今日も中学校に行き、遊び倒して家に帰ると何やら騒がしい。
「何か大勢いるな」
玄関の扉を開け、俺が真剣に言うと。
「皆を呼んだからの。喧嘩するなよ」
薄く笑いながら狐は答え、家の中に入った。
狐の後追い、狐が大広間の扉を開けると大勢の妖怪が居た。ちなみセバスチャンや侍女には休暇を出したらしい。今この屋敷に居るのは妖怪だけだ。
知ってる顔の奴、知らない顏の奴、雑魚やら何やら沢山の奴らが居た。
しょうけらが聖母聖母とブツブツ言っている。
昔から面白い奴だったが、今はクリスチャンになって昔よりはまともになった、気がする。
茨木童子は相変わらずの無愛想な面で、壁によっかかって立っていた。
昔、朱呑童子と名前が似ているからと喧嘩を売られボコボコにしてやった。また喧嘩を売ってきたので俺が「また泣かしてやろうか」と言うと、どこからともなく狐の尾っぽが現れ俺の頭をブン殴った。
鬼童丸は様変わりしていた。
ずいぶん老けた。そう言えば確か半分は人間だったな。
白蔵主は昔と変わらず馬鹿な感じで良かった。
二人で漢の熱い話しをした。
そういや、がしゃどくろが居ない。あいつも馬鹿だがいい奴なのにな、封印されたか、死んだか、どっちかだろう。
他に知り合いも居ないので部屋に戻ろうとしたら、変な光景を見つけた。
幼女がカーテンに隠れながら「あー」とか「うー」とか変な声を出して狐の方をじっと見ていた。
「お前、何やってんだ?」
俺が幼女に声を掛けると。
「お前こそ誰だ。私は狂骨だぞ」
バッと俺に振り向き、偉そうに言った。
「狂骨?」
もっとこう…違う奴だった気がする。
「そうだ」
ふふっんと自慢げだった。俺が驚いて嬉しいようだな。
まぁどうでもいいか。
「それで何をしてたんだ?」
「羽衣狐様に挨拶したいけど沢山の妖怪が周りに居るし、それに…なんて声を掛けていいかわからない」
何故か顔を赤らめモジモジしながら話していた。
「なんじゃそりゃ。俺が連れてってやるよ」
とりあえず狂骨の手を取り、狐の方に歩いて行った。
「ほらよ」
狐の前に狂骨を強引に出した。
「なんじゃ?」
俺と狂骨を交互に一度だけ見た。
「こいつに聞け」
馬鹿らしくて話す気がおきねぇよ。
「あっあの私、狂骨です!精一杯、羽衣狐様にお使えし!頑張ります!」
頬を紅くし眼をキラキラさせていた。どんだけ好きなんだよ。
それから羽衣狐と狂骨はユリユリしていた。お前らレズかっ!
俺は狐に一言、声を掛けて自分の部屋に戻った。
で、その日は、さっさと寝た。