鬼殺の詩人   作:八ッ葉

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やっぱり小説を書くのは難しいね…


今回も相変わらずの駄文&キャラの口調迷子です。
それでもいいぜという人は let's!lock!(違う)


生命の輝き

――珠世との会合から数ヶ月後 とある町にて

 

 

Vがその町に着いた時には夜明け前であり東の空が少し明るくなり初めていた。

 

しかし彼らはこの町に用があるわけではなかったためグリフォンが愚痴をこぼしていた。

 

 

『はぁぁ…ここもまだ目的地じゃねぇんだろ?まったく嫌になっちまうぜ』

 

 

「仕方がない、こうやって歩きでしか移動する手段がないんだ」

 

 

『当てのない旅だなんて寂しいもんだな…もうちょいはっきりした目標があればいいんだがな〜』

 

 

「確定ではないが鬼の初祖を見つければなにか分かるだろう、それまでの辛抱だ」

 

 

『んなことよりV、本当に体は大丈夫なんだろうな?この時代に目覚めてから数年は経ってんだ、前は三ヶ月程度で体が崩壊しかけてたのによ不思議なもんだぜ』

 

 

「心配ない、何故かは知らんが体は万全だ」

 

 

『ならいいんだがよ…俺達の命綱はお前が握ってるんだからな、お前が死んだら俺達もアウトだ』

 

 

Vとグリフォンはそんな他愛のない話をしながらこの町を歩いていた。

 

 

 

すると。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……コホッ………ゥ……コホッ

 

 

 

「ん?」

 

 

『何だぁ?こんな夜更けに誰かいんのか?』

 

 

 

Vとグリフォンは音のしたほうに目線を写した。

 

 

 

『グゥゥゥゥ…』

 

 

するとシャドウが出現しその方向に唸っていた。

 

 

『あん?…おいV 猫ちゃんによるとこの先から血の臭いがするらしいぞ』

 

 

「何かあるのは間違いないな、行ってみるとしよう」

 

 

『よぅし 行ってみっかー』

 

 

彼らは声のするほうへ行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ゥ……ゴホッ……ゴホッ…」

 

 

そこには一人の女が両膝と左手を地面に着き口元を右手で覆い咳き込んでいた。

 

 

「…ゥ!ゲホ!ゲホ!」

 

 

ピチャピチャ

 

 

 

彼女が一層大きい咳をすると口から血を吐き、地面を汚していた。

 

 

 

彼女は鬼殺隊の花柱である“胡蝶カナエ”だった。

 

 

隊服の所々が破け彼女の柔肌に傷がついているがそれよりも目を引くのが吐血であった。

 

 

彼女がなぜこうなったかというと、つい先程まで十二鬼月の“上弦の弐”と戦い致命傷を負っていたのだ。

 

 

氷を操る血鬼術を使い今まで戦ってきたなかで類を見ないほどの強敵であった。

 

 

そして彼女はその血鬼術の氷を吸ってしまい肺が壊死してしまっておりその影響で吐血していた。

 

 

(っく…夜明けまで持ち込んだのはいいけど…このままじゃ…)

 

 

 

「…ゥ!ゲホ!ゴボッ」

 

 

ビチャ ビチャ

 

 

その吐血を皮切りにカナエはうつ伏せに倒れてしまった

 

 

「……ゥ……ゥ…」

 

 

カナエはこの時悟った

 

 

(あぁ…私…このまま死ぬんだ…もうだめだ…だんだん眠くなってきた…)

 

 

カナエは自身の体温がどんどん下がっていき死が近くなる実感をした。

 

 

カナエの瞳には涙が流れた

 

 

(あぁ…ごめんなさい皆…上弦の情報を持ち帰る事ができなくて…)

 

 

カナエの脳裏に鬼殺隊の面々の顔を思い浮かべていた。

いつも喧嘩腰になっている風柱とそれを気に止めていない水柱、炎のように元気な炎柱、ド派手にが口癖の音柱、自分含めもう一人の家族を救ってくれた岩柱、そして鬼殺隊の長であり自分達の事を子供達と呼んでくれたお館様を

 

 

(ごめんね…こんなお姉ちゃんで…ほんとにごめんね…)

 

 

次に愛すべき家族を思い浮かべ、心の中で謝罪していた。

 

 

いつも眉間に皺を寄せ姉さんは甘い!と叱りつけていた実の妹

 

 

(あぁ…せめてあの子の心から笑った顔が見たかったな…)

 

 

次に思い浮かんだのは血は繋がっていないが本当の家族のように接してきたもう一人の妹だった。

実の親に売られ人買いに連れられていたところを保護した女の子。

 

 

(あぁ…これが走馬灯というものかしら…)

 

 

そして彼女は涙を流している目を閉じようとした時。

 

 

 

ザッザッザッザッ

 

 

 

(……?…なに?)

