羽衣狐ルート   作:眼鏡最高

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糞です。
あと二三ヶ月、消えます。
戻らない場合は、死んでます。


第七話 ネズミーランド

もうすぐ修学旅行だ。

今日はその修学旅行の班決めをする事になっている。

 

俺と狐。

後の班員はニット、ガリ勉、ハム。本名は知らん。

女子は「葛葉森羅」の友達だ。色黒、メガネ、チビ、その三人。

 

「班員の名簿、提出してくるわ」

狐は席から立ち上がり教員に出しに行った。

 

「ほんとに朱天はさ。森羅と付き合ってないわけ?」

何故か色黒女がいきなり話し掛けてきた。

つか、またその質問かよ。他の奴に何度も聞かれる。うんざりだ。

 

「付き合ってねぇよ。つか前にも言ったろ」

席に座り、足を机に乗せたまま答えた。

 

「でもさ、いつも一緒に居るじゃん」

なおも色黒女は食い下がらずジーッと俺を見ている。

 

「小さい時に、守ってやると約束したからな」

あの時はびっくりしたな背とか縮んでよ。

まったく変な約束しちまったぜ。

 

そう俺が言うと皆は「ふ〜ん」とか「へぇ〜」とか言っていた。

 

「どうしたの?」

狐が戻ってきて、その話は終わった。

 

 

 

 

で!来たぞ!

ネズミーランド!

テンション上がりまくりだぜ!

そんな時に狐が「少し落ち着け」と言い俺を殴った。

もちろん人には見えないスピードで、だ。

 

まず最初に俺達はお化け屋敷に向かった。

男女のペアで、俺は狐とのペアになり、一番最後に入った。

しかし、お化け屋敷は何が楽しいのか、さっぱりわからなかった。

で、お化け屋敷を出ると、あいつらは消えていた。

狐と二人だけだ…

 

「どうするよ?」

横の狐に尋ねると。

 

「まわっていれば見つかるじゃろう。行くぞ」

普段の口調で狐は返事をし歩き出した。

 

「んー」

俺は狐の背中を見ながら答えた。

 

んで、俺と狐は次にジェットコースターに乗り、自転車のモノレール、ゴーカート、水の乗り物、今はゲーセンに居る。

 

何をしているか、俺はUFOキャッチャーをしている。狐が狐のぬいぐるみを欲しそうに見ていたので、500円の大金を投入した。なんとか最後の一回で狐のぬいぐるみを落とす事が出来た。

 

「ほらよ」

狐に狐を投げた。

 

「なんじゃ、くれるのか?」

狐は狐を受け取り、腹の立つ笑い方をしていた。

 

「あぁやるよ」

油揚げのカップ麺を持った狐のヌイグルミなんて、いらんからな。

 

俺は歩き出し、どこに行くか考えていたら後ろから「うむ。可愛いのぉ」と狐の声が聞こえた。

 

ゲーセンを出て、すぐ近くにミラーハウスがあったので入り、ミラーハウスを出るとティーカップがあったので乗った。

 

うぐっ、調子に乗り過ぎた…

ティーカップを回し過ぎて気持ちわりぃ…

「回し過ぎじゃ…、馬鹿者め…」

狐もダウンし弱弱しい声だった。

 

狐を椅子に座らせ、俺は飲み物を買いに行った。

自販機で飲み物を買い、狐の所に戻ると、狐が男に囲まれていた。

 

近づいて行くと狐の声が聞こえてきた。

「連れが居ますので」「他の人を誘ってあげてくたざい」

 

目と鼻の先になり。

「遅いわ総司。待ちくたびれたわよ」

狐は葛葉森羅の口調で喋っていたが、目が、眼が笑っていなかった。

すこぶる御機嫌斜めだな。

 

「おいっ、俺の連れに何か用か」

ガン睨みしたが。

 

「ガキは帰りな」

「あ゛調子に乗ってんな中坊が」

「痛い目みたくないだろ。消えな」

「彼女は俺等がエスコートするから安心しろ」

 

俺が穏便に事を済ませようとしてやったのにコレだ。

 

とりあえず近くに居た一人をブン殴った。

他の奴らが殴りかかってきたので、全員ぶっ倒した。

 

「さぁ、行きましょうか」

にこやかに狐は言い歩き出した。

 

「…あぁ」

スゲー笑顔だったな。

 

ジュースを飲みながら移動し、少し離れた所にベンチを見つけ座った。

しばし緑茶を飲みながら、のほほんとしていた。

 

「あれに乗るか」

狐の目線をたどると。

 

「観覧車か」

 

そんな感じで観覧車に向かった。

並ぶ事も無く、すんなり観覧車に乗れた。

もう夕方だな。夕日が綺麗だねぇ。

 

「夕日が綺麗じゃのう」

外の景色を見ながらポツリと狐が呟いた。

 

「くっ、そうだな」

 

「なんじゃ?」

 

「なんでもねぇよ」

 

 

それから観覧車を降りた時に。

ニット、ハム、ガリ勉。

色黒、眼鏡、チビ。

皆と合流した。

 

で、俺達はホテル向かったが…

全員で迷子になっていた。

 

夜の繁華街を中学生が歩いてる。悪目立ちしてるな。

あっちこっち歩き、とりあえず駅に戻る事にした。

 

そんな時に、俺と狐以外の班員がフラフラと路地裏に歩き出した。

回り込んで顔を見ると、目がうつろだった。

こりゃあ妖気で操られてるな。

 

「おい、出て来い」

俺は自然とドスをきかせていた。

 

「はやようしろ」

棘がある声で狐は暗闇に向けて言葉を放った。

 

「おや、お仲間とは、これは失礼」

ホスト風の男が路地裏の暗闇から出てきた。

 

「てめぇみたいなのと俺を一緒にするんじゃねぇよ」

妖気が雑魚じゃねぇかよ。

 

「まったくじゃ。鉄鼠風情が生意気な」

めずらしく狐が俺に同意した。

 

「とっと消えな」

本気で睨んでやると、あっという間に鉄鼠は逃げ去った。

 

ニット、ハム、ガリ勉、女子の連中も意識が戻り、特に大事無いようなので駅に向かった。駅に着き、北口と南口を間違えていた事が判明し、無事に俺達はホテルに到着した。

 

その後は何事も無く、修学旅行は終わった。

 

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