん」
「でも、どんな風に呼ばれても気にしないってさっき言いましたよね?」
「それは……」
真に恐るべきは言霊の力か…!
一度でも言った言葉は二度と引っ込めないとはよく言ったもんだ。
「で…でも、年上の男性に対して『もっちー』はどうかと……」
「へ? 年上? 男性? 誰が?」
「オレだよ。オレ」
「まっさかぁ~。こんな可愛い子が私よりも年上で男の子だなんて有り得ないでしょ~。どっからどう見ても、超絶可愛い美幼女にしか見えないでしょ~」
そう言うと思っていたよ。だがしかし! その手の事はこれまでに星の数ほど言われ続けてきている! 故に! こんな時の対処法はもう既にオレの中で確立しているのだよ!
「これを見ろ」
「ん? なにこれ……って、運転免許証?」
「そうだ。これを持っている時点で、オレがお前よりも年上だって分かるだろ。それでもまだ信じられないなら、生年月日の所を見てみろ」
「どれどれ……昭和生まれぇっ!?」
やっと信じてくれたか。どうして自分の事を紹介するだけで、毎回毎回ここまで苦労しなくちゃいけないんだ……。
「35歳……。ちゃんと性別の欄も『男』になってる……」
「分かったか?」
「は…はい。これからは『もっちー博士』って呼びます…」
「もっちーは変わんないのかよ」
こいつ、何気に『もっちー』を気に入りやがったな。
「つーか、お前もう元気になってないか?」
「あ! そういえば、いつの間にか頭に掛かってたモヤみたいのが消えてる!」
「よかったですね。これなら医務室に行く必要はなさそうです」
「だな。なら、こいつの個室に案内してやればいいんじゃないか? どうせ、いつかは教えることになるんだし」
「そうですね。確か、先輩の部屋の場所はポケットに入れているメモに書いてあったような気が……」
マシュがゴソゴソと上着のポケットを探っていると、オレはある事を思いだした。
「おいマシュ。確かお前もAチームだったよな? そろそろ戻らなくていいのか?」
「そ…そうでした! ファーストミッション!」
「遅れたら、またカドック辺りに嫌味を言われるぞ」
「それは…普通に困りますね。では博士。これが先輩の部屋の場所を書いたメモです。お願いします」
「おう。コイツの事はオレに任せて、お前はさっさと行きな」
「はい! では、マシュ・キリエライト、行ってきます!」
「行ってらっしゃい」
少し駆け足でマシュは中央管制室へと戻っていった。
「あの…もっちー博士」
「なんだ?」
「博士は、あの子と仲がいいんですか?」
「マシュとか? そうだな……仲がいいと言えば仲がいいな。あいつに勉強とかを教えたのはオレだし」
「そうなんだ……もっちー博士って凄いんだね~」
「まぁな。いずれは世界一の天才科学者になる男だからな」
「偉いね~」
「しれっと頭を撫でるな」
オレの事を知っても、まだ子供扱いするか。
そういや、オルガもそうだったっけ。
「それよりも、お前の部屋まで行くぞ」
「は~い!」
返事だけは一丁前だな。
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
「ここがお前の部屋になる」
「来た時からずっと思ってたけど、カルデアって扉一つ取っても近未来的ですよね~」
「ある意味、ここは人類の技術の結晶みたいなもんだしな」
メモに書いてある部屋まで来ると、扉が自動的に開いた。
「自動ドア! ……って、なんか中に誰かいる?」
「なんだって?」
ここは間違いなく空室だった筈だぞ? 誰かがいるなんて、そんな事は……。
「は~い。居留守で~す……って、アイエェェェェェェェェェェェッ!? 望月博士っ!? 幼女っ!? ナンデっ!?」
「オレは幼女じゃねぇって何度も言ってるだろうが! いい加減に学習せんか! このオタクポニテ!!」
「ブギャッ!?」
ったく……いい加減にマジでキレるぞ……!
思わず、なんでかポケットに入っていたゴムボール(定価100円)を投げてしまった。
「痛たた……いきなりボールを投げるなんて酷いじゃないですか博士~…」
「自業自得だ」
「そんな~……あれ? 博士の隣にいる女の子は一体?」
「おっと。まずはこいつを部屋に案内して……おいロマニ」
「なんだい?」
「なんでお前がここにいる?」
「なんでって…ここは僕が密かに見つけたサボり場だけど?」
「道理で……最近になってレフが『ロマニがいきなり消えることがある』ってぼやいてたけど、これが原因か……」
後で絶対にレフの奴にチクってやる。ついでにオルガにも。
「ここはな、今日からこの『藤丸立香』の部屋になるんだよ。残念だったな」
「藤丸? まさか、彼女が最後の候補の子ですか?」
「その通りだ。ほれ、挨拶」
「は…はい! えっと…藤丸立香です」
「いやぁ~初めまして。意外な出会いだけど、こっちも自己紹介をしないとね。僕は『ロマニ・アーキマン』。一応、医療部門のトップを務めている者さ」
「人呼んで『Dr.ロマン』だ」
「ロマン?」
「そうなんだよね~。なんでそう呼ばれるのかは割と本気で不明なんだけど、君もよかったら僕の事は気さくに『ロマン』と呼んでくれていいよ」
「分りました。ドクターロマンさん」
「おっと。冗談のつもりだったのに、まさかいきなり呼ばれるとは。これは中々のコミュ力の持ち主と見た」
「単純に馬鹿とも言う」
「酷っ!?」
馬鹿を馬鹿と言って何が悪い。
「おや? もしかして、博士の頭の上にいるのって、噂に聞いてる謎の怪生物? 僕も見るのは初めてだなぁ~!」
「それは、お前のサボり癖が原因だろうが」
「ははは……それを言われると痛いな~。一応、マシュから話だけは聞いてたんだけど、本当にいたんだなぁ~。そうだ。少しだけ手懐けてみようか」
手懐けるって、何をする気だ?
「はい、お手。もしも上手に出来たら、お菓子をあげようね~」
「……………フォゥ…」
「なんだろう……なんか今、物凄く可哀想な目で見られた上に見事に無視された気がする……」
「気がする、じゃなくて実際に無視されたな」
「そういえば、マシュがよく言っていたっけ。『フォウさんは博士に一番懐いてる』って」
「あいつがそんな事を……」
オレ以外じゃ、ロマニとよく話してたっけ。
まぁ…ある意味で当然なんだけどな。
「取り敢えず、まずは中に入らせろ。そして茶でも出せ。お菓子はチョコケーキを所望する」
「中に入れるのはともかくとして、お茶とケーキはいきなり過ぎないかいっ!?」
「サボりは罰する慈悲は無い」
「そんなっ!?」
「んじゃ、私はチーズケーキがいいで~す!」
「君もっ!? あっという間に順応してるっ!?」
成る程。藤丸とロマニの組み合わせは面白いな。
これから先、ロマニの事で困ったことがあったら、真っ先に藤丸をぶつけよう。
さて……マシュやオルガ達は上手くいってるかな?
ハーレムタグ……追加すべきかな?