試合終了のブザーが鳴り終えた後、コウは楯無の方に駆けた。
「楯無・・・」
「なにかしら?」
「昨日は本当に・・・・」
そう言うコウに楯無は声をあげて笑った。
「まだそんなこと言っているの?貴方ったら責任感強い人ね」
「本当の事を言うと“キッカケ“が欲しかったの。貴方に挑む為のキッカケをね」
「ん?ということは・・・・すべて演技だったのか!?」
「そうゆうこと♪」
全ては楯無の演技だったのである。
コウが楯無にあのような行動をしたのは想定内であり、全ては楯無の手の内だったのである。
「はぁ・・・俺はまんまと騙された訳か.....」
そう言うコウに楯無はあることを言うのを忘れていた。
「あ、そうそう貴方に言わなければならない事があったわ」
「なんだ?」
「貴方を生徒会長に任命します♪」
「・・・・・え?」
学園最強の楯無はコウに破れた。
学園最強はその名の通り学園の中で最強でなければならない。
最強を渡すとの同時に生徒会長の座も渡さなければならないのがこの学園の掟なのである。
これを聞いたコウは大きく頭を悩ます事になったのであった。
──────────────────────
次の日、コウが教室に入ると大きなざわめきを広げた。
男でありながらIS(ガンダム)を起動でき、更には学園最強を倒し、その名の引き継いでいるのだ。
しかしコウ本人は、そんなものには一切興味がない。
コウは宇宙世紀で後に“幻の撃墜王“と呼ばれるが、ただ1人の男を撃墜することはかなわなかったが
(しかし、入学してから更に視線が強くなったような気がするが・・・・)
席に座り周囲を見渡すと、外はそんなに居なかった筈が段々集まっている。
教室の外は、コウに興味を持った人間が集まっている。
教室の中では、コウに対する畏怖の視線や怯えた視線が多かった。
その中にはコウにプライドを粉々に打ち砕かれトラウマを持った人間がいる。
それはセシリアだ。
あの時の威勢は一体どこにいったか分からない状態で、さらに、コウの視線を合わせただけで小さい悲鳴をあげ視線を逸らす位に酷い状態でもあり、さらに言えばガンダムを見ただけで戦意が喪失するぐらい酷いトラウマを持ってしまったのだ。
日が経てば多少マシにはなると思うが、あの状態はしばらく続くだろう。
(やり過ぎてしまったな・・・・・)
そんなことを考えていると、ある会話が耳に入った。
それは二組の代表が変わり、中国から転校してきた人間が新しい代表になった話である。
二組の前代表は専用機持ちであり、手も足も出せない人物だとほんの少しだけ聞いていたのだが、それを越える人間が現れたのか。
(時間は・・・・ギリギリだな。パッと見て戻るか・・・)
コウは立ち上がり二組の教室に行こうとするが、何者かに前を防がれた。しかも何故か腕組みをし目を瞑りながらドヤ顔をしていた。
「フッフッフッ」
(な、なんだ?いきなり笑って・・・・)
「その情報古い・・・ってうわ!アンタなによ!!」
「いきなり失礼な奴だな・・・すまないがそこをどいてくれないか?」
「へぇ~私にどけと...いい根性してるじゃない・・・・ってアンタどっかで見た顔ね...」
思い出そうとする彼女に、一夏が遅れて来た。一夏は彼女を見て驚いた。
「あ!お前、鈴か!?てか何でカッコつけてるんだ?全く似合わないぞ」
「い、一夏・・・久しぶりに会ったと思えばいきなり失礼ねぇ!」
「一夏、この子は?」
「このチンチクリンは凰鈴音で、俺の幼馴染みなんです」
「チンチクリンは余計ね!言っとくけど、私は中国代表候補生で、二組のクラス代表なの!わかった!?」
そう自慢げに話す鈴とそれを聞いている2人に頭部から強い衝撃を食らった。
「痛ったぁ....なにんすの・・・よ・・・」
鈴が後ろを振り向くと、眉間にシワを寄せた千冬と大きな丸眼鏡をかけた女子がいた。
「ち、千冬さん!?なんでここに!?」
驚く鈴であったが、間髪入れず丸眼鏡の女子が頭を掴み持ち上げた。
「ちょっとなんて握力なの!?」
「うるさい。早く戻るぞ」
そう言いながら二組のクラスに戻っていった。
「嵐が来た感じだな....」
そう言い自分の席に戻るコウであった。
出来るだけ早めに投稿したいと努力しておりますφ(..;)