羽衣狐ルート   作:眼鏡最高

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すいません。
もう自分でも意味不明です。


第十話 体育祭

いい汗かいたぜ!!はっ!

100m走を一着でゴールし、俺はガッツポーズした。

 

最高の気分で校庭にあるクラスの場所に戻ると、狐が椅子に座りペットボトルの茶を飲んでいた。つか、見てたらノドが渇いてきたな…俺はまっすぐ狐に近づいた。

 

「それくれ」

そう言い、狐のペットボトルを奪い、ゴクゴク一気に飲み干した。

教師や生徒がいる前では強くでれねぇからな狐は。はっはっ!

 

「ぷはぁ、うまいな」

ただの茶がうまい。にしても周りからキャーキャー女の悲鳴が聞こえるが、なんなんだ?

 

「きさまは間違いなく阿呆じゃな」

呆れた表情の狐が俺を見上げていた。

 

「あっ?つか素の喋りになってるぞ」

 

「誰も近くにおらん」

 

「そうかい。じゃっ、俺は次の競技に行ってくるわ」

狐に空のペットボトルを返し、俺は玉転がしの舞台に向かった。

 

玉転がし、メンバーの奴らに気合を入れ、一丸となり全力でやりきった。

長距離走、スタートと同時に全力で走り続けた。

綱引き、クラスの奴らに気合を注入し、本気で綱を引っ張った。

もちろん!全部一位だ!

 

それらが終わり、昼飯の時間になった。

俺は狐にレジャーシートと重箱を持たされ、狐の後をついて行った。たどり着いたのは校庭の端にある芝生だった。そこにレジャーシートを敷き腰をおろした。狐も俺も今はジャージを着ている。狐の肌は病的に白く、そこはかとなくエロい、ジャージを着てる方が安心するぜ。…んっ?何に安心すんだ?まっ、んな事より飯だな。

 

いざ重箱を開けると、一段目いなり寿司、二段目いなり寿司、三段目いなり寿司、オールいなり寿司だった。

 

「お前バカかっ!いなり寿司しかねぇぞ!おい!」

 

「何が不満だと言うのじゃ?」

心底不思議そうな顔が、腹立つわ!

 

「しいて言うなら全部だよ!」

 

「贅沢な奴じゃ…、仕方ないの。しばし待て、そろそろ来る頃だ」

 

「はっ?」

俺が、何が、と続けようとした時。

 

「お姉さま〜!」

聞き覚えのある幼女の声がした。振り返って見ると丼を二つ持った狂骨が、こちら向かって走って来ていた。狂骨は俺の前を素通りし、狐の前に座った。

「お待たせしました、お姉さま。きつねそばときつねうどんです」

 

「うむ。時間通りじゃな、えらいぞ狂骨」

そう狐は言い、狂骨の頭を撫でていた。

 

「えへへっ、ありがとうございます。お姉さま」

狂骨の、しまりの無い笑い声が聞こえた。ほぼ確実に、しまりの無い笑みをしている事だろう。

 

狐は狂骨を一通り撫で終わると。

「さて、総司。きつね蕎麦ときつね饂飩、どちらを食べたい?」

 

「馬鹿かっ!!」

 

その後、狂骨と小競り合いの喧嘩になった。

仕方なく俺はいなり寿司ときつねうどんを食った。ちなみに狂骨はそのまま居座り、飯を食べている。狐は、いなり寿司を馬鹿食いし、きつねそばを狂骨と半分こで食っていた。

 

昼飯を食い終わり、まず玉入れをやった。

しかし、これは負けちまった…

あと狂骨は狐の席に座り、観戦している。

 

んで、次に借り物競争だ。

 

教員がピストルを打ち鳴らし、俺は全力で走り出した。

 

『実況は今日誕生日の校長先生と!私!放送部部長!速水スズメです!高だかと鳴るピストルの音共に各者いっせいに走り出しました!グングン早いスピードで躍り出たのは!もちろん!この人!我が学校の不良王子!朱天総司だ!』

 

俺は一番でクジ箱にたどり着いた。

出てきたクジに書かれていたのは「花束」か。

確か校長、今日誕生日で花束もらってたな。

 

『おっと!一着でクジを引いた朱天総司!まっすぐ私達の実況席に走ってきます!迫力があって非常に怖いです!』

 

俺は校長に一言「花束もらうぞ!」声を掛け花束をひったくり、次のクジ箱に向かって走った。

 

『どうやら!花束が借り物だったようです!校長先生は涙目です!気持ち悪い!あっ!嘘です!相原先生!すいません!マイクを取らないでください!』

 

二番目のクジ箱から出たのは「シカ」だった。

シカ…、シカ…か、あぁ!校長室にシカの剥製あった!

