最近ダーウィンズゲームにハマってしまいそっちの二次創作も書きたいなあ〜と考えている二股野郎です…まだ書いたないから未遂ですが…
それではどうぞ〜
この前の昼休みの時、俺は桜内に言った。“人の気持ちは変わりやすい”と。あの時はそう言ったがこれは少し語弊がある。正しくは“人は飽きやすい”である。決してすべての人がそうではないのは分かっている。でも俺はほとんどの人がそうであると思っている。何故かと言えば俺自身がそういう人間だからだ。
飽きやすい人の特徴として、諦めや切り替えが早いや好奇心が旺盛、新しいものが好きなどが挙げられる。そこで考えてみて欲しい。今挙げた特徴はほとんどの人に当てはまらないだろうかと。
皆誰しも新しいものに目を奪われ、好奇心の思うが侭に進み、何かの拍子に妥協する。そしてまた新しい何かに手を伸ばす。生きるとはそういうことだと俺は思う…十数年しか生きていないガキが何言ってんだと思うかもだが、実際俺も俺が関わってきた人たちもそんな感じなのだから仕方ない。
何が言いたいかと言うと飽きやすいことこそ普通であり、逆に言えば何事にも飽きないということはあり得ないのだ。
「ねえ無面くん!この曲凄く良いよね!スノーハレーション略してスノハレって言うんだ!」
「へえ…」
「それとこれ見て!μ'sが優勝した第二回ラブライブ!みんなキラキラ輝いてる!」
「ふうん…」
「私たちもいつかこのステージに立ちたい!そして輝きたい!」
「ほう…」
「…もうッ!」
「うわッ!どうしたの高海さん?」
「無面くんちゃんと聞いてるの!」
「…ああ聞いてる。聞いてるからもう少し離れてくれ高海さん…」
だからこそ彼女──高海千歌はおかしい奴なんだろう。
「まったく無面くんは…人の話はちゃんと聞かなきゃ駄目なんだよ!」
「……そんなことより何で高海さんがここにいるの?」
「梨子ちゃんから聞いたの!」
「桜内さん…」
場所はいつもの
しかも襲来の引き金を引いたのは先週お互いよろしくと言いあった桜内だという。あの子俺が高海を避けてるって知ってるよね?いったい何考えてるんだ?
「というか渡辺さんはどうしたんだよ。いつも一緒だろうに…」
「曜ちゃんは梨子ちゃんと一緒に練習メニュー考えてるよ。今日から3人で練習なんだ!」
「ふーん…」
そういえばもう一つ事件があったな。なんと桜内がスクールアイドル部に入部したのだ。確かに心変わりしてるかもしれないとは言ったがホントにするとは思っていなかった。自分であり得ないって言ってたのにどのような心境の変化があったのだろうか…
「高海さんは考えなくてもいいの?」
「私がいてもあまり役に立てないし、それに私にはもっと重要なお仕事があるのです!」
「重要な仕事?」
「うん!無面くんをスクールアイドルに勧誘する大事なお仕事!」
ムフーッと胸を張る高海。それは本当に仕事なのか?
「だから無面くんスクールアイドル部に入ろうよ!」
「何がだからなんだ?」
こんな感じで俺は未だに高海に勧誘されている。桜内が入部したことにより、鳴りを潜めると思っていたのに彼女はまだ諦めていないらしい。それは高海の諦めの悪さも要因かもしれないが、“俺がハッキリと入部しないと言っていない”こともこの状況を作り出している原因だと思う。
ここで勘違いして欲しくはないのだが、俺は別にスクールアイドルに関して悪いイメージがあるわけでないし、他にやりたいことがあるからのらりくらりと勧誘を躱してきたわけではない。単純に彼女の勧誘に乗る理由がなかったからだ。幸いにも高海はアh…単純な奴なので話をすり替えたり、桜内の方に誘導したりして有耶無耶にしてきた。
だが今はそれも面倒くさくなってきた。ここまでくると入部してもいいんじゃないかと思い始めているのは高海の策略なのだろうか…コイツに限ってそれは無いな。
「ムウ…やっぱり手強い。どうすれば入ってくれる?」
「………。」
当の本人はそんなことを聞いてくる。毎回思うが何故コイツは俺を誘うのだろうか。これだけ乗り気じゃありませんと行動で示しているというのに…あれ?
「んんッ?」
「どうしたの無面くん?急に唸りだしたりして。」
そういえば高海に何で俺を誘うか聞いてなくないか?
