008
…後日談というか…今回のオチ…
結局朝になった…
楓
「…静かになったし…もう大丈夫かな?」
忍野
「転校生ちゃん、もう大丈夫だよ」
楓
「はい」
私は廃教室に入り直す…
楓
「……えぇ…?」
壁が凹んでいた…
そして、戦場ヶ原さんが蟹に土下座していた
忍野
「…っと…」
蟹の上に置いていた忍野の足が沈み込む…
忍野
「別に、悪いことじゃないんだけどねぇ…
立ち向かえば偉いというわけじゃない…
逃げたきゃ逃げれば良いのさ…
でも…君がこういう形を望むのなら
それが今の
君の『想い』なんだろう…」
009
これは後日、忍野さんから聞いた話だけど
あの蟹は、戦場ヶ原さんと母親との繋がりを切り
その代わりに重さを…想いを取った、とのこと
戦場ヶ原
「あなたにも謝なくちゃいけないわよね」
楓
「阿良々木君とは違ってダメージ受けてないし
気にしなくて良いよ?」
驚いた…普通に謝ろうとしてきた…
戦場ヶ原
「……」
楓
「阿良々木君同様、これからは友達として…
よろしくね…ひたぎちゃん」
戦場ヶ原
「え、えぇ…」
あれ?一気に距離詰めすぎたかな…
楓
「…?」
戦場ヶ原
「大丈夫、なんでもない…」
楓
「あー…いきなり下の名前はダメか…」
戦場ヶ原
「そんな事は無い、大丈夫よ」
楓
「うーん…皆が呼ぶようになるまでは
苗字で呼ぶよ」
戦場ヶ原
「そう…」
楓
「じゃあ、改めて、よろしくね
戦場ヶ原さん!」
戦場ヶ原
「えぇ、よろしく…篠宮さん」
楓
「えへへ、友達増えたぁ〜」
私今凄い顔してそう…
戦場ヶ原
「…あの、篠宮さん…」
楓
「ん?なに?」
戦場ヶ原
「…篠宮さんって阿良々木君と付き合ってたりするのかしら?」
不意に彼女はそんな話を振ってきた
楓
「彼は独り身だよ?」
戦場ヶ原
「じゃあ、送り迎えって言うのは…」
楓
「引越し先がお隣でした」
戦場ヶ原
「なるほど…」
…これで彼女の疑問は解消されたかな?
楓
「……」
戦場ヶ原
「…勘違いしないで」
楓
「…うん、分かってるよ…疑問を解消したかったんでしょ?」
戦場ヶ原
「えぇ…」
彼女なら…きっと…
楓
「…彼はきっと、誰にでも優しいから…だから…」
戦場ヶ原
「…」
楓
「…だから…もし、何かあったら…阿良々木君を…
…よろしくね…」
…私今…凄い顔してるな…
010
戦場ヶ原
「……えぇ…」
楓
「さて…私は忍野さんの所に寄るからここらでお別れだ」
戦場ヶ原
「えぇ…また明日」
楓
「うん、また明日!」
楓
「…戦場ヶ原は大丈夫そうね…
羽川さんとは違って…
…私とも違ってね…
『…良かったな』
011
楓
「最近よく…喋るわね…」
私は携帯を構える…
これで多少は誤魔化せる…
『…この街は不快でな…寝れやしない』
楓
「あっそ…」
『…お前は…儂が憎いか?』
楓
「………」
『…まぁ、憎いだろうな…』
楓
「…」
『儂が居なければ、お前は…』
楓
「感謝してるよ…麟…」
麟
『……』
楓
「…阿良々木君や戦場ヶ原さんと会えたのは
あなたのおかげ…今はそう思ってる」
麟
『だが…そのせいでお前は』
楓
「不運な目に遭う…でも仕方ないでしょ…
なにせ…
神様であるあなたを私が
火憐
「火憐だぜ!」
月火
「月火だよ!」
火憐・月火
「2人合わせてファイアーシスターズ!」
火憐
「また兄ちゃん帰ってこなかったな」
月火
「まさか…お兄ちゃん…」
火憐
「……」ゴクリ
月火
「さて次回!」
次回
まよいキャリー 其ノ壱
火憐
「一体何を考えたんだ、月火ちゃん……」