ロリでショタで30代の男の娘は好きですか?(FGO編)   作:とんこつラーメン

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もっちーが遂に本格的にFateの世界観に足を突っ込みます。

果たして、誰を召喚するのやら。






英霊召喚

 オレがロマニに負傷者達の冷凍保存を命ずると、マシュが驚いた様子でこっちを見てきた。

 

「流石ですね、博士。本来ならば、本人の許可も無く肉体の冷凍保存をするのは犯罪行為とされています」

「そうなの?」

「はい。ですが、博士はそれを知っていながらも躊躇することも無く決断をした。博士はいつも、冷徹な科学者であるように振る舞ってはいますが、どんな時も人命を最優先する素晴らしいお方なんです」

 

 藤丸の疑問にマシュが淡々と答えているが、聞いているこっちはマジで恥ずかしいぞ……。

 こいつの天然ボケはどんな事をしても治りそうにないな……。

 

「フォウ……」

 

 ポンポンと、フォウがその肉球でオレの頭を軽く叩いて慰めてくれる。

 お前だけだよ…オレの心情を理解してくれるのは……。

 

「オルガ」

「は…はい!」

「あいつ等の命はオレが全部背負うから、お前は所長として成すべき事を成せ。それがお前の役割だ」

「…分りました」

 

 やっと、いつものオルガに戻って来たか。

 そのキリッとした顔が、お前には一番似合ってるよ。

 

 オレ達が話している間に、冷凍保存を終えたロマニが通信に戻ってきた。

 

『博士に言われた通り、彼らの体は冷凍保存してきた。これで、当分の間は持ちこたえる筈だ』

「サンキューな」

『いや、博士が教えてくれなければ、冷凍保存なんて発想自体が出てこなかった。……やっぱり君は凄いよ。こんな状況下であるにも関わらず、いつも通りの冷静な判断力を持ってボク達を導いてくれる。今日ほど、博士がカルデアのスタッフで良かったと思った日は無い』

「仲間の命すら救えないようじゃ、世界一の天才科学者なんて永遠になれっこないからな」

『ぶれないね、相変わらず』

「どんな時も、夢だけは絶対に捨てない。それがオレの信念だからな」

 

 これだけは例え何があっても変わることは無いだろう。

 オレが生涯を賭けている夢なんだからな。

 

「それじゃあ、改めて現在のカルデアの詳しい状況を聞かせて貰おうか。お前達もよく聞いておけよ」

「「「はい」」」

『了解だ。まずは……』

 

 

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

 

 

『報告は以上だ』

「想像以上に事態は深刻みたいだな……」

『あぁ。現在のカルデアは、その機能の約八割を失っている状態にある。生き残ったスタッフだけじゃ、やれることにも限界がある』

「でしょうね……」

『だから、今はこっちの判断で人材はレイシフト機能の修理と、カルデアス及びシバの現状維持に割いている』

「賢明な判断だ」

 

 なんだかんだ言って、ロマニだってやるじゃねぇか。

 立派に即席の指揮官を務めているよ。

 

『外部との通信が復帰し次第、補給などを要請してカルデア全体の立て直しを図る……って言ったところかな』

「今はそれが最善だろう。オレやオルガがそっちにいても、同じ判断を下しただろうしな」

「そうですね、先生」

 

 こんな時、本当ならウチの馬鹿親がいてくれれば、こんな状況すらも簡単に塗り替えてくれるんだろうけど……。

 

(今、二人揃ってどっかの並行世界に旅行に行ってるしな……)

 

 確か…『ムーンセル』だったっけか?

 何を指す言葉かは教えてくれなかったけど、恐らくは月に深く関係する何かなのは確かだな。

 

「オルガ。オレはこのまま、オレ達が向こうに戻るまでの間、ロマニにカルデアを任せたいと思ってるんだが、お前はどうだ?」

「そうですね……私も先生の意見に賛成です。正直、余り納得はしてないけど、それが一番なのは私も理解してますから」

「…ということで、そっちの事は任せたぞ」

『了解だ。皆が戻ってくるまでの間、なんとしてもカルデアを守ってみせるよ』

「頼んだぞ。まずはレイシフト装置の修理を最優先で行わせろ。帰る手段が無くっちゃ話にならないからな」

『勿論だとも。そっちはこれからどうするんだい?』

「オレ達か? そうだな……」

 

 1~2秒ぐらいだけ考えて、すぐに結論を出す。

 

