ロリでショタで30代の男の娘は好きですか?(FGO編)   作:とんこつラーメン

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最後の最後でなんとかエレキシュガルをゲットできたので、そのままの勢いで投稿します。

以前はそこまで意識してなかったんですけど、アニメで動いている姿を見たり、実際に手に入れるとかなり愛着が湧きますね。

というか、なんか普通に可愛いです。






鳴動する天文台

「……はぁ……なんでもボクが、こんな召使みたいな真似を……」

「黙れ。サボり魔に文句を言う権利は無い」

 

 現在、藤丸の個室となる予定の部屋を個人的な休憩所としていた愚か者に、茶とケーキを用意させている最中だ。

 

「大体! 普段からサボっているのは望月博士だって一緒でしょうが!」

「オレはいいんだよ。最初にめっちゃ頑張った分を、今サボってバランスを取ってるんだから」

「ボクだって一生懸命に頑張ってるんですけどっ!?」

「そんな台詞は、最低でも7徹とかしてから言え」

「医学を志す人間として言わせてもらうと、そんな事をしたら普通に死ぬからねっ!?」

「レフも普通にしてるぞ?」

「それは、彼と博士が普通じゃないからだよ!」

「そっかな~? うちの両親とかは、一番凄い時は丸一年ぐらい寝ないで研究に没頭してたこともあったけど……」

「……博士のご両親は本当に人間なのかい?」

「生物学的には、れっきとしたホモ・サピエンスだと思う……多分」

「実の子供である博士が自信を持って断言出来ないって……」

 

 仕方ないだろ。あの人達の人外っぷりはオレでさえも全く測れないんだから。

 なんせ、旅行気分で普通に太陽系外に行ってくるんだぜ?

 小学生の時に聞いたことも無い惑星の石をプレゼントされた子供の気持ちになって見ろよ。

 

「もっちー博士とドクターって仲がいいんですね」

「仲がいい……ね」

 

 傍から見れば、そんな風に見られてるのか~。

 オレ的には普通に接しているつもりなんだけど。

 

「博士とボクは昔からの腐れ縁だからね。意識をしていなくても、自然と話が盛り上がってしまうのさ」

「そうなんだ~。なんか、そんな関係ってちょっと羨ましいですね」

「もう少し大人になれば、お前にもそんな奴が一人や二人は出来るようになるよ」

「博士の言う通りさ。君はまだまだ若い。これから先、色んな事を経験して、色んな人と会っていけばいい」

「うわ~…ドクターはともかく、もっちーが大人な発言をしてる……」

「オレは立派な大人だ」

 

 アラサー舐めんな。コラ。

 

「はい。紅茶とケーキだよ」

「「お~!」」

 

 どうも、講師だった昔の癖が完全に抜けきらないな。

 自然と授業をしているような口調になって、無駄に疲れちまう。

 そんな時こそ、甘いものを食べるに限るよな。

 

「にしても、なんでロマニが暇そうにしてるんだよ? 確か、もうそろそろレイシフト実験が開始されるんじゃなかったか? 少なくとも、他のスタッフは総出で現場に行ってる筈だぞ?」

「そうなんだけどさ……ほら、ボクはご覧のとおり、基本的には皆の健康管理が主な仕事だからさ、こんな時はやる事が無くなってしまうんだよ」

「そうなんですか?」

「うん。実際、霊子筐体(コフィン)に入った魔術師達のバイタルチェックなんかは、機械の方が遥かに速くて正確だからね」

「その辺は仕方がないよな。どれだけ優れた技術を持っていても、文明の利器には勝てないってこった」

「博士…なんか言い方が古臭いよ?」

「黙れ、エロポニテ」

「どこからエロ要素が出てきたのさっ!?」

「う~ん…全身?」

「まさかの体っ!?」

 

 やっぱり、ロマニを弄るのは本当に楽しい。

 もうこれ、オレの趣味に記載してもよくね?

 

「はぁ……けど、まさか博士まで説明会を抜け出してくるとは思わなかったよ」

「オレは、もう既に頭の中に叩き込んでいることを何度も何度も口頭で説明されるのが嫌だっただけだ」

「その気持ちは分かるんだけどね~…」

 

 分かるのかよ。

 そうなると、オレとロマニが同類って事になるの?

 え~…それは純粋に嫌だな~。

 

「そう言えば、なんでドクターは追い出されたんですか?」

「所長に『ロマニがいたら現場の空気がゆっるゆるになっちゃうのよ!』って、何ともいえない言いがかりを受けちゃってね。それで、ここに来て不貞腐れてたんだ」

「その割には、お菓子とか漫画が散乱してるようだけどな」

「いつだって、準備だけは怠らないようにしてるのさ」

「カッコつけて言っても意味ねぇよ。寧ろ、ダメ人間っぷりが加速してるだけだ。そんなんだから、ヒナコやオフェリアから便所コオロギを見るような目で見られるんだよ」

「今明かされる衝撃の真実! ボクってば、彼女達からそんな風に見られてたのっ!?」

「ついでに言うと、最近になってオルガはロマニと会う時だけ、防犯ブザーを持ち歩くようにしたらしいぞ」

「ボクは無実なんですけどぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!?」

 

