するがハンド 其ノ壱
001
この話は…私と彼女の出会いである
強いて言うならこの時に本性に
気づければよかったと少し思ってる
…でも後悔はない…私は最善を尽くしたのだから
002
?
「やっと追いついたぞ
阿良々木先輩!」
暦
「…マジで何なんだよ…神原駿河…」
楓
「神原…駿河……ん?」
なんか引っかかる…聞き覚えが…
神原…かんばる…んー…ダメだ…思い出せん…
暦
「1つ下の後輩の神原駿河
直江津高校バスケ部を全国に連れてった
天才バスケットプレイヤーだ」
楓
「…あぁ!思い出した校内新聞だ!」
確か…腕を怪我して無念の引退って書いてあった…
…ん?あれ?全力疾走してこなかった?
神原
「…こちらの女性は?」
楓
「あ、阿良々木くんのクラスメイトの
篠宮楓です」
神原
「篠宮先輩」
暦
「で、何の用だ?」
神原
「あぁ…日本の今後について
阿良々木先輩の意見を聞こうと思ってな」
楓
「阿良々木君は…そういう難しい事は考えないんじゃ…」
神原
「なんと!つまり阿良々木先輩は世界を見ているのか!」
暦
「なんでそうなる!」
楓
「…っと、阿良々木君、時間大丈夫?」
暦
「……後ろ乗せてくれ」
楓
「了解」
神原
「ん?この後なにか用事でも?」
暦
「あぁ、クラスの中で頭のイイ奴に
勉強教えてもらう約束しててな…遅刻厳禁だと…」
神原
「んー…あぁ!戦場ヶ原先輩か!」
暦
「お、おう…よく分かったな」
神原
「阿良々木先輩のクラスで頭のいい人と言えば
戦場ヶ原先輩だろう!…っと足止めしてはいけないな!
では、阿良々木先輩…ご武運を!」
暦
「……嵐みたいな奴だな…本当に…」
篠宮
「……阿良々木君、一応迎えにも行くね」
003
戦場ヶ原家前
楓
「時間ギリギリ!」
暦
「ありがとな!これで殺されずに済む!」
楓
「メットは帰りも使うからそのまま行って」
暦
「あぁ!」
ピロン
楓
『もしもし?』
戦場ヶ原
『上がってく?』
楓
『いや、大丈夫よ』
戦場ヶ原
『そう…じゃあ、帰りもよろしくね篠宮さん』
楓
『分かった』
プツッ
楓
「さて…」
004
楓
「……隠れてないで出てきたらどうだい?神原さん」
神原
「…何故…」
楓
「私…鼻が利くんだよね…」
神原
「…この事は誰にも…」
楓
「……その腕折れてないんでしょ?」
神原
「!?」
楓
「…ま、君が何を願ったかは聞かないでおくよ…
ただ1つ言っておくなら…君の願いは叶わない…かな?」
神原
「何を根拠に!」
楓
「さぁ?何を願ったから知らないから適当さ」
神原
「私をおちょくってるのか!」
楓
「んにゃ?君の言動と行動、でもってその対象周辺の
近況の変化から推測しただけ…
にしても随分と声を荒らげるね…君…
抑え込むのにも必死なんでしょ?」
神原
「…貴女は…一体…」
楓
「ただの一般人だよ」
005
ピロン
楓
『…ごめん、戦場ヶ原さん…パンクした…』
戦場ヶ原
『阿良々木君には歩いて帰るように伝えておくわ』
楓
『ホントごめん…』
ごめんね、阿良々木君