---四葉真夜---
真一のお友達を全員収容できた。ちょうど、国立に巨大な学生寮を造っていたので、そこに収容した。
「奥様、ただいま戻りました」
執事筆頭の葉山が部屋に入ってきた。
「調べて来てくれたかしら?」
「もちろんですとも。彼女達はミサカ・シスターズと呼ばれる学園都市第3位の能力者である御坂美琴さんのクローン体でございます」
さすがの私もアレには驚きました。皆同じ顔って…それなのに、個別の名前持ちとは、それはそれで凄いと思います。
「全部で2003体が造られ、ドリーと呼ばれた初号と、1号から10031号までは、死亡が確認されております。現在、収容しておりますのは、10032号から20000号、20001体目のラストオーダーと呼ばれる者、20002体目のミサカ・ワーストでございます」
真一は皆、婚約者にするつもりかしら?
「10032号から20000号はノードとしてターミナルとして機能しており、知り得た情報、経験した記憶を、距離に関係無く共有するミサカ・ネットワークという物を構築しており、ラストオーダーはそれらのターミナルを制御、管理する権限を持ち、ミサカ・ワーストは抱いてしまった闇を吸収し、代わりに発散するなどの各ターミナルの精神を浄化する役目を持っているそうです。そして、これら総てを以て、ミサカ総体というシステムになるようです」
真一の助けた少女達の価値は非常に高い。真一は価値など関係無く助けたのだろうけど、情報戦略においてのジョーカーに近い存在である。
「尚、真一坊ちゃまは、ミサカ総体と会話出来る模様です」
良いお友達を持ったわ。私の心を穏やかにしてくれる。いつでも世界を蹂躙出来るシステムって、素敵♪
「次に本体である御坂美琴さんですが、先程お伝えした通りですが、立川の学園都市において、12歳にしてレベル5の第3位の能力者で、所有されているの能力は発電系能力である『電撃使い』です。クローン体のシスターズはレベル3程度ですが、同じ能力を保持されております」
う~ん、学園都市の能力者なの。彼らは魔法師よりも上の存在である。彼女の能力ならば、CADを簡単に使用不可に出来るわよね~。本当に、真一は母親想いのよい子だわ。
◇
葉山が戻ったので、八王子にある司波家へと向かった。深夜とガーディアンである桜井穂波は、深夜の静養の為、小淵沢の四葉家にいるので、現在は達也さんと深雪さんだけしか住んでいない。
「叔母様、どうされましたか?」
突然の訪問に驚く達也さん。あら?驚く感情は持ち合わせているのね。その達也さんにより、私と葉山は司波家のリビングへと通された。そこには深雪さんがいた。
「あなた達二人は、真一のことを覚えているかしら?」
「見つかったんですか?」
達也さんに訊かれた。深雪さんは呆然としている。
「えぇ、10年振りに戻って来ましたわ。それでね、深雪さんには真一の婚約者になって欲しいのよ。どうかしら?」
「えっ…それは…」
隣にいる達也さんの顔色を窺う深雪さん。
「あなたがブラコンであるのは承知の上での提案よ。考えて貰えるかしら?」
最強クラスの魔法師と最強のウィザードとの子供…私の夢が広がるわ。
「お兄様はどうなりますか?」
「達也さんには、次期当主の候補者になっていただくわよ。真一は魔法師では無いからね」
「魔法師では無い?どういうことですか?」
達也さんが喰い付いた。
「現時点でも、魔法師を全員抹殺できる戦力はあるのよ。達也さんなら、これがどういう意味か、分かるでしょ?」
美琴ちゃんのことはまだ秘密よ。
「叔母様は、どうされたいんですか?」
「そうねぇ。達也さんに引き継いでもらったら、隠居して、真一と深雪さん、それに真一のガールフレンド達と、楽しく穏やかに暮らしたいの」
「私もですか?」
深雪さんは真一を覚えていないのかしら?
「何か、不都合でもあります?」
「真一君が、どう変貌しているか、わからない段階では、お返事は出来ません」
一応、覚えてくれているようだわ。まぁ、それもそうね。
「今度、真一が落ち着いたら、お二人を真一に会わせます。深雪さんには、よく考えてもらう時間も差し上げますわよ。ふふふ、勿論」
真夜の狂気の結末…一つのテーマですよね(^^;