ロリでショタで30代の男の娘は好きですか?(FGO編)   作:とんこつラーメン

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もっちー読みたいって二連続で言われたら、書くしかないでしょ。







合流、そして・・・

『おや? 成る程ね~』

「どうした?」

 

 ダ・ヴィンチの誘導に従って歩いていると、なにやら意味深な事を言い出した。

 こういう勿体ぶった言い方をする奴は嫌われるぞ?

 

『どうやら、あの二人は霊脈に向かって移動しているみたいだ。多分、向こうに通信をしたロマニの指示だろうね』

「なら、必然的にオレ達も霊脈へと向かっているのか」

『そうなるね。無事に霊脈まで辿り着ければ、カルデアからの通信も今以上に安定するだろう』

「そうだな。ところで……」

『ん? なにかな?』

「オレの研究室は無事だったか?」

『大丈夫も何も、あれだけ派手な事が起きたってのに傷一つついてないよ。そうじゃなくても、マスターのプライベートルームはカルデアでは一二を争う程に厳重なセキュリティになってるからね。部屋の主の許可無しじゃ、総理大臣だろうが大統領だろうが関係なく入室は絶対に不可能だ』

「そうだったな。いつも普通に出入りしてるから、なんか忘れがちになってた」

 

 慣れって本当に怖いですね~。

 画面の前のお前らも気をつけろよ?

 

『けど、なんで急に研究室の事を? 君は自分の部屋の事を気にするような人間だったかな?』

「オレだってそれぐらいは気にするさ。それに……」

『それに?』

「あそこには『アレ』があるからな」

『……そうだったね。万が一の時に備えて密かに用意をしておいた『最後の手段』が、あそこには存在してるんだった』

「ある意味で、オレの研究の集大成の一つだからな」

『知ってるよ。私だって手伝ったんだんだから』

 

 『アレ』の存在はカルデアの中じゃ最重要機密に属している。

 知っているのは、オレとダ・ヴィンチを除けば、後はロマニしかいない。

 所長であるオルガですら全く知らない事だ。

 

「他にも色々と聞きたいことはあるけど、それはあいつ等と合流してからロマニにでも聞こうか」

『それがいいよ。ここからでは把握できていない事も把握している筈だ。にしても……』

「今度はどうした?」

『いやね。こっちにある資料が確かならば、日本の冬木市はどこにでもあるごく普通の地方都市で、こんな大災害が起きたっていう記録は全く無いんだけど……』

「それはオレも疑問に感じてた。オレも昔、訳あって2004年頃の冬木に少しだけ滞在をしていたけど、こんな事は全く起きてない。つーか、もしもこんな大災害が起きていたら、絶対に忘れはしないだろうさ」

『そうだよね……。だとしたら、これは一体……』

「それは、これから先で探っていくしかないな。今は余りにも情報が不足している」

『だね。まだ君達がそっちに取り残されているって事は、カルデア側からの回収も出来ないようだし』

「なんにせよ、まずは前に進むのみ…だな」

『それがいい……おや?』

「ん? なんだ?」

『これはこれは……私としたことが、こんな事を見落としていたなんて』

「ハッキリ言え」

『ふふふ……♡ これも合流してからのお楽しみにしようか』

「なんだよ……」

 

 これだから天才って人種は……。

 あ、オレも天才だった。

 

「取り敢えず、急ぐか……」

 

 そうと決まれば、ちょっとだけダッシュしますか。

 

『ちっちゃい足でちょこちょこと走るマスターが可愛い……♡』

「お前はマジで黙れ」

 

 

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

 

 

「お。見えた!」

 

 すっごく遠目ではあるが、見覚えのある人影が三つ。

 ん? 三つ? 二つじゃなくて?

 

「フォウ! フォーウ!」

「だよな……でも……」

 

 そんな奇跡があり得るのか?

 

「おいダ・ヴィンチ! ちょっち聞きたいことが……」

『この通信は只今使われておりません。御用の方はピー音の後に……』

「死ね!!!」

 

 この一番大事な時になんで急に通信を切ってやがんだよ! 

