やる気が出ないので…
俺は今、屋上で授業をサボっている。
ただサボってる訳じゃない。
昨日ゲームやり過ぎて、眠い…
だから、寝る…
ヘリの上に寝転がり…
俺は夢の中へ旅だった。
〜〜〜
人間を喰うのも飽きたし、最近は強い奴もいない。
暇だ。どっか遠くに行ってみるか?
草っぱらに寝転がり、そんな事を考えていたら。
町の方から派手な音が聞こえた。こりゃ誰か戦ってるな。
暇だし、見に行くか。
音の方に行くと、土蜘蛛と陰陽師が戦っていた。
戦ってるが土蜘蛛が陰陽師を押しに押してる。
陰陽師が塵屑のように殴り飛ばされ、動きが止まった。
で、土蜘蛛が俺に気が付いた。
「朱天」
俺の名を呼ぶと同時に殴りかかってきた。
「また、ぶん殴られたいのか」
拳を避けながら土蜘蛛に言い放った。
んで、土蜘蛛をぶっ飛ばした。
ふと地面を見ると、さっき土蜘蛛にぶっ飛ばされた陰陽師が倒れていた。まだ息があるな、土蜘蛛と戦って生きてるとは人間にしては頑丈だな。
そうだ!こいつを育てて強くしよう!
うん、いい考えだ。暇つぶしになるし、将来に戦う楽しみが出来る。
そんな感じで陰陽師を拾った。
人間の医者に見せに行った。もちろん人間に化けてな。
のちのちに分かるが陰陽師は女だった。女は苦手だったが、けっこう強かったので仕方なくそのまま育てる事にした。
人間に化けて陰陽師に術や技を教えると、飲み込みが早くどんどん覚えていった。これなら数年後に俺と戦えるな。楽しみだ。
暇つぶしに育てた陰陽師は俺の予想より強くなった。
今じゃ京の町では有名な陰陽師だ。
そいつに呼ばれ、屋敷に向かった。
まだ仕事で帰ってないようだ。
家の奴に酒を進められ、たらふく飲んでいる。
飲んで飲んで飲みまくっていたら、眠くなってきた…
う〜ん…
ねむ…
〜〜〜
私は鬼に助けられた…
私が小さい時、村が一匹の妖怪に襲われ私以外の村人は死んだ。私だけが生き残り、お師匠様に育てられた。お師匠様は陰陽師で私は拝み倒し陰陽術を教わった。お師匠様から術や技を全て学び終わり、諸国を放浪しながら沢山の妖怪ども倒し、私は少し天狗になっていた。
強い妖怪は京に居ると聞いて私は京に向かった。
そこで早速、土蜘蛛を見つけ退治しようと攻撃したが、なすすべ無く私は倒された。
次に気が付いたのは医者の家だった。
どうやらは私は男に助けられたようだ。その男は変な男だった。
いきなり私を強くすると宣言した。
なんでも昔、仙人に術を教えてもらったようだ。
土蜘蛛を倒したと言ったが最初は半信半疑だった。
だが、その男が強い妖怪を倒す姿を見て、あらためる事にした。
そこからは術や体術を真剣に教わった。
数年が過ぎ。
強い妖怪と戦った時。
男は鬼になった。
その鬼は私の村を襲った鬼だった…
見間違えするはずがない…私はこの鬼を…
鬼は妖怪を倒し、私の心配をしてきた。
放心しながら私は頷いていた。
そして私はある計画を実行した。
酒に無味無臭の眠り薬を入れ、封印する事にした。
私が家に居ない事にし、酒を運ばせ、飲ませた。
酒瓶が山ほど積み上がり、ようやく薬が効いてきたようだ。
「鬼」が床に倒れた。
立ったまま顔を見たが、すっかり寝ている。
ごめんなさい…
父さん、母さん、姉さん、弟よ、ごめんなさい…
この「鬼」を、この優しい「鬼」を私は殺せない…
敵を殺せないばかりか…
それよりも酷い。私は、この「鬼」を…
滑稽だな私は…
眠れ…
この思い事、眠れ、鬼よ…
眠れ、永遠に…
〜〜〜
ガンッと頭に衝撃がきて。
「いってぇ!?」
目が覚めた。
「総司、起きろ。授業に出るぞ」
狐が俺の足を掴み地面に落としたようだ。
「てめぇ!なにしやがんだ!」
「呼んでも起きぬ総司が悪い」
「まったくよぉ」
なんか、懐かしい夢を見てた気がするが…
すっかり忘れたな。
うーん、ひと伸びして起き上がった。
「行くか」
「うむ」
屋上を後にし、教室に向かった。