 

『これはどうした!現在一位の朱天総司!全力疾走で校舎の中に消えて行きました!そして!現在二位の吉田優は椅子を持ち二番目のクジ箱に到着しました!おっと!校舎から朱天総司が出てきました!シカの剥製を持っております!おそらく校長室の物でしょう!校長先生誕生日なのに踏んだり蹴ったりです!笑え…ません!なんともシュールな絵です!シカの剥製と花束を持ち走っております!』

 

俺はシカの剥製と花束を持ち、三番目のクジ箱たどり着いた。

「学校一の美人」とクジには書かれていた。

ちっ、シャクだが、一人しか思い浮かばねぇ。

 

まっすぐ狐の元に向かって走り、椅子に座ってる狐を見つけた。横には狂骨が座っているが、あれは俺の席だろう。何故か狂骨の周りには女生徒が沢山いて騒いでいるのか、狐は俺に気付いてない。

 

「おいっ!きつね!」

仕方なく大声で読んだ。

 

「どうしたの?総司?」

猫撫で声の、エセ笑顔の狐が俺を見た。

 

「いいから、来い」

めんどいので説明ははぶいた。

狐を担ぎ上げると「キャッ」と悲鳴のような声を出していた。

よしっ、さっさとゴール目指すかね。

 

『おっと!我が学校のアイドル葛葉森羅を朱天総司が担ぎ上げました!花束もあり!非常に絵になります!シカの剥製が無ければですが!そして!朱天総司そのままゴールを目指し走り出した!風を切るように走り!今!一着でゴールしました!一着は朱天総司です!』

 

しゃっ!やったぜ!一位だ!はっ!

俺が最高の気分でいたら…

 

「総司、早くおろしてくれないかしら?」

担ぎ上げている狐から、怖いほど優しい声が聞こえた。

 

「おっ、おう」

出来るだけ、ゆっくり優しく狐をおろした。

 

「何故、私を担ぎ上げたのかしら?」

 

「…その方が早いだろ」

 

「そう。帰ったら、じっくりねぎらってあげるわ」

ニッコリ笑っていたが、目がヤバイ…

何が悪かった…、ぜんぜん思い当たる事はねぇぞ…

 

俺は意気消沈した。底の底まで。

 

しかし、すぐテンションを無理矢理に上げて騎馬戦をやり、一位になった。その後も何種目かやり、最終種目のリレーが終わった。

 

体育祭の結果は、ぶっちぎりの一位で俺達の紅組が勝ち、クラス別でも一位になった。いやぁマジで良い汗かいたぜ!はっはっ!最高に最高だ!ひゃはっー!

 

 

 

体育祭が終わり、かるい後片付けを今はしている。

ちなみに狂骨は狐に言われ、すでに帰っている。

 

で、狐と共に俺は外にある用具室にカラーコーンをしまっていたら…、扉が突然と閉まった。

 

「なんだ?風か?」

 

「阿呆。鉄の扉じゃ、風で閉まるか。ふむ…地縛霊じゃな」

 

「おい、出て来い。俺は早く風呂に入って酒を飲みたい」

 

すると、透けた女が空中にあらわれた。

(妬ましい。二人で死ね)

姿と同じで薄い声だった。

 

砲丸投げの玉が宙に浮き、俺達に飛んできた。

 

迎え撃とうとしたが…

んっ?妖気が出ない…

あれ?コレはヤバイか?

 

しかし砲丸が俺に当たる前に、狐が全ての砲丸を尻尾で打ち落とした。

 

「なっ、何故に妖気が出ない…」

 

「…お主は本物の馬鹿じゃな」

 

「あん!?」

 

「ハァ…妖気を封じる腕輪をしているじゃろう」

 

「あっ、あぁ〜、そんなんしてたな」

そうだった。狐に「妖気を使って全力を出されてはかなわん」とか言われて、そんな腕輪したな、たしか。すっかり忘れてたわ。

 

腕輪を外し、俺は地縛霊をブン殴った。

一発で地縛霊は消えていった。

 

よしっ、さっさと帰るか!

 

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