神が死んだ日   作:キムラさん

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自分が読みたいお話を書きます。
努力はできません。


プロローグ

 

 

 

 

 

 

 

────黎明の子、明けの明星よ、あなたは天から落ちてしまった。もろもろの国を倒した者よ、あなたは切られて地に倒れてしまった。────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▷▶︎▷

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

世界というものは、あまりにも滑稽で、あまりにも不完全なものである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

周りの者は神だのなんだのを信じ持て囃すが、さて、そのような者が本当に存在するのだろうか。

 

 

仮に神が存在したとして、皆が言うように完璧で崇高な者であるのなら、神が作り出したとされるこの世界はこんなにも粗雑であるはずがないのだ。

 

 

特に意味なんてありはしないのに殺し合う人々。争いに破れ、失ったものを悔い、反省の色を見せても、己の欲を満たすため、また必然のように歴史が血で染る。

 

 

不完全なこの箱庭(セカイ)に相応しく、なんと愚かな生き物であろうか。

 

 

繰り返される代わり映えのない日々の再演。その戯曲に興味を失ったのは、果たしていつだっただろう。

 

 

別に死にたい訳じゃない。自分から進んで死ぬ事もしない。それでもやはり生き続けたい訳では決してなくて、ある日ふと、目の前に死がころりと転がり込んできてくれたのならば、それはきっととても幸運な事なのだろう。

 

 

 

 

所詮、神などというものは、邪智深く、惰弱な人間が縋るための尊大で空虚な幻影にすぎないのだ。

 

 

事実、人間から神の使いなどと持て囃される我々が、永い年月を生き続けてきた中で、その幻影の実体にたったの1度も御目に掛かった事がないのだから、それはもうなんて荒唐なことであろうか。

 

 

 

神など存在しないと裏付ける数々の証跡を知っていながら、それでも尚、私は明日もいつも通り神に祈りを捧げるのだろう。また次の日も、そのまた先も、何千年もの間そうやって時を刻んできた通りに。

 

 

 

そうする事でしか生きる意義を、自分の、意義を、見いだせないのだから。

 

 

 

 

惰弱だと嘲謔した人間が作り出した幻影に献身し、囚われる私は、人間以上に怯懦で狡猾な愚か者だ。

 

 

 

 

 

これから始まるのは、刹那の神話。

 

 

 

1人と1人が出会いページを重ねる。

 

 

 

 

 

───最も愚かな神の誕生のプロローグ。

 

 

 

 

 

 

▷▶︎▷

 

 

 

 

 

祈る。父なる神よ。どうか人々に救いの手を。

 

 

 

謳う。神が生んだこの世界が美しいと。

 

 

 

乞う。愚かな我々に赦しをと。

 

 

 

 

───全く、よくもまあ、心にもないことを。

 

 

 

 

 

父なる神よ。もしも貴方が本当に存在しているのなら、こんな空言ばかりの私は、きっと貴方の怒りを買い、地獄に堕ちるのでしょう。

 

 

未だに、私が天使の長として貴方に仕え続けていることも、貴方が虚像であることの証明なのだ。

 

 

 

 

 

エルン族。別名 天使、エンジェル。我々はそのように呼ばれている。

 

エルン族は皆生まれつき翼を具現化する能力が備わっている。純白の2翼で天駆けるその姿を見た人間が、我々を神の使い、天使だと讃えるようになったのが全ての始まりだ。

 

 

エルン族は神の使いなどではないが、我々は甘んじて、その誤認を受け入れた。いや、信じようとしたのだ。我々自身が、エルン族は神の使いなのだということを。

 

 

 

人間は好きだった。短い寿命で一生懸命に世界を生き抜く。とても弱くて不安定な可愛い生き物。笑って、泣いて、怒って。命短いからこそ必死に足掻いて生を謳歌する。永い時を生き、感情の変化があまりない私にとって、人間はとても眩しく見えた。

 

 

この輝きを少しでも長く続けてやりたいと思ったから、私は人を助けることにした。病気や怪我で苦しんだら癒してやり、寒さで凍てつく季節には火を灯してやった。代償はあるが、私の念能力は人間を助けるのにはとても便利な代物だった。

他の仲間も皆それぞれの能力で人と共存していた。

人間達と過ごした日々はとても幸せなものだったように思う。人間は己から放たれるその輝きを惜しげも無く我々に分け与えてくれた。生の喜びを、慈しみを。私は少しずつその断片を掴み始めていた。

 

 

 

────しかし、幸せは続かなかった。

 

 

 

我々には短く、人間達には長い時間が経ったある時、人間が、我々を己の欲を満たすため利用しようと考え出したのだ。

翼の珍しさと、浮世離れした容姿の秀麗さから、我々は囚えられ人間達の慰みものにされた。また、高い身体能力と念能力の適性。人間よりも遥かに高い生命力がある我々を戦争に駆り出し、他国から領土をした奪い続け、多きな帝国を形成するに至った。