 そんな事をこっちに言われてもな。

 文句があるなら、本人に直接言ってくれ。

 

「あはは……!」

「「ん?」」

「なんか……二人のやり取りが普通に面白い……!」

 

 そう言われると、なんか急に恥ずかしくなってくるな……。

 

「けどまぁ、実際問題、こうして二人が来てくれた事は普通に有り難かったよ。ボクもそろそろ本気で暇になってきててね。やることが無い者同士、のんびりと世間話でもしながら交友を深めようじゃないか」

「その結果、ジェネレーションギャップに直面して悶えたりしてな」

「だ…ダイジョウブさ……」

 

 どっから、その根拠が出るのやら。

 それを小一時間ほど問い詰めたい。

 

「っていうかですね、ここって元々は私の部屋(の予定)なんですけど」

「つまり、ロマニは現役女子高生の部屋に無断で侵入をした挙句、そのベッドの上で寝ていたと」

「その言い方は酷くないですかねっ!?」

「「事実でしょ?」」

「二人揃ってっ!? なんか君も博士のノリに染まってきてないっ!?」

「いや~…それ程でも~♡」

「ちっとも褒めてないんですけどっ!?」

 

 

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

 

 

 

「ンなわけで、以上がこのカルデアの構造になる。分かったか?」

「はい。随分と高い場所にあるな~って思ってたけど、まさか標高6000メートルの雪山の中にあるとは思ってませんでした」

「だろうな。そう思うのも無理ないよ。普通に生活をしていたら、絶対に訪れることが無い場所だからな」

「こんな所に来る人なんて、それこそテレビとかに良く出てくる登山家の人達ぐらいなんでしょうね~」

「あれっ!? なんか奇跡的な流れで自然と博士が立香ちゃんにカルデアの説明をしてるっ!?」

 

 ロマニ、うっさい。

 折角、このオレが久し振りに講師モードになってプチ授業をしてるってのに。

 

「けど、すっごく解り易かったです。もっちー博士が昔、先生をしてたって話は本当だったんですね」

「なんだよ。信じてなかったのか?」

「あはは……その幼女な姿で教壇に立ってる姿が全く想像出来なくて……」

「うんうん。それにはボクも激しく同意するよ。きっと、講義をする時なんかは、踏み台を使って指し棒とか使ってたんだろうな~って、よくボクも妄想してたな~」

「妄想って……」

 

 あっはっはっ。

 ロマニ、お前がそんな事をしてたなんてな。いい事を聞いたよ。

 

「よし、ロマニ」

「なんだい?」

「お前が密かに隠し持っているエロ同人誌を食堂でキリシュタリアに音読して貰う刑と、今からここにペペロンチーノを呼んで、あいつに熱い抱擁をされながらのディープキスをされる刑と、ヒナコとオフェリアとオルガの三人に囲まれて延々と罵詈雑言を聞かされる刑と、どれがいい? 好きなのを選んでいいぞ」

「どれを選んでも絶望しかないんですけどっ!? もしもそんな事をされたら、体の前に精神が死んじゃうんですけどっ!?」

「仕方がない奴め。それなら、デイビットとタイマンで模擬戦を100回する刑で勘弁してやるか」

「今度は肉体的な意味で死ぬよっ!? ボクみたいなヒョロモヤシが彼に勝てるわけないだろっ!?」

「だからこそ意味があるんだろうが」

「まさかの確信犯っ!?」

「ははははははははははははははは!!」

 

 オレとロマニのコントを見て藤丸が爆笑していると、いきなりロマニの通信機が鳴った。

 

「おっと。誰からかな?」

 

 急いでロマニが出ると、聞こえてきたのはレフの声だった。

 

『ロマニ。いきなりで悪いのだが、こっちに来てくれないか?』

「どうかしたのかい?」

『もうすぐ最初のレイシフト開始なのだが、どうもBチーム以下の慣れていない者達に若干の変調が見られている』

「Aチームの連中は大丈夫なのか?」

『この声は博士? ロマニと一緒にいるのかい?』

「まぁな。ついでに言うと、例の新人も一緒にいるぞ」

「ど…どうもです」

『なんで二人がロマニと?』

「それはだな……」

 

 かくかくしかじか。

 

『かくかくうまうま。成る程な。部屋を出て少ししたら彼女の体調が良くなり、医務室に行く必要が無くなったから、ついでに彼女の個室まで案内してあげた…と。道理でマシュが予想よりも早く戻ってきたはずだ。納得したよ』

