とある魔法と科学の交差点   作:もっち~!

19 / 27
掃除の結果

 

---宮藤真一---

 

転移をすると、目の前のベッドで、バァバのお姉さんの深夜さんが苦しそうな呼吸をしていた。

 

「真一…直るかい?」

 

深夜さんの身体を探査をして、悪い箇所を探した。心臓近くに細かい金属片を見つけた。これかな?『強奪』で取り除き、『修復』で体内のキズを修復してみた。それにより、呼吸は静かになったが、まだどこかが痛そうだ。探査を再度行い、症状の原因を探ってみる。肺胞の先の方が火傷かな。これも『修復』で修繕してから、全身に『回復』魔法を掛けた。これで、どうかな?しばらくすると、深夜さんはスヤスヤ寝だした。

 

「真一…ありがとうね」

 

バァバに抱きつかれた。ジィジは目元を抑えている。これで、良かったのかな?

 

 

いつの間にか寝ていた。僕を包む感触がいつもと違う。インデックスの質感とは違う物が僕に接していた。

 

「真一…ありがとう…」

 

全裸の深雪に抱かれていた。こういうのは男が女を抱くのでは無いのか?何故、僕は抱かれているのだ?それも、僕まで全裸なんだけど。

 

「一生、傍にいる。いいわね。逃がさないわよ~」

 

なんか、怖いよ、ネェネ…

 

「真一のおかげで、お母様が助かったって…本当にありがとうね」

 

感謝されるのは良いけど、脅さないでください。

 

 

 

---司波達也---

 

母が危篤なのに、風間少佐の召集を受け、魔法大隊本部に向かった。危篤の母の元へは、深雪だけを送り出した。

 

「大黒特尉、よく来てくれた。用件は本日未明に起きた大亜連合の軍港2箇所への爆撃について、意見を訊きたい」

 

そう言えば、ニュースでやっていたな。レーダー反応も無く、いきなり爆撃を受け、軍港2箇所が消滅したとか。

 

「キノコ雲が上がっていましたので、魔法では無く、核弾頭による爆撃だと思います」

 

「そうか、特尉もそう思うか。あの沖縄侵攻以来、我が国とは終戦していない国が攻撃され、我が国の仕業では無いのかと、疑惑の目を持たれているのだ」

 

この国には核弾頭は無い。公式にはだ。実際には九島家辺りが持っていると噂があるのは事実である。だが、それを爆撃する為の飛行機が無いのも事実である。

 

「核弾頭の使用であれば、我が国以外の国、USNAもしくは新ソビエト連邦が有力になる」

 

いや、違う。爆撃機がレーダーに無反応なんてあり得ない。特にあの国のレーダーは、大陸式の結界も併用していたはずだ。それを掻い潜り、爆撃出来る人物は一人知っている。総ての魔法を使える真一だ。アイツの場合、大漢に恨みがあるし。

 

「で、もう1つ訊きたいんだが、宮藤真一って人物を知っているか?」

 

既に、容疑者として浮かんでいるのか。

 

「はい」

 

「どんな人物だ?」

 

「一言で言えば、バケモノです」

 

「バケモノ?どういう意味だ?」

 

「そういう意味です。九重先生の体術、幻術ともに通用しませんでした」

 

あの先生が意識を狩られていた。俺ですら勝ったことが無いのに…

 

「そうか…彼も、君と同じ様に、わが軍に協力してくれそうかね?」

 

「止めた方が良いですよ。俺と違い、飼うのは無理です」

 

「赤紙徴収でもか?」

 

国としての命令ってことか?

 

「試してみたらどうですか?この国が戦場になっても知りませんよ。アイツは、四葉真夜の後継者ですから」

 

「何?どういう意味だ!彼女は子供を産めないはずだが」

 

「ですから、試してみてください。俺程度では予測は出来ません。そういう相手ですよ」

 

用件が終わったので、母の元へと急ぐ。

 

 

 

---七草弘一---

 

真一の元に赤紙が届いたそうだ。トラブル処理は俺の役目らしい。まぁ、真夜が前に出ると、取り返しが付かなくなるもんな。秘密クラブで、魔装大隊の隊長である風間と会った。

 

「何故、あなたが出てくるのですか?」

 

俺の登場に動揺しているようだ。

 

「真一に掛かるトラブルの処理は、俺の担当だ。この紙はなんだ?こんな紙キレ1枚で、真一に何をさせる気だ?!」

 

「何故、七草家の当主が出てくるんですか?」

 

「真一は俺の息子だ」

 

「!?」

 

戸惑う風間。

 

「認知もしている。家族も知っているよ。で、なんで、真一なんだ?」

 

「彼の計りきれない能力を、我が国の為に使って欲しい」

 

「そういうのは、アイツの総てを計りきってから言え。後、アイツの手を汚させるなよ。それにだ、既にアイツは違う国の所属だ。横取りは、国際問題になるぞ」

 

「違う国?何故です?国籍は我が国で、未成年ですよね?」

 

「アイツは3歳で拉致され、13歳で救出されたんだよ。この国は、アイツの為に、なんかしてやったのか?何もしていないよな?その顔は、事件被害者ってことも知らなかったようだな。一昨日来やがれ!!」

 

真一を何だと思っているんだ?アイツも俺も被害者だぞ!

 

「いいか、アイツはやっと人並みの生活を送れるようになったんだ。そんなアイツを軍に差し出せと?ふざけるなよ!」

 

俺は、席を立ち、その場を立ち去った。

 

 

 

---宮藤真一---

 

沖縄旅行は無くなった。真由美さんが僕を睨んでいる。ネェネは夏休みの間、深夜さんに付き添うそうだ。

 

「真一…違う場所に連れて行きなさいよ」

 

違う場所?僕は僕の家と学園都市しか知らないのですが…後は、イギリスかな?でも、観光地は知らないし。バチカンも隔離施設以外、よくわからない。さて、どうしたものか?

 

「温泉に行きたいなぁ」

 

と、美琴。温泉?

 

「温泉とは地面から吹き出すお湯ですっと、ミサカは解説をいたします」

 

ミニが解説をしてくれた。真由美さんがタブレットで温泉地を検索し始めた。夏休みは温泉決定なのか?

 

「これなんか、どうかな?秘境の一軒宿」

 

「いいですね」

 

真由美さんと美琴が盛り上がっている。そこに決定か?

 

「お届け物が来ていますよ」

 

玄関から封筒を抱えた五和がやってきた。教会の仕事が無い時、家事を手伝いに来てくれていた。五和から封筒を受け取ると、ニィニからだった。封筒を開けると、フォーリーフリゾートへの招待券が入っていた。

 

「あっ!これ、今話題のスポットですよ」

 

五和が喰い付くと、真由美さん、美琴まで喰い付き、同封されていたパンフに目を通し始めた。

 

「真一、決めたわ。ここにしましょう。都心にあるし、近いし」

 

秘境の一軒宿の温泉じゃないの?真由美さんは、再度パンフに視線を向けていた。

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。