 

 

足音のようなものが聞こえそちらに顔を向けると

 

全身黒ずくめの男が先の尖った白い杖を右手に持ってこちらに歩いてきていた。

 

 

(……誰?…あ…あの杖は…お館様が言っていた…)

 

 

カナエは目の前の人物が鬼殺隊が近年探し求めていた男だと理解した。

 

 

先の尖った白い杖を持っており、黒い袖無しの外套と体全体に刺青が彫られている痩せ細った男というのが柱全体の情報として出回っていた。

 

 

そして目の前の人物は刺青はシャツに隠れてしまっているが袖無しの黒い外套と杖を持ってというだけでカナエはこの人物が探し求めていたVという人物だということに疑問を抱かなかった。

 

 

(やっと見つけた…でも…私じゃ…)

 

カナエは自分の今の状態で彼を見つけても意味がないため諦めてしまった。

 

 

そうするとVはカナエの傍まで近より、しゃがみこんでカナエに喋りかけた。

 

 

「死にかけているな、このままだと本当に死ぬぞ」

 

 

(優しい人…見ず知らずの私にこんなことを言ってくれるなんて…)

 

 

 

「お前は生きたいか?それとも死にたいか?」

 

 

(そんなもの…)

 

 

カナエはVに向けて最後の力を振り絞り声を出した

 

 

「…生き……たい!……まだ…生きて…皆と一緒にいたい!…ゴホッ! 」

 

 

無理に声を出したせいかまたもや血を吐いてしまう。

 

 

「…フッ」

 

 

Vはそう笑うと懐から何かを取り出した。

 

(なに……あれ……)

 

 

Vが取り出したものはカナエには何か分からないものだった。

それは黄金色に輝いていて神秘的な光を発していたひし形の物体だった。

 

 

「これはただの気まぐれだ」

 

 

Vがそう言ってひし形の物体をうつ伏せに伏しているカナエの背中に乗せた。

 

 

瞬間、カナエの回りが黄金色に輝き出した。

 

(なに…これ…暖かい)

 

 

光が収まりカナエは少し呼吸が楽になったのを感じた。

 

「何を…したの?…」

 

 

「いずれ分かる、今は休んでいろ」

 

 

そう言ってカナエは瞼を閉じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「“慈悲は死を眠りに変えた”…か」

 

 

Vは穏やかな表情で眠っているカナエを見て詩の一文を呟くと

 

 

『おい!やっべーぞV!向こうから殺気びんびんな嬢ちゃんがこっちに来るぞ!この嬢ちゃんと同じような髪飾りをつけてるから家族かなんかだろうがな!』

 

グリフォンが血相を変えてVの元に戻ってきた。

 

 

「なるほど…だがこのまま置いておくのは忍びないな」

 

 

Vはそう言ってシャツを脱ぎシャツをカナエに掛けた。

 

 

『コートで良かったんじゃねぇのか?わざわざシャツにするなんてよ』

 

 

「このコートは手放せない 元の時代の代物だからな」

 

『あら?愛着でも湧いたのか?まあいいけどよ、またその格好に逆戻りだぜ?』

 

Vの今の格好はシャツを脱いだためまた刺青が露になりかつての格好に戻ってしまった。

 

「もうこの格好が普通なのかもな」

 

『久しぶりに見たがやっぱそっちの方がしっくり来るな』

 

 

「そろそろ行くか 現場を見られたら勘違いされる」

 

 

『よっしゃズラかるか』

 

 

Vはそう言って日の出の方向に歩いていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カナエは今真っ白な空間にいた

 

 

「ここは?」

 

 

カナエは自分がなぜこんなところにいるのかわからず首を傾げていた。

 

 

すると

 

 

「「カナエ」」

 

 

後ろから声が聞こえ振り向くと。

 

 

「お父さん…お母さん…」

 

 

かつて鬼に殺された両親がカナエの方を見つめ立っていた。

 

 

この時カナエは自分がここにいる状況を理解した。

 

 

 

「あぁ…やっぱり死んじゃったんだ…私…」

 

 

カナエは俯いて涙を流しごしごしと目を擦った

 

 

「でも…やっと会えた…」

 

 

一通り涙を流し顔を上げると。

 

 

 

 

 

 

 

 

両親の姿が消えていた。

 

 

「……え?お父さん?お母さん?」

 

 

突然両親が姿を消しており困惑してしまった。

 

 

「お父さん!お母さん!どこ!?どこにいるの!?」

 

 

カナエはその場からいろんなところを走り回っていく。

 

 

しかし白い空間には誰もいなく様変わりしない風景に彼女は再び涙を流した。

 

 

「一人にしないで!死んでまでこんな苦しい思いをするのは嫌だ!二人ともどこにいるの!?ねえ!返事してよ!」

 

しかし返事は返ってこず。

 

ガッ

 

 

「あ!」

 

 

カナエは躓き転んでしまった。

 

 

 

「うぅ…やだぁ…一人にしないで…」

 

 

一人にされた絶望感にうちひしがれそのまま両膝と両手を地面に着き大粒の涙を流した。

 

 

しかしその時。

 

 

「……サン……」

 

遠くの方で声が聞こえた。

 

 

「!?今のは!?」

 

 

カナエは顔を上げ声のしたほうに顔を向けると。

 

白い空間の中に一筋の金色の線ができており彼方まで伸びていた。

 