「今のでちゃんと会話が成立してたのっ!? ボクには二人が『かくかくしかじか、かくかくうまうま』と言っているようにしか聞こえなかったけどっ!?」

「だからお前は修行が足りないんだよ、ロマニ」

「修行でどうにかなるのっ!?」

「なるに決まってるだろ。まずは、オレと同じように眼鏡を掛けろ」

『そして、私と同じように全身をグリーンな服でコーディネイトすれば……』

「『必ず理解出来るようになる!』」

「なんかレフまで普通にボケてきたんですけどぉぉぉぉぉっ!?」

「分りました! 私もやります!」

「君はしなくてもいいから! お願いだから、立香ちゃんだけは彼等色に染まらないでくれぇぇぇぇぇぇぇぇっっ!?」

 

 なんて失敬な事を言う奴だ。

 藤丸は立派に眼鏡を掛けて緑の上下を着ているのに。

 

「って、なんかまた話が逸れてるから! ボクをそっちに呼ぶって話だったでしょうっ!?」

『そうだった。つい調子に乗ってしまった』

「別にいいんじゃね? 楽しければ」

「反省の色ゼロ!?」

 

 ちゃんと反省すべき時は反省するさ。オレだってな。

 

「で、Aチームの連中は大丈夫なのか?」

『それなら問題ない。彼らは今回のメンバーの中でも選りすぐりだからね』

「それもそっか。カドックはともかく、あのキリシュタリアが緊張でガクブルしてるしてる姿なんて全く想像出来ないしな」

『そういう事だ。恐らく、これは不安からくるものだと予想している。コフィンの中はまるでコクピットのような場所だからな』

「確かに。それは少し不憫だな。了解だ。それじゃあ、今からそっちに行って、ちょっと麻酔でも打ってあげようか」

『そうしてくれ。医務室…じゃないから、すぐには無理かもしれんが、それでも5分ぐらいで到着するだろう? 出来るだけ急いでほしい』

「が…頑張ってみるよ」

 

 ここで通信が切れる。

 途端にロマニが顔を青くして俯いた。

 

「こんな時、普段の運動不足が祟るんだよなぁ……」

「それを理解してるんなら、これからはマジで少しはトレーニングルームで体を動かすように心掛けろよ。このカルデアで『医者の不養生』とか、マジで洒落にならねぇぞ」

「うぐ……! 博士の正論が心に痛い……」

 

 自覚があるだけまだマシ…か。

 

「そうそう。さっきの人物は……」

「レフさん…ですよね? さっき会いました」

「そうだったのか。因みに、彼は中央管理室にあった疑似天体(カルアデス)を観る為の望遠鏡、近未来観測レンズ・シバを生み出した魔術師だ」

「シバってのは、カルアデスの観測だけじゃなくって、この施設内のほぼ全域を監視しつつ、同時に映し出すモニターでもあるんだよ」

「ほぇ~…凄いんですね~」

「そして、レイシフトの中枢を担う召喚・喚起システムを構築したのは前所長と、ここにいる望月博士なのさ」

「えぇっ!? もっちー博士って、そんな凄い人だったんですかっ!?」

「そうだぞ~。分ったら、もっと敬え~」

「はは~」

 

 オレはいつから水戸黄門になったんだ。

 なら、スケさんはロマニでカクさんはレフだな。

 

「その理論を実現させる為の疑似量子演算器……解り易く言えばスパコンなんだけど、それを提供してくれたのがアトラス院」

「提供してくれるように交渉したのは、オレと前所長なんだけどな。あれは本気で骨が折れたわ……。父さんと母さんの名前を出さなきゃ、絶対に失敗してたわ……」

 

 あいつら、ウチの両親の名前を出した途端に急に手の平返しをしやがったんだよな。

 あそこまで態度がコロッと変わられると、逆にこっちが困惑するわ。

 

「このように、実に多くの才能が集結をした上で、今回のミッションが執り行われるのさ。博士みたいな本物の天才ならいざ知らず、ボクのような平凡な医者が立ち会ってもしょうがないとは思うけど、呼ばれた以上は行かない訳にはいかない」

「平凡……ね」

 

 一体どの口がそれを言うんだか。

 

「ボクとのお喋りに付き合ってくれてありがとう、お二人さん。落ち着いたら、今度は医務室でも尋ねてくれ。今度もまた美味しいケーキを御馳走するよ」

「今の聞いたか?」

「ばっちりと」

「いや、今のは一人で来てねって意味だからねっ!?」

「ちっ…!」

 

 別にオレも一緒でいいじゃんか。ケチ。

 そんな風に心の中で愚痴を垂れていると……。

 

「「「え?」」」

 

 部屋が暗闇に包まれた。

 

「な…なんだ? いきなり明かりが消えるなんて……」

「え? えぇ?」

「じっとしてろ!」

 

 音からして動こうとしたと思われる藤丸を声で制止させると、突如として緊急事態を知らせるアラームと共に、アナウンスが聞こえてきた。

 

『緊急事態発生。緊急事態発生。中央発電所、及び中央管制室にて火災が発生しました』

「「「なっ!?」」」

 

 オレ達は、何もかもが全て遅すぎた。

 だからこそ、こんな『取り返しのつかない事態』に陥ってしまった。

 これが…オレにとって人生二度目となる『最大のミス』になった。

 

 

 

 

 

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