「修理が完了するまでの間、この街……特異点Fの調査を続行しようと思う」

『本当なら、安全な場所で待機しておいて欲しいのだけれどね……』

「それが一番なのはオレだって承知してる。けどな、今回の状況は明らかに変だ。ここを少しでも調べることで、何か分かるかもしれない」

『博士のフィールドワーク大好きっ子の血が騒ぎだしたか……』

 

 大好きっ子ってなんだ。子供扱いするなよな。

 

『でも、大丈夫なのかい? 軽く確認したけど、そっちにはエネミーがいるんだろう?』

「それなら心配無用だろ。こっちにはデミ・サーヴァント化したマシュがいるし……」

「はい! 任せてください!」

「それと、あの程度の雑魚なら、オレでも普通に倒せたし」

『「「「え……?」」」』

 

 おいこらそこ。なんでおかしなものを見るような目をこっちに向ける?

 

『た…倒したのかい? エネミーを?』

「うん。ほら、その証拠に奴らの武器を奪ってきてるだろ?」

「言われてみれば確かに……」

「普通に気が付きませんでした……」

「もっちー…マジで凄い子……」

 

 これぐらい、別にどうってことないんだけどな~。

 ウチの両親なら、一瞬で街全体にいる全ての雑魚だけをピンポイントで一掃出来るだろうし。

 

「そんな訳だから、これよりオルガと藤丸、マシュを連れての特異点Fの本格的な調査を敢行する。つっても、流石に無理はさせられないから、やる事はこの異常事態の原因の発見だけに留めておくけどな」

「それだけでいいんですか?」

「ああ。こんな状態で無理に解決しようとしたら、逆にオレ達自身の危機に繋がる可能性がある。それよりは、解析や排除などはカルデアが復興した後に第二陣を送り込んでから実行した方が確実だ」

「無理は禁物ってことだね。わっかりました~!」

 

 無駄に元気だよな…藤丸立香。

 けど、こんな奴が一人でもいてくれるのは本気で助かる。

 暗い雰囲気のままじゃ気も滅入るしな。

 

『了解だ。健闘を祈るよ、博士。所長』

「そっちもな」

『それと、最後に言っておくことが』

「なんだ?」

『これからは短時間ではあるけれど通信が可能となる。何かあればすぐにでも連絡をくれ』

「それはいい報告だ。その時が来たら、遠慮なく頼らせて貰うとするよ。他の皆にも『頑張れ』って伝えておいてくれ」

『ふふ…分かったよ。博士からの言葉なら、きっと皆が大喜びだ』

 

 そこで通信が切れた。

 にしても、オレってそんなに人気があったっけ?

 

「博士。決定したことに今更、異議を唱える訳ではありませんが、本当に良かったんですか? ドクターも仰っていたように、安全な場所で救援を待つという選択肢も有りだと思うのですが……」

「そういう訳にもいかないのよ、マシュ」

「所長?」

 

 オレの代わりに、オルガがマシュの疑問に答えてくれた。

 

「カルデアに無事に帰還できても、次のチームの選抜にどれだけの時間と労力がかかるか見当もつかない。人材集めや資金稼ぎも一ヶ月なんかじゃ到底きかない。その間にどれだけの抗議が協会からあると思うの?」

「それは……」

「最悪の場合、今回の不始末の全ての責任を取らされて、カルデアが連中に接収される可能性だってある。もしも、そんな事になったりしたら、それこそ本当の意味で破滅よ。だからこそ、私達は絶対に手ぶらじゃ帰れない。今は兎に角、連中を正面から黙らせる成果が絶対に必要なの」

「……ってことだ。オレが言おうとしていたことを全部言われちまったな」

「えっ!? あ…すみません」

「気にすんなって。寧ろ、お前の成長を間近で見られて嬉しいよ」

「先生……♡」

 

 自分の手掛けた教え子が成長するってのは、マジでいいもんだな。

 なんだか、時計塔での日々を思い出してしまうよ。

 

「つー訳で、今から特異点F調査隊、出動だ」

「「「はい!」」」

「……の前に、ちょっとやっておきたいことがある」

「なんですか?」

コレ(・・)だ」

 

 オレは、白衣のポケットの中から金色に輝く一枚のチケットのような物を取り出した。

 それを見て、マシュとオルガは納得した顔になり、藤丸はFXで有り金を全て無くしたような顔になった。

 

