楓物語   作:バリスタ

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ひたぎエンカウンター  其ノ参

 

008

 

 

…後日談というか…今回のオチ…

 

 

結局朝になった…

 

「…静かになったし…もう大丈夫かな?」

 

忍野

「転校生ちゃん、もう大丈夫だよ」

 

「はい」

 

私は廃教室に入り直す…

 

 

「……えぇ…?」

 

壁が凹んでいた…

 

そして、戦場ヶ原さんが蟹に土下座していた

 

忍野

「…っと…」

 

蟹の上に置いていた忍野の足が沈み込む…

 

 

忍野

「別に、悪いことじゃないんだけどねぇ…

 

 立ち向かえば偉いというわけじゃない…

 

 逃げたきゃ逃げれば良いのさ…

 

 

 

 でも…君がこういう形を望むのなら

 

それが今の

 

 君の『想い』なんだろう…」

 

 

 

 

009

 

 

 

これは後日、忍野さんから聞いた話だけど

 

 

 

 

あの蟹は、戦場ヶ原さんと母親との繋がりを切り

 

その代わりに重さを…想いを取った、とのこと

 

 

 

 

 

 

 

戦場ヶ原

「あなたにも謝なくちゃいけないわよね」

 

「阿良々木君とは違ってダメージ受けてないし

 

 気にしなくて良いよ?」

 

 

驚いた…普通に謝ろうとしてきた…

 

 

戦場ヶ原

「……」

 

 

「阿良々木君同様、これからは友達として…

 

 よろしくね…ひたぎちゃん」

 

戦場ヶ原

「え、えぇ…」

 

 

 

あれ?一気に距離詰めすぎたかな…

 

 

「…?」

 

戦場ヶ原

「大丈夫、なんでもない…」

 

「あー…いきなり下の名前はダメか…」

 

戦場ヶ原

「そんな事は無い、大丈夫よ」

 

「うーん…皆が呼ぶようになるまでは

 

 苗字で呼ぶよ」

 

戦場ヶ原

「そう…」

 

「じゃあ、改めて、よろしくね

 

 戦場ヶ原さん!」

 

戦場ヶ原

「えぇ、よろしく…篠宮さん」

 

「えへへ、友達増えたぁ〜」

 

 

私今凄い顔してそう…

 

 

 

戦場ヶ原

「…あの、篠宮さん…」

 

「ん?なに?」

 

 

 

戦場ヶ原

「…篠宮さんって阿良々木君と付き合ってたりするのかしら?」

 

 

 

不意に彼女はそんな話を振ってきた

 

 

 

「彼は独り身だよ?」

 

戦場ヶ原

「じゃあ、送り迎えって言うのは…」

 

「引越し先がお隣でした」

 

戦場ヶ原

「なるほど…」

 

 

…これで彼女の疑問は解消されたかな?

 

 

「……」

 

 

戦場ヶ原

「…勘違いしないで」

 

「…うん、分かってるよ…疑問を解消したかったんでしょ?」

 

戦場ヶ原

「えぇ…」

 

 

彼女なら…きっと…

 

 

「…彼はきっと、誰にでも優しいから…だから…」

 

戦場ヶ原

「…」

 

「…だから…もし、何かあったら…阿良々木君を…

 

 …よろしくね…」

 

 

 

 

…私今…凄い顔してるな…

 

 

 

 

 

 

010

 

 

 

戦場ヶ原

「……えぇ…」

 

 

「さて…私は忍野さんの所に寄るからここらでお別れだ」

 

戦場ヶ原

「えぇ…また明日」

 

「うん、また明日!」

 

 

 

 

 

 

「…戦場ヶ原は大丈夫そうね…

 

 羽川さんとは違って…ちゃんと祓えた(・・・・・・・)みたいだし」

 

 

…私とも違ってね…

 

 

 

 

『…良かったな』

 

 

 

011

 

 

 

 

「最近よく…喋るわね…」

 

 

私は携帯を構える…

 

これで多少は誤魔化せる…

 

 

 

『…この街は不快でな…寝れやしない』

 

 

 

「あっそ…」

 

 

 

『…お前は…儂が憎いか?』

 

 

「………」

 

 

『…まぁ、憎いだろうな…』

 

 

「…」

 

 

『儂が居なければ、お前は…』

 

 

「感謝してるよ…麟…」

 

 

『……』

 

 

「…阿良々木君や戦場ヶ原さんと会えたのは

 

 あなたのおかげ…今はそう思ってる」

 

 

『だが…そのせいでお前は』

 

 

「不運な目に遭う…でも仕方ないでしょ…

 

 なにせ…

 

 

  

 

 

 

 

 神様であるあなたを私が食べた(・・・)のだから」

 

 

 

 

 

 

 








火憐
「火憐だぜ!」

月火
「月火だよ!」

火憐・月火
「2人合わせてファイアーシスターズ!」

火憐
「また兄ちゃん帰ってこなかったな」

月火
「まさか…お兄ちゃん…」

火憐
「……」ゴクリ

月火
「さて次回!」


次回

まよいキャリー   其ノ壱




火憐
「一体何を考えたんだ、月火ちゃん……」


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