---毛利蘭---
いつの間に意識を飛ばしたのだろうか?全裸にされ、手首に手錠を掛けられて、天井から吊り下げられていた。
「目が覚めたようね。アンタ!私の真一を困らせるのは、止めてくれないかな?」
目の前に、中学生くらいの女の子がいる。まさか、新一はこの子と…
「私は新一のプロポーズを受けたの」
「ふっ!プロポーズ?ウソを言うヤツには躾だな」
鼻で笑われた上、彼女が触れると、全身を電流が駆け巡った。何、これ…ダメ…色々な体液が身体から漏れ出していく。もうやめてぇぇぇぇ~!
「へぇ~、私に触られた程度で、グジュグジュなのね。ここが緩いんじゃないの?!」
「あぁぁぁぁぁ…」
触らないで…大事な箇所に電流が駆け巡っていく。
「今後、真一に付き纏わないなら、開放してあげるけど。どう?」
---宮藤真一---
いつの間にか寝ていた。ここって、どこだっけ?部屋を出ると、ミニとラオとインデックスがいた。
「ミニちゃん、僕はどうして寝ていたの?」
「疲れたようですとミサカはご報告いたします」
「美琴は?」
「あの部屋で作業中ですとミサカは正直に答えます」
なんかやらかしているのか?言われた部屋に入ると、美琴とミワが、全裸の女性を甚振っていた。
「この子はどうしたんだ?」
どこかで見覚えのある女性。どこだっけかな?えぇっと…そうだ!毛利蘭って女性だ。
「何をしているんだ?」
「真一を困らせたから、躾け中」
また、間違われたのか。美琴とミワに、事情を説明した。
「そんなに似ているの?」
「顔も声も体格も名前もねぇ。返品してくるよ」
この前、逃亡したトイレの中に、記憶を改ざんした後、シャワーで洗った彼女を置いてきた。
---毛利蘭---
気が付くと、お母さんのマンションのベッドの上にいた。
「蘭!ねぇ、どうしたの?なんで、うちのトイレに全裸で、濡れた姿でいたのよ」
お母さんの目が紅い。泣いていたのかな?どうしたんだっけ?思い出せない。どうして?
「わからない…どうしてかな」
翌日、前日の私の行動が分かった。園子と二人で、フォーリーフリゾートに行ったそうだけど、私が消えたそうだ。荷物と着替えを残して…
「ねぇ、蘭。記憶に無いの?」
「うん…そうなのよ、園子…」
まるで記憶に無い。どうして?ねぇ、新一…
---妃英里---
翌日、前日の蘭の行動が分かった。園子さんと二人で、フォーリーフリゾートに遊びに行ったらしい。なのに、なんで、私の部屋にいたの?
「先生、お客様がお見えです。アポはしていないそうですが、いかがしますか?」
「どなたかしら?」
「四葉家の筆頭執事の葉山様だそうです」
四葉家?フォーリーフグループを司る財閥じゃないの。なんで、このタイミングで?まさか、蘭は四葉家の何を知ってしまったの?
「お通しして」
「わかりました」
客間にお通しして、私も向かった。
「妃弁護士事務所に、四葉家の方が、どの様なご用件でしょうか?」
顧問弁護士がいるので、弁護の仕事では無い。では何だ?
「くどうしんいち…その人物に付いてです」
新一君が、四葉家に何かしたのか?それで、蘭は巻き込まれたのか?
「あなたの娘さんが、勘違いをされているようで、困っているんです」
葉山氏は1枚の書類を手渡して来た。戸籍謄本のようだ。宮藤真一…これで『くどうしんいち』と読むのか。父親は七草弘一、母親は四葉真夜とある。七草家の当主と四葉家の当主との不倫により出来た子なのか。
「名前が娘の彼と同じなんですね」
「名前だけではありません」
スマホで動画を再生して、見せてくれた。四葉家当主を『バァバ』と呼ぶ『しんいち』君…顔も声も体格も同じなのか?
「当家の抱えた問題を分かっていただけたでしょうか?坊ちゃまを追い回すのを止めて欲しいのです」
坊ちゃま…四葉家の次期当主候補なのか。蘭は勘違いをして、その彼を追い回した、それが事実になるのか。
「坊ちゃまはまだ、中学生なんです。高校生と同じ扱いをされても困ります」
蘭が彼に何かをしたのだろう。高校生なら大丈夫だが、中学生だとダメなのは、色恋沙汰か?まさか、蘭は…
「今後、坊ちゃまに何かした場合、それ相当のバツを与えます。なので、今後は当家に近寄らないで欲しいのです。娘さんの彼氏は、私共の方で捜索いたしますから、そちらでは手を出さないでください」
そう言い残し、葉山氏は帰って行った。蘭…あんた、何をしたの?