 

「!」

 

 

彼女は立ち上がりその方向に走り出した。

 

 

黒い髪を靡かせながら無我夢中で走っていくと。

 

 

「「生きて」」

 

 

また両親の声が聞こえカナエは一瞬立ち止まったがまたすぐ走っていった。

 

 

そして線の方向に走っていくと黄金色の光が見えてきた。

 

 

「はぁ…!はぁ…!待ってて!皆!」

 

 

そしてカナエは光の中に溶け込んでいった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……う……ん…?」

 

意識を失っていたカナエが重い瞼を開けて目覚めた。

 

「ここ…は…」

 

 

まだ朦朧とするが自分がどこにいるか確認するため仰向けで寝ていた自分の上半身を起こした。

 

 

「ここは…“蝶屋敷”?」

 

 

彼女自信の住み処であり鬼殺隊専用の診療所でもある“蝶屋敷”に自分がいたことを理解した。

 

「どうして…ここに…」

 

 

バシャア

 

 

横から水の入った桶が落ちる音がし、音の方を向くと。

 

 

「姉……さん…?」

 

「しのぶ…?」

 

 

 

そこにはカナエよりも小柄で髪も短く毛先が紫に染まっており、紫寄りの青い蝶の髪飾りを後頭部に一つだけつけて纏めている女性“胡蝶しのぶ”がいた。

 

しのぶはカナエの体を拭くために持ってきていたぬるま湯の入った桶を落としたがそれには目もくれず一目散にカナエに近づき。

 

 

「姉さん!!」

 

 

涙を流しながら抱きついた。

 

 

「きゃっ!?し、しのぶ?」

 

 

「良かった…!目が覚めて…!本当に死んじゃったと思ったんだからぁ!」

 

カナエはしのぶを優しく抱きしめ。

 

「ごめんね…しのぶ…心配かけちゃってごめんね…」

 

 

「いいの…!姉さんが無事なら…それでいいの…!」

 

 

しのぶの気の済むままに彼女を抱きしめた。

 

 

すると。

 

 

「ん?」

 

 

ふと入り口の方から気配がし、そちらを向くと。

 

 

「…………」ポロポロ

 

 

無表情ながらも大粒の涙を流している少女がいた。

少女はかつて人買いに連れられていたところをカナエとしのぶが無理矢理連れてきた少女“栗花落カナヲ”だった。

 

 

カナエとしのぶと同じような蝶の髪飾りを右側頭部につけサイドテールにしている少女は自分で判断を下すことができず、涙を流しながらもオロオロしていた

 

「カナヲ…?…おいで…」

 

 

カナエはそう言ってカナヲにこっちに来るように言い、カナヲはその指示を聞き近づいた。

 

 

「ぁ…あの…」

 

 

カナヲは今の自分の感情がわからずカナエの前で涙を流しながら問い掛けた。

 

「なぁに?カナヲ?」

 

「ごめん…なさい…何で涙が…胸も…苦しかった筈なのに今は違うんです…今は…何故かホッとしています」

 

「カナヲ?涙を流す理由は“悲しい”からか“嬉しい”のどっちかなのよ?」

 

 

少し落ち着いたしのぶがカナヲの質問に代わりに答えた。

 

 

「そうね〜さっき言ってた胸が苦しいっていうのは悲しいことがあったからね、でも今は…ホッとしているのは……嬉しいことがあったからね…」

 

 

「姉さん…?」

 

 

カナエの瞳には涙が溜まっており今にも流れそうだった。

 

 

「しのぶ…! カナヲ…!」

 

カナエは二人を胸元に引き寄せ頭を撫でて。

 

 

「私も…!今とても嬉しい…!まだ貴女達と一緒にいられるのが…!たまらなく嬉しい…!」

 

 

カナエはそう言って涙を流して二人の温もりを感じていた。

 

 

「私もよ…!姉さん…!」

 

 

「私もです…!カナエ姉さん…!」

 

 

しのぶとカナヲは涙を流しカナエの胸に顔を埋めた(うずめた)

今あるこの温もりを長く感じたいがために。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『しかしそんなもん持ってたとはな驚いちまった』

 

 

「残りは僅かしかない無駄にはできん」

 

そう言ってVはカナエに使った魔石“ゴールドオーブ”を取り出した

 

 

『そりゃそうだ そいつは命の理を凌駕した超越的な力を持ってる魔石だ 腐るほどあったら命の価値が下がっちまうぞ 』

 

「使わない方がいいさ、こういうのはな」

 

 

Vはゴールドオーブをしまいまた歩き続ける。

 

 

「いくぞ」

 

 

『お供しますよお嬢さんってな」

 

 

彼らはそのまま途方もなく歩き続ける 鬼の初祖に会い何かしらの情報を得るために。

 

 

そして近いうち本格的に鬼殺隊と関わっていくことになるだろう。




ところで皆さんはVを使ってブラッディパレスをやりましたでしょうか?
作者は95階で死にました。
強すぎだよ奴等…81階からDMD仕様になるなんて聞いてない…


さて次回も不定期です、待たせてしまいますがお楽しみに
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