羽衣狐ルート   作:眼鏡最高

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不良。夏休み。咎。


第三話 小学生高学年

今日は日曜日!学校は休みだ!そして!ゲームを買いに行く日だ!

 

俺は散々、ゲームを買う事を狐に頼み込んだ。

 

「なぁ頼むよ!素晴らしいんだ!ゲームは一度はやった方が良い!絶対、最高に面白いからさ!現代に生まれたなら一度は、やるべきだって!」

 

「わかった。もう十分わかった。買いに行けば良いのじゃろう」

 

そんな感じで、オッケーが出た。

 

ウキウキ気分で公園の横の道を歩いていたら、知ってる顔が見えた。

 

ニット、ハム、ベン、あと知らない不良っぽい奴が四人居た。

 

ニットは常にニット帽を被ってるから、ニット。

ハムは肉屋の息子なので、ハム。

ベンはガリ勉の、ベン。

本名は知らん。つか、何やってんだ、あいつら?

 

「ちょっと待ってろ」

狐に一言声を掛けて公園の中に入った。

 

「お前ら何やってんだ」

不良は無視し、三人に話し掛けた。

 

「いっ、言いがかりで、金を出せって」

「僕たち何もしてないよ」

「非は一切、僕達にはありません」

 

「そか。お前ら最後に何か言う事、あるか?」

三人に頷き答え、今度は不良四人に遺言を聞いた。

 

「あぁ、生意気なクソガキだな」

 

「そりゃ、テメェだよ」

我慢の限界だったので殴り飛ばした。

近くの木まで飛び、根元で気絶していた。

 

残り三人も一発ずつ殴り、仕留めた。

 

「お前ら気を付けろよ。じゃあな」

 

「あっ、あぁ」

「うん」

「人間か?」

 

不良をボコし終わり狐の元に戻った。

 

「わりぃな」

 

「暑くてかなわん。早く行くぞ」

 

ゲーム屋に行き、待望の本体&ソフト!ゲットだぜ!

 

ルンルン気分で帰宅した。

 

まず俺は狐と格ゲーをしたが、あまりに狐は強過ぎた…

超絶な指のテクニックに、フルコンボの雨あられ…

 

ボコボコにやられた。心までボコボコにされた気分だ。

 

今日の戦績。

50戦、49敗、1引き分け。

 

必ずや!勝ち越してやる!

見てろよ!狐め!

 

 

〜〜〜

 

 

夏休みになった。俺と狐は遠方に生き胆を集めに行く事にした。

 

今までも狐はチョイチョイ人間から生き胆を食べていた。夏休みになったので田舎に行き大量に生き胆を食べる事にしたのだ。

 

んで、来ました。

どっかの田舎の森。

 

狐は地味に人を誘い出し生き胆を食べてる。ちなみに俺は残りを食べてる。死体が見つかると色々とややこしい事になるようだ。8人目を食べ終わった時、カブトムシが俺の前を飛んで行った。

 

是非とも捕まえねば!男が廃るぜ!

 

「待てや!こらー!」

俺は夢中でカブトを追い掛けた。

 

で、俺は結局カブトにクワガタまでも捕まえた。

はっはっはっ、最高の気分だぜ。狐にも見せてやるか。そんな時に轟音が聞こえた。

 

少し歩いて行くと、狐と、血だらけ地に伏す大きな山猿がいた。

 

「お主は妾を守るのでは、なかったのかえ?」

狐は山猿を見ながら話し始め、最後にグルンと俺の方を見た。

 

「あっあぁ、わりぃ」

とっさに俺はカブトとクワガタを背中に隠した。

 

なんか狐が怖いぜ…

これからは常に側に居よう…

 

 

 

んで。

今日は草原に来た。

 

例の如く狐は生き胆を集めている。

 

そこらじゅうにバッタが飛んでる…今すぐ捕りたい…

だがしかし、狐の側を離れるのは駄目だ!

 

クソー!どうしたらいいんだ!考えろ俺!