生きる喜びを知り、これからの未来を望んでいた仲間達が多くこの世を去った。仲間の命が犠牲になればなるほど人間達の至福は肥えていく。

 

 

 

我々は人間達を殺せなかった。殺してしまおうと思えば、人間なんて一瞬で全滅させることが出来た。しかし、どうしても殺す気にはなれなかった。どんな扱いを受けても、ここにいるのは共に生きてきた人間達の子孫だ。人間達と共に暮らし、共に日々を営んできた我々にとっても可愛い子供同然なのだ。

 

 

 

また、人間にとって長い時間が流れた。

帝国戦争無敗伝説が世界中に轟いた頃、敗国を中心にある噂が流れ始めた。戦争で無敵の強さを誇る我々エルン族の姿と念能力による奇跡を見た敗残兵が国に帰り家族達に戦争についてこう伝えたのだ。戦争に負けた口惜しさからだったのかもしれない。

『帝国は “神の使い” を戦争の道具にしている。きっとそのうち天罰が下るに違いない』と。

 

 

 

噂は瞬く間に世界中に広がった。そしてついに噂は帝国でもまことしやかに囁かれるようになり、我々を迫害してきた帝国の人間は神を、天罰を、我々を、恐れるようになった。

人間は、神や天罰など目に見えないものを過剰に恐れる節がある。己の欲のために簡単に他者の命を奪う、人間の方が余程恐ろしいというのに。

 

 

 

人間が勝手にしてくれた都合の良い誤認。私はこれをこれ以上仲間が死なぬようにと利用した。天罰と称して、念能力で帝国全土を燃やし尽くし、数千年の歴史をかけ築き上げた帝国を、一夜にして更地へと変貌させた。炎は人間を燃やさないように能力を累加したものを使った。

 

 

 

何も無い土地で生き抜くのはさぞ困難な事だろう。でも、殺してなどやらない。精々、長くを生きて苦しむと良い。生きて、苦しむと良いのだ。

 

 

 

さようなら。人間達。

 

 

さようなら。我が、子供達。

 

 

 

我々はそれを機に帝国を捨て、東へ向かった。

新しい住処は麓に美しい森のある高い高い山の頂。天に最も近い場所。

 

 

 

我々はエルン族。神の使い。

 

忘れてしまえ惨烈な歴史を。

 

忘れてしまえ人間と過ごした日々を。

 

 

 

失ってこんなにも苦しいのなら、我々は、出会わなければ良かったのだ。

生きる喜びを、慈愛を、知ってしまった今。

人間と出会ってしまった今。生きることがこんなにも、辛い。

 

 

 

やがてエルン族の寿命にも終焉が訪れ、世代交代の時がきた。人間との歴史も、エルン族が神の使いなどではない事も知っている者はもう誰もいない。エルン族の長として永遠に近い寿命を与えられた私しか、あの惨憺たる思いを、あの輝きを、知る者はいないのだ。

 

 

 

これでいい。我々は、我々だけで生きてゆく。

いるはずのない虚像に仕え、生きてゆく。

忘れてしまえ人間を。

 

 

 

 

未だ囚われているのは、私だけ。

 

 

 

 

 

 

 ▷▶︎▷

 

 

ここまでの設定紹介

 

 

主人公

 

ルキフ=フェルリック

 

黒い長髪を後ろの低い位置で結んでいる。

男性。碧眼。身長は180cm程。

服装は帝国時代の名残で全身黒の軍服。

エルン族の長。唯一翼を6翼具現化出来る。

6翼の翼は生まれつき。

寿命が永いエルン族の中でも長寿で、寿命は永遠に近い。

膨大な時を生き、博識。

感情、表情の変化に乏しく、自分には無いものを持っている人間に興味がある。

人間好き。

 

 

能力

 

特質系能力者

 

燃え盛る者(セラフィム)

念で様々な能力を持つ炎を生成する。

炎に付与する能力は念量に依存。

自分の体を炎に変える事も出来る。

 

【unknown】

 

【unknown】

 

天使の慈愛(アガペー)

重い病気や怪我も完全に癒す。

癒す度合いによって時間がかかる。

制約 ①癒している間絶の状態で相手に触れ続けなければならない。②癒した程度により大きく自分の寿命を削る。

 

 

エルン族

 

皆生まれつき2翼の翼を具現化することが出来る。

高い身体能力と、念能力の適性有り。

見目麗しい者が多く、人間の欲のため使われた悲しい過去を持つ。

服装は白い軍服を着ている者が多い。

寿命は人間よりも遥かに永く、個人差はあるが皆1000年以上は生きる。その間神に仕えて生活を送る。

永い時を生きすぎて、生に対しての執着が薄い。

以前人間と共に暮らしていた頃は、生きる喜びを知っていた。

今では人間と過ごした日々を知っている者はおらず、人間は愚かで低俗な生き物だと偏見を持っている。

 

 

 

 

 

 




こんな感じの主人公とクラピカが仲良くなるお話が見たいんだ。
誰か書いてえ。
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