楓物語   作:バリスタ

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かえでトランスファー  其ノ肆

017

 

 

 

夜です

 

 

 

月火

「ふう…スッキリした…」

 

「いやぁ…またお邪魔しちゃったよ…」

 

 

また、阿良々木家です

 

 

月火

「気にしないで!ファイヤーシスターズの

 

 お節介だから!」

 

「…ならお言葉に甘えさせてもらうね」

 

 

上下肌着の月火ちゃん

 

上は下着…下はパジャマな私

 

 

ガチャン!

 

月火

「…おや?」

 

「え?自転車の音?」

 

 

ガチャッ!

 

 

「キャッ!」

月火

「あ…お兄ちゃ」

 

月火ちゃんに抱きつく阿良々木さん

 

月火

「おわっとっと!」

 

「アァァァァァァア!!」

 

発狂している阿良々木さん…私には気付いて無さそうだ

 

 

月火

「…もう…仕方ないな…お兄ちゃんは…

 

 よしよし…怖かったんだね

 

 

 はい、いいよ」

 

 

 

 

…何が!?

 

いや…唇を実の兄に向けて『いいよ』って

 

何がいいの!?

 

 

「気持ちわるーい!」

 

流石にツッコんだ!

 

というか飛んだァ!?

 

 

月火

「うわぁっはっ!」

 

痛そう…

 

 

月火

「妹の献身に対して何をするのよお兄ちゃん!」

 

「教育的指導だ!お前たち姉妹は

 

 どれだけその場のノリで生きてるんだよォ!」

 

月火

「しょうがないじゃない!お兄ちゃんの妹だし!」

 

「…クシュン…」

 

月火

「あ…」

 

「え?」

 

…立ち位置的に顔を向けられれば下着が見られてしまう…

 

私…割とピンチじゃない?

 

 

月火

「お兄ちゃん、見ちゃダメ!」

 

 

目潰しである…チョキでやる一般的な目潰しである…

 

一般的な目潰しって…何よ…

 

 

「ぐぁあ!目がァ!目がァ!」

 

月火

「ふう…楓さんの下着姿は守れた…」

 

「僕の目が無事じゃないんだが…」

 

「あの…大丈夫?阿良々木…くん」

 

「…すまん…来てたのに気付かなかった」

 

「…とりあえず冷やそうか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

018

 

 

 

月火

「お兄ちゃん、楓さんを襲わないでね?」

 

「襲わねぇよ…」

 

月火

「…それじゃ楓さん、寝る時はまた私達の部屋で」

 

「うん、分かった」

 

 

 

 

 

 

「とりあえず…無事そうで良かったよ」

 

「…あぁ…心配かけた」

 

「伝言は届いた?」

 

「あぁ…忍野から聞いたよ」

 

「そう……

 

 阿良々木くん…私達は何もしない…

 

それが今、大切な事だよ」

 

「……」

 

「…あの人はプロでしょ?大丈夫だよ、きっと」

 

「…忍野の言った通り…

 

 篠宮…お前…」

 

「…羽川さんは大丈夫…」

 

「だけど!」

 

 

楓?

『この小娘の言う事は…

 

 聞いといた良いぞ、小僧』

 

 

「!?」

 

「…下がって…ってもう居ない」

 

「なんだよ今の!」

 

「…獣憑き…」

 

「獣憑き…」

 

「…詳しい事は…羽川さんの件が終わったら話すよ」

 

「…分かった…」

 

「それじゃ…そろそろ寝ましょう、阿良々木くん」

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