真剣に考えていたら妖怪の気配がした。そもそも雑魚妖怪が襲って来るから俺がバッタを捕れねぇんだ。なんか本気でムカついてきた。

 

妖怪の気配が動き狐の方に向かった。俺も一気に駆け出し、狐に襲い掛かろうとしてる山犬を怨念を込めて殴り飛ばした。

 

狐の近くで山犬を殴り飛ばしたので、片腕で狐を抱きとめる格好になっていた。

 

「わりぃな」

 

「…うむ」

 

その後、生き胆を集めが終わり、俺は大量のバッタを捕まえた。

感無量だ。

 

 

 

んで。

今日は川辺にきた。

 

夕方まで生き胆を集めていたが、夏祭りがあるようなので俺が行きたいと強く主張し祭りに行く事が決まった。

 

宿屋に戻り、すぐに俺は用意が終わり玄関に来たが。

なかなか狐の奴が宿屋から出て来ない。

 

しばらくして狐はようやく来た。

 

「何か、ないのか?」

狐は怪しい笑顔で笑っていた。

 

狐は浴衣を着ていた。真っ黒な生地に、紅い彼岸花の模様だ。真っ黒な黒髪を結い上げ紅いカンザシを差していた。綺麗だな…

体は小学生だが、色気が半端ない。うなじ、妖艶だな。

 

「似合ってる…」

 

「当たり前じゃろう。行くぞ」

 

…だから狐ってのは苦手なんだよ。

 

とりあえず屋台の端から順番に行こうとしたら狐に止められ、お小遣いを三千円もらった。三千円、大金だぜ!

 

俺は考えに考え抜き、イカ焼き、モロコシ、焼きそば、かき氷、チョコバナナ、りんご飴を買った。

 

今は土手のベンチに座り、花火を眺めている。

 

「お前、あんず飴と綿飴しか食べないだろ。腹減らないのか?」

 

「お主の食べっぷりを見ていれば十分じゃ」

 

「ふ〜ん、そか」

横目で狐を見ると、狐は空の花火を見上げていた。

パッと輝く花火に映し出される狐は、とても綺麗だった。

ただ性格が容姿の全てをマイナスにし御釣りが来るけどな。

 

そんな時に、妖怪の気配がした。

 

「無粋じゃのう」

 

「まったくだな」

 

で、現れたのは大きな鳥の妖怪だった。

鳥は一撃離脱の攻撃を繰り返している。

いい加減うぜーんだよ!

近くにあった巨石を片手で掴み、ぶん投げた。

 

見事に巨石は鳥に当たり、地に落ちた。

 

「帰るか」

いつの間にか花火は終わっていた。

 

「そうじゃの」

 

俺と狐は宿屋に帰り、寝た。

 

 

〜〜〜

 

 

今日も今日とて生き胆集めだ。

 

暮れなずむ時間、家から少し離れた廃工場に居る。

 

数人を食べたので、そろそろ帰ろうとしていたら。

 

微妙に空気が変わった、気がした。

 

「何か居るな…」

 

「そのようじゃ」

 

背中合わせになり周囲を見ていたら、気持ち悪い声が聞こえてきた。

 

「臭うぞ、臭うぞ」

 

暗闇から現れたのは、ボロボロの布を纏い、片手に錆びだらけの刀を持った、人型の妖怪だった。

 

「咎、じゃな」

 

「どんな妖怪なんだ?」

 

「咎があるモノを殺す妖怪じゃ」

 

「確実に、お前は対象だな」

 

「お主も、じゃろう」

 

なかなか久しぶりの張り詰めた空気だ。妖気、強いな…

 

んで、咎な俺に向かって来た。横からの一閃を後ろに飛んでよけ、上、横、斜め、と連続で切りかかってきた。間合いが違い過ぎるな…、避けて避けて避けていた。つまり防戦一方だ。

 

地面に転がっていた瓦礫を蹴り上げ目くらましにし殴りに行ったが、拳が当たる寸前に咎の体中から錆びた武器が飛び出してきた。

ふぅ…。危うくカウンターで死ぬトコだったな。

 

頬はかすり傷だが、右拳がやられた。使い物になんねぇな。

 

どうするかなー、と考えていたら突然と狐の尻尾が咎を潰した。

執拗に何度も尾っぽで咎をボコボコに潰してる。

 

「油断し過ぎじゃ。…帰るぞ」

 

「おう」

 

その後、家に着き、わざわざ狐が直々に手当てしてくれた。

 

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