---真一---
月曜の朝、美琴を連れて学校まで転移した。週末の外泊許可が下りたので、先週末から僕達の家に来ていたのだ。
「じゃ、また週末にね、真一」
「待っているよ」
何気ない会話をして、美琴と別れると、見知らぬ女性の集団に囲まれた。
「あなた!御坂さんの何かしら?」
瞳に星が浮かんでいる。何かの能力者か?
「君達は?」
そよ風に触れる感覚…何かの術を受けたようだ。吸収して分析して自分のものにする。精神感応術のようだが、今まで持っていた物より、低レベルのようだ。術者と思われる女性は、テレビのリモコンのようなCADを持っていた。では、フルカウンター2倍返しをプレゼントだ。
「えっ!」
驚いた顔の女性。
「どこか、人気の無い場所へ行こう」
術者の女性を先頭に、集団に囲まれて、人気の無い工事現場に着いた。
「じゃ、全員の初めてを捧げてね」
女性達は全裸になり、次々と僕と関係を持っていく。女性への罰は、これが一番効くらしい。調教って名前の刑だと言う。
「今後も、やりたい時にやらせてもらうよ」
術者の女性の耳元で囁いた。頷く女性。
---食蜂操祈---
まさか、御坂さんの彼氏に、初めてを…私の術を増幅して反射させてきた。ほんの出来心だった。御坂さんの彼氏とラブラブな姿を、御坂さんに見せようとしただけだったのだが、裏目に出た。
私を含めた派閥メンバー全員が、恥ずかしい姿をスマホに撮られた上で、初めてを献上していた。派閥メンバーの記憶を弄り、何も無かったことにしたが、物理的に何も無かったことには出来無い。いずれ、彼女達に彼氏が出来、その時に事態が発覚するであろう。
みんなで制服を着て、学校へ行くと、全員遅刻となった。
「ねぇ、真一にちょっかい出したのかな?」
休み時間、御坂さんに声を掛けられた。
「な、なっ、なんの事でしょうか?」
動揺を隠せない。あの時の行為と感覚を思い出してしまったからだ。
「歩き方で分かるんだよ。反撃を喰らったでしょ?2.3回かな?」
そう…私だけ3回も…なんで、分かるんだ?御坂さんも経験者なのか?
「真一はレベル5じゃ、勝て無いからね。そもそも、私の電撃も効かないし」
小悪魔的な笑みを浮かべた御坂さん。電磁砲が効かない?まさか…彼はレベル6に到達しているのか?
「3回したのなら、気に入ったんじゃ無いかな。まぁ、取り扱いには注意した方がいいよ。怒らすと消されるからね」
そう言い残して、目の前から去って行く御坂さん。消される?記憶?ちがうか。存在かな?マズい相手に絡んだようだ。
---真一---
ここの学園都市は、ガラが悪い。ガンを付けたとかで、やたらと路地裏に連れ込まれる。その度に、返り討ちにして、有り金を総て奪い去る。お小遣いを貯めるには良い場所である。
「もうその辺にしてやれよ」
ツッチーに見つかった僕は、ツッチーに保護された。
「だって、ガン付けたって、路地裏に連れ込んだんよ」
「お前、見た目が弱そうだからな。今日はこの後、どうする?」
ツッチーはこの街の中学校に通っているそうだ。
「学校に行きたいかな」
「俺の学校はダメ。見知らぬ生徒は、危険が一杯だ。そうだな、お前の姉の学校はどうだ?」
真由美さんの学校?
「それはありかな。交通費も出来たし、行ってみるよ」
転移術で移動出来るのは、行ったことがある場所だけである。真由美さんの学校へは、交通費が必要であった。
交通機関を乗り継ぎ、真由美さんのいる学校に着いた。