 お前マジでふざけんなよっ!?

 こうなったら……。

 

「お~い!!」

「フォ~ウ!!」

 

 オレとフォウの大声攻撃だ!

 ちゃんと聞こえてればいいんだけど……って、約一名がこっちに向かって全力ダッシュをしてませんかねっ!?

 

「ぜんぜぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇいっ!!!!!」

「わっふい」

「フォウ」

 

 そして、いきなり抱き着かれた! 前が…前が見えない!

 

「ごわがっだ……ごわがっだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」

「この泣き声…やっぱりオルガかっ!?」

 

 無事……だったのか……あの惨状で……?

 冗談抜きで奇跡過ぎるだろ……。

 

「と…取り敢えずは落ち着け! な?」

「せんせい…せんえい…せんせい……」

 

 出会えた喜びで幼児退行してるっ!?

 そういや、カルデアで再会した時も似たような現象になってたな……。

 

「しょ…所長っ!? 急に走り出してどうしてたんですk…博士っ!?」

「も…もっちーっ!? 無事だったんだ……よかった……」

 

 後ろから藤丸とマシュもやってきた……って、なんだマシュのあの恰好はっ!?

 オレはお前をそんな恥ずかしい格好をするような子に育てた覚えはないぞっ!?

 

「あ~! 所長さんだけもっちーをハグしてる~! 私もし~た~い~!」

「わ…私も博士をぎゅ~ってしたいです!」

「ちょ……待って……わっ!?」

 

 オルガに便乗して、マシュと藤丸もオレに抱き着いてきやがった!

 これは…流石にマジで苦しい……というか……。

 

「もっちー…肌すべすべ~♡ 髪もサラサラでいい匂いがする~♡」

「癒されます……♡」

 

 ……そろそろキレてもいいよな?

 

「いい加減にせんか~!! この三バカ娘どもが~!!! 暑苦しいんじゃ~!!!」

 

 

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

 

 

「……落ち着いたか?」

「「「ハイ……」」」

 

 あれからちゃんと霊脈のある場所へと移動したオレは、さっきまでオレを中心に押し蔵饅頭をしていた三人を正座させて説教中。

 

「全く…で? マシュのその格好はなんだ? そんな露出の多い格好をするようなキャラじゃなかっただろうが」

「えっと、此れはですね……」

 

 マシュ説明中。

 かくかくしかじか。

 

「……という訳なんです」

「成る程な……」

 

 デミ・サーヴァント計画。

 オレが関わった研究の中でも、トップクラスに極悪非道な研究の一つ。

 どんな言い訳をしても、これは間違いなく人道に反する行為だった。

 それなのに……。

 

「よりにもよって、こんな状況で安定するなんてな……皮肉過ぎるだろ……」

 

 マシュに融合させようとしていたのは、カルデアにおいて一番最初に召喚された英霊だった。

 となると、マシュに力を貸して消えたという英霊は……。

 

(『お前』…なのか。許されるなら、お前には直接お礼の一つでも言いたかったが……お前はそれを受け入れないだろうな……)

 

 いいさ。お前は好きなだけオレの事を恨めばいい。

 ……あの時の『アイツ』の立場にオレがなるなんて、世の中どうなるか分らないもんだな……。

 

「博士? どうしたんですか?」

「いや…なんでもない。それで、サーヴァントと化したマシュと契約をしたのが藤丸って訳か」

「そうなります。先輩には申し訳ありませんでしたが、あの時は周りに彼女しかいなくて、それで……」

「いいよ。あんまし気にすんな。一般枠とはいえ、こいつも立派なマスター候補の一人だ。遅かれ早かれ、なんらかの英霊と契約は交わしていただろうさ。それが偶々お前だった。それだけの話だろ?」

 

 それに、意外といいコンビになりそうだしな。この二人は。

 

「本当は……博士と契約したかったです……」

「ん? なんか言ったか?」

「い…いえ! 何でもないです!」

 

 なんか顔が赤くないか? いや、この周りの炎でそう見えてるだけか。

 