「呼符! 英霊召喚を行うんですね!」

「そうか……マシュの盾を媒介にした召喚サークルならば、ここでも英霊の召喚は可能になる……」

「そーゆーことだ。戦力は少しでも大いに越したことは無いし、マスター候補全員に支給されている『呼符』を使えば、本来ならば必要である『聖晶石』も必要ないしな」

「よびふ? せーしょーせき? えーれー? なにそれおいしいの?」

 

 おう…藤丸の顔が本格的に見せられないレベルになってるぞ。

 

「は…博士、大変です! 先輩が知恵熱で頭から煙を出してます!」

「あ~…要は、『聖晶石』は英霊召喚っていうガチャを引くための石で、呼符はチケットみたいなもんだと思っとけ。英霊とかの詳しい説明はちゃんと後でしてやるから」

「は~い…」

 

 遂には鼻たれ小僧みたいになっちまった。

 仮にも現役の女子高生がそれでいいのか?

 

「カルデアのシステムを用いたシステムならば、詠唱とか必要ないんだけど、今は状況が状況だしな。念には念を入れて、ちゃんとした形式に則った召喚をするか」

 

 詠唱呪文はちゃんと覚えてる。

 後は呼符を捧げてから唱えるだけだ。

 

「き…緊張しますね…」

「うん…なんだかドキドキしてる」

「どんな英霊が召喚されるのかしら……」

 

 なんでお前らが緊張してるんだよ。召喚するのはオレだぞ?

 

「そんじゃ…いくぞ」

「「「ゴクリ……」」」

 

 深呼吸をしてから、魔力を集中させる。

 ほんの少しだけ目を瞑ってから、詠唱を開始した。

 

「素に銀と鉄。礎に石と契約の大公。降り立つ風には壁を。四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ」

 

 呼符が光子となって散り、召喚サークル内へと四散する。

 

閉じよ(みたせ)閉じよ(みたせ)閉じよ(みたせ)閉じよ(みたせ)閉じよ(みたせ)。繰り返すつどに五度、ただ満たされる刻を破却する」

 

 目を開け、自分の体が浮き上がるような感覚を覚えつつ、魔力を更に増大させる。

 

Anfang(セット)。告げる。告げる。汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。聖杯の寄る辺に従い、この意、この理に従うならば応えよ。誓いを此処に。我は常世総ての善と成る者、我は常世総ての悪を敷く者。汝三大の言霊を纏う七天。抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ!」

 

 サークル内にて三本の光のリングが回転し、中央にて収束し、それが形となって人の形を形成していく。

 やがて、徐々に光が消えていき、その姿が露わとなっていく。

 

「嘘……だろ……?」

 

 召喚されたのは、青いドレスに白銀の甲冑を身に纏う、雄々しくも可憐な容姿の金髪碧眼の少女剣士。

 忘れはしない。否、忘れる訳がない存在。

 こいつは…オレにとって最初にして一番の……。

 

(いや…何を考えてるんだオレは。分ってる筈だろ。英霊は他の聖杯戦争での記憶を受け継がない。仮に過去の記憶があったとしても、それは非常に曖昧で、泡沫の夢のようなものなのだと。つまり、こいつは…オレの知っている奴じゃない……)

 

 割り切らなきゃ…割り切らなきゃダメだ。

 今は、私情を優先していい場合じゃないんだから。

 

「これが…英霊……サーヴァント……」

「綺麗です……」

「凄い……」

 

 感動している三人娘は取り敢えず無視して、オレは召喚された英霊と向き合う。

 マスターとして、まずはちゃんと挨拶をしないとな。

 

「えっと。まずは自己紹介からだな。オレは……」

「その必要は有りませんよ」

「え?」

 

 何を言っているのかと思った瞬間、オレはいきなり抱きしめられていた。

 いきなりの事に体を強張らせていると、衝撃の言葉が飛び出した。

 

「本当に久し振りです……。サーヴァント・セイバー。アルトリア・ペンドラゴン。今、再び我が愛するマスター…望月鞠絵の元に召喚されました……」

「セイ…バー……?」

 

 まさか……『あの時』の記憶が残って……?

 本気で困惑しまくるオレを余所に、セイバーはオレの事を優しく抱きしめながら涙を流していた。

 

 

 

 

 

 

 




やっぱり、ヒロインはセイバーですよね。

けど、もっちーのヒロイン候補はかなり多く存在していたりして……。
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