013
楓
「…とてつもなく面倒臭い方法ならある」
暦
「…教えてくれ、篠宮!」
楓
「神原の実力…もといレイニーデビルでは
勝てない存在になればいい」
暦
「悪魔と戦って勝てってことか?」
楓
「…別に勝たなくてもいい…殺されなければそれでいい」
神原
「…阿良々木先輩…」
暦
「…わかった…その方法で行こう」
忍野
「おや、即決かい?
夢を叶えられないって事は
その腕は取れないって事になるんだけど?」
暦
「な!?
俺は腕を元に戻す方法を」
楓
「ほっときゃ取れるよ、ポロッと
まぁ、それなりに時間はかかるけど…」
暦
「…いや、だから!」
楓
「無いよ、阿良々木が死ぬ以外で
今すぐ元に戻す方法なんて」
暦
「そんな…」
楓
「願いを叶えさせれば簡単に取れるだろうよ…
ただし、阿良々木君は死ぬ
願いを叶えさせなければ簡単には取れない
でも、阿良々木君は生き延びる
私は人を呪った対価としてはまぁまぁ妥当だと思うよ」
暦
「呪いってそんな…」
楓
「人の不幸を願ったんだ…それが呪いと何が違う?」
神原
「いいんだ、阿良々木先輩…
これは私が背負うべき罪だ…」
楓
「何カッコつけてんの?
自業自得でしょ?」
暦
「…篠宮…僕が生き残る方の手段なら
腕はいずれ取れるんだったよな?」
楓
「使わなければ…ですよね?忍野さん」
忍野
「そうだね…まぁ…次は三回目になるから
使えば確実に次は無いね
僕の見立て的には20歳頃には取れるんじゃないかな?」
楓
「だ、そうだよ?」
暦
「神原…この方法でいいか?」
神原
「私は阿良々木先輩の意向に従う」
014
そんなこんなで夜
楓
「…あ」
忍野
「どうしたの?転校生ちゃん」
楓
「あ、いや…戦場ヶ原さんだったら
もっと早く解決出来るかもなって」
忍野
「へぇ…その方法は?」
楓
「…彼女、意外と独占欲強いですし…
案外『あなたを殺した人を殺す』とか
『あなたを殺して私も死ぬ』とか言いそうだなって…」
忍野
「…あー…確かにそれなら百合っ子ちゃんの願いは叶わないね」
楓
「百合っ子…」
忍野
「あれ?違うのかい?」
楓
「多分あってると思いますけど…」
忍野
「さて…ちょっと結界の様子でも見てくるかな…」
楓
「あ、いってらっしゃい」
015
なんでさ…
戦場ヶ原
「……」
なんでいるのさ…
楓
「…あら、戦場ヶ原さん奇遇ですわね…オホホホホ」
戦場ヶ原
「楓さん」
楓
「ホントすいませんした…」
戦場ヶ原
「別に怒ってないわ…ただ、寂しかったわ…」
楓
「…仲のいい後輩だったって羽川さんから聞いたから…
とっとと解決した方がいいなって思ったんだけど…」
戦場ヶ原
「…これは、阿良々木君とはしっかり話さなきゃダメね」
忍野
「阿良々木君なら上の階だよ」
戦場ヶ原
「ありがとうございます」
楓
「…あまり阿良々木君を責めないであげてね?」
戦場ヶ原
「…考えとくわ」
全力で責めまくる奴だ
016
後日談…というか今回のオチ
結果から言えば
戦場ヶ原さんが美味しいところ全部持ってった
何で戦場ヶ原さんが現れたかは簡単だった
忍野さんだった、阿良々木君の携帯を使って呼び出したらしい
楓
「んで…何してんのさ」
神原
「何って、阿良々木先輩が家から出てくるのを待ち伏せしている!」
楓
「胸張って言うな」
神原
「あぁ、心配しないでくれストーキングの為では無い
戦場ヶ原先輩から向かいに行ってとの命令でな!」
戦場ヶ原さんと神原さんの関係は昔までとは行かずとも
前よりは良くなったらしい…まぁ…嬉しい限りだ
暦
「いってきま…うわぁ!?」
神原
「やぁ!阿良々木先輩!
いい天気だな!今日もいい日になりそうだ!」
暦
「僕的には最悪の出だしだ!」
楓
「…やれやれ」
火憐
「火憐だぜ!」
月火
「月火だよ!」
火憐・月火
「2人合わせてファイアーシスターズ!」
火憐
「月火ちゃん月火ちゃん」
月火
「なぁに?火憐ちゃん」
火憐
「あの兄ちゃんの隣にいる短髪の人って誰だ?」
月火
「うーん…案外彼女だったりして!」
火憐
「んー…兄ちゃんだぜ?」
月火
「あそっか…」
火憐
「さて次回!」
なでこスネイク 其ノ壱
月火
「…あれ誰なんだろ…」