「それじゃ、まずはお互いの情報交換をしようじゃないか。まずは藤丸とマシュから頼む」

「「はい」」

 

 

 

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

 

 

「……以上です」

「成る程な。状況的にはオレと全く同じか」

「はい。私達はレイシフトに巻き込まれて、そのまま冬木の街へと転移をしてしまいました」

「オレ達の他に誰かを見かけたりしたか?」

「いいえ。探しはしましたが周囲には誰もいませんでした。恐らく、他に転移をしたマスター適性者はいないと思われます。現時点で、博士と所長だけがこっちで合流出来た唯一の人間です」

 

 オレ達だけ……か。

 

「でも、どうして私達と博士は離れた場所に出てしまったんでしょうか?」

「あの時の私達って、近くにいたよね?」

「その理由は明白だ。同時に、どうしてオレ達だけがこうして冬木に来てしまったのかもな。だろ? オルガ」

「やっぱり、先生も気が付いてたんですね」

「当たり前だ。オレを誰だと思ってるんだ」

「私が世界で一番尊敬している先生です」

 

 そこで恥ずかしげも無く言えるお前を本気で凄いと思ったよ……。

 

「ど…どういう事ですか?」

「これは、消去法ってよりは共通項って言った方が正しいわね」

「共通項?」

「オレもオルガもマシュも藤丸も、あの時コフィンに入っていなかった(・・・・・・・・・・・・・)

「先生の仰る通りよ。本来、生身のままのレイシフトは成功率が大幅に激減してしまうけど、決して不可能じゃないし、可能性もゼロにはならない」

「逆に、あのコフィンにはブレーカーが存在している。レイシフトの成功率が95%以下になると、自動的に電源が落ちるようにな」

「ほぇ~…凄いんですね~」

「当然じゃない。なんたって、コフィンの基礎設計は先生がやってるんだから」

 

 それは事実だけど、なんでそこでオルガが自慢げに胸を張る?

 

「と…兎に角、この場にいない他の彼らはレイシフト自体を行っていない。故に……」

「この場にいるのは私達だけだと……」

「あぁ」

 

 まさか、オルガまでもがいるとは思ってなかったけどな。

 けど……ちょっと引っかかるな。

 あの時、ロマニは確かにこう言った。『生存者はいない』……と。

 それに、オルガはレイシフト適性がないから転移は出来ない筈だ。

 だというのに、なんでかコイツはこうしてここにいる。

 これは一体どういう事だ?

 ……ダメだな。まだまだ判断材料となる情報が少なすぎる。

 今の状況じゃ推理も何もあったもんじゃない。

 

「ここからどうしましょうか?」

「先生」

「ん? あぁ…そうだな。こんな時は、まずはベースキャンプを作った方がいいだろう。丁度、今いる場所が霊脈のターミナルになる場所だから、ここに作ろう」

「了解です」

「マシュ、まずはお前の持ってるその盾を地面に置くんだ。それを媒介にしてから召喚サークルを設置する。そうすれば、カルデア側とも安定した通信が可能になる筈だ」

「らしいですけど……構いませんか、先輩?」

「勿論だよ。私も、まずは拠点作りが大事だって思うから」

「意外と分ってるじゃないか」

「えへへ……」

 

 案外、適応能力は高いのかもしれないな。

 こんな奴が色んな経験を積んでいくと、驚くような成長をしたりするもんだ。

 

「では、始めます」

 

 

 

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

 

 

「うわぁ~…」

「これは……カルデアにある召喚実験場と同じ……?」

「正確には、向こうがこっちを模してるんだけどな。さて……」

 

 青く幾何学的な空間が生まれ、その中にオレ達はいる。

 これで、向こうとも通信が出来るようになると思うんだが、状況が状況だしな……。

 

『あ~…シーキューシーキュー。もしも~し。只今マイクのテスト中~。本日は晴天なり~…よし! やっと通信が元に戻った!』

 

 あ。ロマニだ。やっぱり生きてやがったか。

 そりゃそうだよな。あんな事で死ぬような奴じゃないのはオレが一番よく知ってる。

 

