大変お待たせしました。4月最初の投稿です
試合に勝ったコウは、正座されていた。
その原因は、コウがセシリアに飯綱落としを食らわしたからである。
絶対防御が発動したからセシリアは助かったが、これが発動しなかったら無事ではすまなかっただろう。
だから千冬はコウに説教をし、正座までさせたのだった。
「貴様はやり過ぎだ...。後の事は考えていたのか?」
「・・・・返す言葉もございません」
コウも必死とはいえ、このあとの予定を考えるとセシリアは試合に出ることは出来ない。なら試合に勝ったコウと、機体の調整で出れなかった一夏を出すしかなかった。
「織斑・・・出れるか?」
「は、はい出ます」
「決まりだ。ウラキ、先にアリーナに入ってくれ」
「わ、わかりました。うぅ足がっ...」
正座から解放されたコウは立ち上がり、両足が痺れながらもピットにゆっくりと歩いていった。
これでコウと一夏が戦うのはこれで二回目である。一回目はコウの勝ちであったが、二回目は誰が勝つのかは分からない。これでクラスの代表が決まることになるのだ。
両足の痺れがやっと取れ、コウは出撃準備に入った。
「コウ・ウラキ!試作1号機、出ます!!」
ABCマントとは違い、コウはまともに出撃することが出来たのだった。
コウに続き、一夏は専用機「白式」を展開。出撃準備に入った。
「行きます!」
こうして、二回目の戦いは始まることになったのだ。
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一夏が発進口から出てきた所を見たコウはISを見た。一瞬あの「白騎士」の姿がダブって見えたのだ。色は似ているがあれは白騎士ではなく、「白式」なのだ。しかしコウは、白式に対する違和感が拭えなかった。
『両者試合を開始してください』
試合開始のブザーが鳴り、先に先手を取ったのはコウである。
しかし、その場で撃つのではなく下がりながら撃っているのだ。コウは一夏のISを一瞬で見て理解した。
一夏のISの武装は2号機と同じように当たれば「一撃必殺」であると。
一夏はビームに被弾するも立て直し、白式の主武装「雪片弐型」を展開し一気にコウに接近する。
「はぁあああああっ!!」
そして懐に飛び込んだ一夏は1号機に斬りかかるが、ビームジュッテを展開され、逆に1号機のビームサーベルでカウンターを食らった。
コウが迎撃、一夏が攻撃するなどして、一見押しているのは一夏であるが、コウにより迎撃戦に持ち込まれており戦況的にはコウが押しているのである。この戦況を変えるために一夏は決めた。
(もう一度懐に飛び込むしかない!)
白式には大きな欠点がある。それは格闘武装しかなく射撃武装が一切無く燃費がとても悪いのだ。ハッキリ言えば、短期決戦を強いられ初心者がまったく乗れない鬼畜仕様である。
これに乗るならせめてバルカンのある2号機に乗った方がまだマシの方なのだ。
スラスターを吹かし、また懐に飛び込もうとするがコウ相手にそのような事は二度通じないのである。だが予想外の事が起きた。
1号機はジュッテを展開し、またカウンターを食らわせるのだが、一夏の雪片弐型がそれごと斬り落としたのだ。ライフルは誘爆し、1号機の唯一遠距離武装が無くなった。
(ライフルとジュッテに頼り過ぎたか...!だがあのパワーは一体なんなんだ?)
ライフルが破壊されようがジュッテが無くなろうが、コウの冷静な判断力は失っていなかった。寧ろ、闘志が増した程である。だが、それはすぐに終わる事になったのだった。
コウはビームサーベルを構え、飛び込んでくる一夏を斬ろうとする。対する一夏はライフルの無くなった1号機に一気に接近し勝負を付けようとするが、試合終了のブザーが鳴った。
『試合終了、勝者コウ・ウラキ』
それを聞いた一夏は呆気に取られた次の瞬間、絶対防御が発動した。
(な、なんで絶対防御が・・・・?・・・・まさかっ!?)
そのまさかである。白式のシールドエネルギーは既に切れていたのだ。確かに先手を取られた事やカウンターを何度か食らったが、それを全て合わせてもここまでいかないのだ。ここまでシールドエネルギーが減った原因を探るべく戻りながら調べることにしたのだった。
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「織斑、何故負けたのか解ったか?」
「それは・・・白式の「単一仕様能力」が原因だと・・・・」
戻りながら原因を調べた結果、白式の「単一仕様能力」である「零落白夜」が原因だったのだ。
これを発動し、対象のISを斬れば対象のシールドは消滅するのだ。しかしこれをずっと発動したままだと、自身のシールドエネルギーも減っていくのだ。いわば諸刃の剣である。
これを見るだけで白式は鬼畜仕様であるが使えこなせばと言えるが、射撃武装はなく燃費も悪いなど作った人間は何を考えているのかまったく分からない仕様である。
(白式・・・・昔の剣豪とか使えば強いだろうけど射撃武装が無いなんて....後で全部見とくしかないか)
そう考えている一夏を見て、成長したなと言わんばかりの目で見ていた千冬は少しニヤけていたのだったのだ。
そこにコウからの話があった。
「織斑先生、ちょっと話が・・・良いですか?」
「ああ、構わん。何だ?」
「俺、クラス代表辞退します。クラス代表に向いているのは一夏です」
「・・・え?」
ずっと考えていた思考から帰ってきた一夏は驚いた。
それはそうだ。イギリスの代表候補生に勝つ位の実力を持っているのだから。
「一夏、俺はクラスの全員を引っ張る事はできない。俺は「コイツ」の操縦しか出来ないからな」
そう言い、コウの指にはめられた指輪を指差した。
「俺は2回勝っているから、良いですよね?織斑先生」
「・・・・いいだろう辞退を認めよう」
「・・・・ありがとうございます」
そう言い、頭を下げその場を去ったのだった。
後ろ姿を見た千冬は疑問が浮かび上がった。
(コウ・ウラキ・・・・貴様は一体何者なんだ?)
セシリア退場、そして白式との戦いでした。
次は最強の生徒会長との決闘です。