「………。」
「大丈夫無面くん。さっきからぼーっとして、私の顔に何かついてる?」
「…ああ、目と鼻と口が付いてるよ。」
「え!ホントに!?…ってそれは当たり前じゃん!」
思い返してみれば高海と話す時はどうやって高海を回避するかばかり考えて、そっちはあまり考えて無かったな…待てよ、これは良い機会なのでは無いだろうか?ここで理由を聞いて否定してしまえば流石の高海も諦めるのでは?
「…なあ高海さん。」
「なに無面くん、もしかして入ってくれるのスクールアイドル部!」
「いやそのこと何だが…」
「ん?何か聞きたいこと?あっもしかしてスクールアイドルのこと知りたいの?それだとあまり力になれない…」
「いやそうじゃなくて、何で俺の事を誘うんだろうと思って…」
「え?」
「俺はダンスもやってないし、曲や詩も作れない。高海さんのお眼鏡に適うようなものなんて何も持ってない俺じゃあ何の役にも立てないだろ?」
さて果たしてなんと返してくるか、どんな返事でも見事に返してやろう!そしてこの面倒な攻防に終止符を!
「……無面くんは最初に会った時の事憶えてる?」
「え?ああうん…まあ、あれは衝撃的だったからな。」
急な質問に思わず戸惑い返事が遅れてしまった。これはまた長くなる奴かな?別に長話する気はないのだが…
「あの日、部活を設立するぞーって張り切ってたんだけど生徒会長に断られちゃって…どうしようって悩んでた時に梨子ちゃんと貴方に出会ったの。」
「………。」
ああこれ、長話決定ですわ。いつもなら聞き流しているところだが流石に自分で話を振っておいて聞いてませんでしたは、人として駄目だろうし…しょうがない今日の読書はお預けだな。
「私ね、梨子ちゃんと無面くんにスクールアイドルのこと話せて頑張るぞーって気持ちになれたんだ。そんな偶然の出会いが前に進めるきっかけになったんだ。」
高海はあの日の事を思い出しているのかすごく楽しそうに語っている。というかそんなに大層な思い出だったっけ?
「そんな出会いがあった次の日にまた二人と会えた、それも転校生として。私の中で偶然が奇跡になった瞬間だったの!」
だからあの時、奇跡だよッ!って叫んだのか…
「だからあの時思ったの。この奇跡を大事にしたいって!二人が一緒にいてくれたらもっと輝けるかもしれないって!」
「………。」
驚き過ぎて開いた口が塞がらない。つまり高海はただ一緒に居たいという理由だけでこんなにもしつこく勧誘してきたという。訳が分からな過ぎて言葉が出ない。たぶん今の俺はもの凄いアホ面をさらしているに違いない。
「なので無面くん、スクールアイドル部に入ってください!」
そう言って手を差し伸べてくる高海。その顔に迷いは無く、俺の目にとても綺麗に映った。
…なんてこった、そんな理由じゃ否定できないじゃないか。残された道はここでハッキリやりたくないと答えることだがこの空気で拒むなんて今の俺には出来ない。完全に積みである。それならば俺に取れる道は一つしかない。
「………入るよ。」
「え?」
「入部するよスクールアイドル部に。」
「…ホントに?ホントに良いの?」
「良いも何も高海さんが入れ入れって迫ってきたんだろ。」
「………。」
「おいどうした高海さん?急に固まっちゃって…おーい聴こえてますかー。」
「…やったーッ‼︎」
「うわッ⁈」
呼び掛けても動かない高海に近付いて顔の前で手を振っていると、急に大声を上げてピョンピョン飛び回り始めた。ちょっおま!スカートで飛び回るな見えちゃうだろ‼︎
「やったーッ!やったよ‼︎」
「そんなに嬉しいのか?」
「うん!だってこれでまた一歩前進だよ!これから頑張ろうね冷夜くん。」
「いや訳が分からんし、いったい何を頑張るかも見当ついてないし、というか何故名前?」
「だってこれから同じ部活で活動していくんだし、いつまでも名字じゃ他人行儀でしょ。私のことも千歌で良いよ!」
「え、別に良いよ今まで通り高海って呼ぶから。」
「えーッ!なんで⁈」
「別に意味はない。ただ何となくだよ」
「えーイイじゃん呼んでよ〜」
「ちょっ!揺らすないで!さっき食べたの出ちゃうから…ッ」
俺たちの攻防は昼休みの終わりを告げる鐘がなるまで続いた。もちろん授業は遅刻し、先生に注意を受けた…解せね。
最後まで見ていただきありがとうございます。
今回はちょっと少なめです。
良ければ評価や感想お待ちしております