『二人とも、本当にご苦労様。やっと空間の固定に成功したよ。これで安定した通信も可能になったし、補給物資だって送れるようになって……』

「ちょい待ち! なんでロマニが普通に仕切ってる訳っ!? レフはどうしたのよっ!?」

「そうだそうだ~」

『アイエェェェェェェェェェェェッ!? 所長に博士っ!? ナンデッ!?』

「なんでニンジャリアリティショックになってるのよっ! 私達が生きてちゃ悪いわけっ!?」

『別にそんな事は言ってないけど、なんであの爆発の中で生きてるんですかっ!? しかも無傷ってっ! 遂に所長も博士と同じ人外の領域に足を踏み込んじゃったのかっ!?』

「はっはっはっ~。よし、生きて戻れたら覚えとけよ? お前の秘蔵の本を全てお前の目の前で焼却処分してやる」

『鬼の所業だ――――――!!』

 

 お前はオレを怒らせたんだよ。

 

「それよりも! レフはどこに行ったのっ!? 本来、私や先生が不在の場合は医療セクションのトップである貴方じゃなくて、レフが全体指揮をするべきじゃないのっ!?」

『確かに所長が言う通りだ。ボク自身、こんな柄じゃないのは理解している。けど、他に人材が存在しないんですよ。オルガマリー所長』

「……死んだのか?」

『その通りだよ、博士。現在、辛うじて生き残ったカルデアのスタッフはボクを含めても20人にも満たない』

「ロマニが指揮を執っているのは、お前よりも上の階級の人間が根こそぎ全滅したせいか」

『理解が早くて助かるよ、博士。こう言っちゃなんだが、博士程の人物が現場にいて本当に助かる。貴方以上に現場の指揮を任せられる人間はいないからね』

「余り褒めるな。お前の髪が抜けるぞ」

『なんでボクの髪っ!?』

「今の自分の姿を鏡で見てないのか? お前の髪、すっごいチリチリになってるぞ」

『冗談でしょっ!?』

「あ…本当です。ポニーテールの先っぽ辺りが……」

「あちゃ~……」

『そ…そんな…ボクのチャームポイントが……って、ギャァァァァっ!? ちょっと触っただけでごっそり抜けたぁぁぁぁぁっ!?』

「それは抜け毛だよ。朝のお前の枕元にいつも、それぐらいの量は落ちてるぞ」

『立て続けに襲い来る衝撃っ! それは本当なのかいッ!?』

「マジマジ」

『もう少し…健康的な生活を心掛けよう……』

 

 よし。なんかいつもの調子が戻ってきた。

 オレとロマニはこうでなくっちゃな。

 

「話は戻すが、レフはどうなった?」

『……あの時、レフ教授は管制室にてレイシフトの指揮を執っていた。ということは、必然的にあの爆発の中心にいたわけで……』

「生存は絶望的…か」

「そ…そんな……あのレフが……」

 

 オルガにとって、レフはもう一人の父親的な存在だったしな。

 そんな奴が死んだと聞かされれば、ショックも大きいか。

 

「ロマニ。さっきお前は生存者の数が20人未満だって言ったな? ってことはマスター適性者達はどうなってる?」

『47人全員が危篤状態となっている。医療器具も多く破壊されて数が致命的に足りない。ボクの見解では、助けられて精々がAチームの面々ぐらいが限界だ。現状で全員を治療することはまず不可能だろう……』

 

 だろうな……。

 恐らく、向こうにいればオレも同じ答えを出していただろう。

 

「ロマニ。今すぐに冷凍保存に移行しろ。今は兎に角、あいつ等を死なせないのが先決だ。蘇生方法は後々で探っていけばいい」

『そうか! コフィンには冷凍保存機能があったんだった! 流石は博士! 伊達にコフィンの基礎設計をしていない! 早速手配するよ!』

 

 これで一先ずはなんとかなるだろう。

 でも、問題はこれからだな……。

 

 

 

 

 

 

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