IS~駆け抜ける嵐   作:BD3

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10話

 

織斑計画(プロジェクト・モザイカ)

 

 

その計画は権力者たちが究極の人類を人工的に作り出そうとした狂気の計画。

内容的には、傷ついた肉体の驚異的修復速度、異常を越えた五感増幅、ISを使えば使うほど肉体に調和していく等、普通の人間として驚異的なスペックを持っている。

しかし、天然規格外の天災と呼ばれた篠ノ之束により計画は中止・凍結された。

 

その計画で成功し産まれたのが、織斑千冬と織斑一夏であったのだ。失敗作の処遇は書かれてはいなかったが、もうこの世にはいないだろう。

だがトレーズはこの計画を知ってから、失敗作たちを密かに保護、一般常識を覚えてもらい、そして顔を変え、社会に送り出したのだ。

 

そのなかで1人の少女を保護した。その名は織斑マドカである。彼女は千冬と瓜二つの素顔をしていたのだ。

トレーズは彼女の瞳を見た。瞳の中は、憎悪、怒り、殺意等が映ったのだ。

 

『君は何故そんな瞳をしているのかな?』

 

『私は...自分が自分であるために...だから成功作のアイツを今すぐこの手で殺す...絶対に...殺す』

 

『殺したい...か。それは出来ないものだね。何故なら私が止めるからだ』

 

『止めるならお前を殺す』

 

マドカはトレーズに飛びかかり首を噛みちぎろうとするが、トレーズは当て身を食らわせ気絶させた。

トレーズがマドカを止める理由が一つあるのだ。

 

それは亡国機業(ファントム・タクス)の存在があったからだ。

 

亡国機業が誕生したのは、第二次世界大戦中の事であり

50年前から活動しているのだ。世界を戦場にするために。亡国機業はマドカの感情を利用、従わせて様々な裏工作をさせるつもりだろう。そんなことはさせないためにトレーズは、気絶したマドカを自宅に運び込んだ。

 

『うっ...』

 

『起きたかな?おっとそんな怖い目で見ないでくれたまえ』

 

気絶から起きてなお、瞳にはまだ殺意が湧き出ていたのだ。ならこの殺意を利用しトレーズはマドカにある提案をした。

 

『そんなに成功作を殺したいのなら、先に私を殺してみてはどうかな?』

 

『・・・・は?』

 

いきなりそんな事を言われると誰だって困惑するだろうがトレーズは少し煽り言葉を入れた。

 

『私を殺せなければ成功作には勝てないと言ってるのだよ』

 

そう言いマドカはキレて再び飛びかかったが、またトレーズの当て身を食らったが、マドカは耐えていたのだ。

 

『君は本当に危ないね...あぁ聞き忘れていたが、今話した提案は受けるかな?』

 

『受けてやる...お前を殺さないと前に進めないからな...』

 

マドカは痛み耐えながらもそう答えたのだった。

 

 

 

 

 

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思い出しながら社長室戻っていたが、部屋に入ると強烈な殺意が部屋を包み込んだ。そして刃物がトレーズの懐に迫ったのだ。しかしトレーズは簡単に避けたのだ。

 

「ふむ...急所を突くのはいい。だが、殺意を隠しきれないとは...君もまだまだだね」

 

「・・・・チィ」

 

舌打ちしながらもトレーズの前に現れたのは、マドカ・クシュリーダであった。

 

本名は「織斑マドカ」ではあるが、戸籍上では「マドカ・クシュリーダ」として名乗らせている。

 

「珍しいな...今日はここで殺る気とはね...」

 

「お前を殺したついでに、今ここに来ているアイツを殺したかったが...お前が避けたから無理だな」

 

「そうかね。それといきなりですまないが君にはIS学園に入学してもらうよ」

 

「・・・・・は?」

 

いきなりIS学園に入学しろと言われたマドカはそれしか言葉が出なかった。

 

「君は青春を過ごしてないからね。だから行って貰うよ」

 

「ちょっと待て私は・・・」

 

その言葉を遮るかのように、このように言った。

 

「IS学園の学園長には話をつけているよ。やはり友は持つべきだね...フフフフッ」

 

マドカは白目になり、考える事をやめた。

 

 

 

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案内を終えたコウは、一夏を連れて全身装甲のISを見せていた。

 

「なんていうかスゴいですね...今のISとは全然違うんですね...」

 

「そうだな、まず違うのはISコアを使ってないことだからなぁ」

 

「ISコア?」

 

「簡単に言えばISの心臓に当てはまるもので、あれが無きゃISは動かせない物だな。まぁ後は親父が教えてくれるだろ」

 

「じゃあ、目の前にあるISの心臓は何ですか?」

 

「そ、それはなぁ...」

 

コウがこの事を言うか言わないか悩んだが後ろからコウスケが来ながらこう言った。

 

「熱核融合炉だ」

 

「熱核融合炉...ですか?」

 

「あぁ、原子核を融合させる際に生じるエネルギーの事だな。簡単に言えばジェネレータのような物だな」

 

「核って事は危険なんじゃ...?」

 

「危険だな。もし熱核融合炉に直撃したらここら一帯消し飛ばすだろうな」

 

一夏は戸惑いながら質問した。

 

「何でそんな物を作ったんですか...?」

 

「ISが発表されてから1ヶ月後にISを使った事件が発生。それに対抗するために作られたのが「ガンダム」だという訳だ」

 

「ガン・・・ダム」

 

全身装甲のISの正体はガンダムだと分かった一夏は、こんなことを聞いた。

 

「ガンダムは誰でも乗れるんですか?」

 

「誰でも乗れるが、セキュリティ上で搭乗者の登録が無いと無理だな。もしかして乗りたいのか?」

 

「いや...そうゆうわけじゃ...」

 

一夏は断ったがコウスケが笑いながらこう言った。

 

「明日コウが教えてくれる際にガンダムを乗せてくれるからその時に乗ればいいんだ」

 

実はAE社は、他社が作ったISを導入していないのだ。

例えば日本製の打鉄やフランスのデュノア社製のラファール・リヴァイヴである。導入しない理由は、管理するところが無いだけである。

 

「ガンダムがあるから導入しないって理由もあるが、置くスペースが格納庫には無いんだ。これも理由の一つなんだな」

 

「な、なるほど...」

 

聞き慣れないものを聴いて困惑していた一夏であった。

 

「まぁ明日から教えるから安心しなさい。ISに必要な知識覚えてもらうだけだからさ。」

 

そう言いながらふと腕時計を見ると既に夕方になっていた。

 

「時間が過ぎるのは早いものだ....老けたかな俺...じゃあ明日の事があるから先に帰らしてもらうとするか」

 

「今日は早く帰るって珍しいなぁ...」

 

「今日の所はな、明日から徹夜作業だ。それじゃお先に失礼~」

 

コウスケはそう言い退社した。

 

「俺もそろそろ帰るよ、明日からよろしくな一夏君それじゃ」

 

コウも続いて退社した。その場に残った一夏はコウに案内された部屋に戻って行ったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




この世界のトレーズさんは物好きであります

書いてたら何故かこのような展開になりました許してくださいなry
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