とある魔法と科学の交差点   作:もっち~!

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隠れ1位

---御坂美琴---

 

中学2年になると、寮の私の部屋に、後輩である白井黒子と言う少女が入居したのだが、何かと私の身体にタッチしたり、プライベートに入り込んで来ている。

 

「お姉様、週末に彼氏の家に泊まり込むのはダメですわ」

 

いいじゃないか。誰にも迷惑を掛けていないし。

 

「どうして?」

 

「それは不純異性行為ですの。私、ジャッジメントですのよ。そういう行為は取り締まりの対象になりますの」

 

ジャッジメントとは、この学園都市においての風紀委員のことである。学校ごとにあるのではなく、地域ごとに編成されていた。

 

「不純?何を以て不純と言うの?私は純粋に彼といたいだけよ」

 

大きなお世話である。

 

「異性との無闇な接触はダメですの」

 

「異性…彼は異性って感じないわよ。寧ろ、頼れるお兄さんかな」

 

週末しか真一に会えない。高校になったら、真一の家に引っ越そう。今は、毎日通うのが大変だから、寮生がベストだ。高校は真一の家の近くの学校にすれば良い。こんな嫌な想い出しか無い街から出て行きたい。

 

「血が繋がっていない異性は兄では無いのですのよ!」

 

コイツ、ウザい…私とは考え方が違いすぎる。

 

「あっ!あれは…」

 

黒子と同級の佐天さん、新春さんが不良に絡まれていた。ちょっと、躾けでもするかな。ストレス発散が出来そうね、ふふふ。

 

 

 

---土御門元春---

 

同じクラスの上やん、上条当麻と、街中をブラブラしている。俺と上やんは同じ中学に通っていて、現在帰り道であり、目的は特に無い。ここは治安の悪い街である。治外法権であり、アンチスキルという名の警備員が警察、機動隊代わりであるが、絶対数が足り無すぎ、不良程度の素行不良案件では出てこない。

 

俺の友人である上やんは、困っている人を助けたがる、ヒーロー体質である。それに対し、俺はどっちかというと、悪役体質かもしれない。困っている人を見ると、つい見なかったことにしがちである。

 

「おい!土御門!あそこで、女子中学生が絡まれているぞ!」

 

確かに絡まれてはいるが、あれって、相手が悪いだろ?学園都市第3位がいるんだが…上やんは気づいていないようだ。

 

「おい!助けに行くぞ!」

 

上やんが走って行く。ヒーロー体質であるが、相手が悪い。問題が拗れ、大事になりそうである。アイツを呼び出すか。スマホでアイツにメールした。

 

『美琴がヤバい!はよ来い』

 

と…アイツをすぐに呼び出せる、魔法の呪文である。案の定、送信した瞬間、美琴の前に転移陣が発現して、アイツが転移してきた。

 

「美琴!大丈夫か?」

 

「真一…大丈夫…だよ」

 

美琴が甘えるような声で応えた。普段聞けぬ声に、周囲にいるJK達が驚いているようだ。

 

『10万ボルト!』

 

アイツの電撃系魔法により、絡んでいた不良達の頭は全員天パーとなり、その場に昏倒していく。だが、上やんには効果無かったのか、アイツに向かって行く。アイツに殴りかかる上やん、腕をキャッチして、肩を極めたアイツ。純粋な体術で、真一に勝てる相手は少ない。

 

「おい!真一、それ以上は折れるぞ」

 

真一の肩をタップした俺。

 

「ダメなの?」

 

やることはエゲツ無く、見た目は好青年なのに、口調は幼児クラスの真一。このギャップが、不思議すぎる。隔離されていた間、人間との関わりが無かったのが原因かな。

 

「お前、美琴の前でスプラッタするつもりか?」

 

たぶん、骨折した骨が皮膚を突き破ると思う。美琴は大丈夫だろうけど、その友人達がトラウマになると思うぞ。

 

「コイツは俺が躾ける。それでカンベンしてくれないか?」

 

「わかった。ツッチーに任せるよ」

 

真一は素直なので、扱い易い。敵に回すとヤバい。一方通行への躾け光景を見たことあるが、俺だったら死ぬ自信があるレベルだった。

 

俺の言葉で、真一は上やんを解放してくれ、美琴と向き合った。

 

 

 

---宮藤真一----

 

「美琴、怪我していないか?」

 

美琴の身体を探査能力で調べた。問題は無いようだ。

 

「ありがとう…助けに来てくれて」

 

美琴が僕に抱きつき、頬を重ねて来た。このまま、お持ち帰りしたいが、まだ平日である。我慢だな。

 

「ツッチーが知らせてくれたんだよ。美琴も遠慮しないで、危ないと思ったら、連絡をくれよな」

 

「うん…」

 

「この子達は。美琴の友達?」

 

「後輩よ。佐天さん、新春さん、と、黒子」

 

「そうなんだ。初めまして…ゴメン!美琴、逃げろ!」

 

戦闘を放棄して駆けつけた為か、戦闘相手が追って来た。

 

「貴様!戦闘から逃げて、ナンパとはいい度胸だな」

 

コイツ、どうするかな。

 

「ほぉ~、第3位の御坂美琴もいるのか」

 

「おい!てめぇ~!僕の美琴に色目を使うなぁ~。『超新星爆発!』」

 

第2位の垣根提督の身体の中に、圧縮した超新星を出現させ、耐えられない圧力まで圧縮して行き…

 

ドッゴ~ン!

 

垣根提督のいた場所にキノコ雲が立ち上っていく。これで、美琴が第2位か?いや、1位のヤツはこの前潰したよな。

 

「真一の相手って、垣根提督なの?」

 

美琴に訊かれた。アイツ、有名人なのか?

 

「美琴を狙うヤツは潰す!あぁ、一方通行は、この前、入院先で潰しておいたよ」

 

首元の電子機器を直せないレベルで分解してやった。

 

「真一…無茶しなくていいんだよ」

 

「無茶も無理もしていないよ。だって、美琴の身の安全が一番だし」

 

「お前、隠れ1位って言われているぞ」

 

って、ツッチー。それは、心外だ。こんなにも、魔法師として無力な僕だぞ。

 

「僕、学園都市に所属していないよ」

 

「でも、しょっちゅう来て、一方通行を潰して歩いているよな?」

 

まぁ…あの縦シマシャツは見かけたら、まず潰す。シスターズの敵だし。だが、最近のアイツは病院にいるので、探す手間は少ない。

 

「あぁ、そうだ。窓の無いビルって、どれだっけ?」

 

「何?」

 

ツッチーの顔が強ばっていった。

 

 

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