IS~駆け抜ける嵐   作:BD3

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今日も1日頑張るゾ(白目


19話

 

 

 

昼休みにAE社の定期連絡を終えたコウは教室に戻ろうと

呑気に欠伸をしながら歩いていると誰かにぶつかった。

 

「す、すまない!・・・ん?君は鈴音か?」

 

ぶつかった人物は鈴だった。しかしよく見ると何故か顔を赤くし、目を潤わせていた。

 

「ごめん・・・先急いでいるから・・・・」

 

そう言いどこかに行ってしまった。

 

(あの様子だと何かあったみたいだな・・・・)

 

それを気になったコウであったが、他人のプライベートを聞くのは不本意だと思い、鈴の後を追いかける事はしなかったが、後日、一夏が鈴との約束を思いだし、その場にいたコウが知るのはまだ先の話である。

 

 

 

 

 

 

──────────────────────

 

 

 

 

 

日が経ち、クラス対抗戦の日がやってきた。

アリーナ会場は大きな盛り上がりを見せていた。

 

初戦の第一回戦は鈴が駆る専用機甲龍と一夏の駆る白式であった。

 

試合開始のブザーが鳴り両者は動き出した。

 

鈴が攻撃するが一夏は攻撃を避けながら後退していった。

 

本来なら、相手の懐に飛び込み一気に勝負を決めるのが一夏の戦い方なのだが、コウとの戦いを経て初見殺しにならないように相手の癖や戦い方などを観察し、すべて分かれば勝負を決めるようにしているのだ。

 

そして勝負は一気に動き出した。

 

すべて見切った一夏は、懐に飛び込み一気に勝負をつけようとし、自身のスラスターでアリーナ会場の土を使い土煙を引き起こした。

 

これに驚いた鈴は土煙から逃れるべく上空に逃げ、土煙が収まるまで待ち続けた。

これが収まると既に一夏の姿はなかった。

 

そして反応は上を指していた。

 

2人の距離は離れており、甲龍は龍咆を発射し白式に直撃を食らわすが、それに耐え試合中展開しなかった雪片弐型を展開させ一気に突っ込んだ。

 

対する甲龍は双天牙月を展開し、雪片弐型を防ぐが、白式はスラスターを全開に押し切ろうとする。

 

そしてパワー負けした甲龍は一気に押され、白式とともに地面に激突した。しかし甲龍は激突する前に龍咆を使い衝撃を和らげるもダメージは受けてしまい体勢を立て直すのが遅れてしまった。

 

つまりそれは一夏とって大きなチャンスでもあった。

 

その小さな隙も逃さない一夏は一気に勝負を決めるべく、大きく飛び上がり甲龍の頭上を強襲した。

 

やっと体勢を立て直す事ができた甲龍は、周囲を見渡すと白式が甲龍の頭上に飛んだ後であり、これもまた反応が遅れてしまうが一か八かの勘で龍咆を撃った。

 

普通は見えない物は斬れない筈だが、一夏は難なく龍咆の空気弾を真っ二つに斬り、そのまま甲龍を真っ二つに斬ろうとする。

 

そして白式の雪片弐型が甲龍を真っ二つにしようとする・・・・・

 

 

 

 

 

 

パリィィィィィィィン

 

 

 

 

 

 

この音は甲龍のエネルギーシールドが割れた音なのかアリーナ会場にいた全員は思った。

 

しかし雪片弐型は甲龍の頭上にとどまり斬れてすらいなかった。

 

 

なら何が割れた音か?

 

 

「システム破損!アリーナの遮断シールドが破壊されました!」

 

「何....!?」

 

割れたのと同時に“何か“が空から降りてきた。

 

「か、拡大します・・・」

 

拡大すると、モニターに映ったのは “緑色の全身装甲IS“であった。

 

緑色のISは敵を見つけたかのように、そこにいた甲龍と白式に実弾のマシンガンを数発撃った。

呆気にとられた甲龍は反応が遅れたが白式により救助された。

 

これを見た観客は正体不明の敵に恐怖に陥り大混乱をきたした。しかしコウだけは違った。

 

恐怖ではない。驚愕しているのだ。

 

それもその筈、あの緑色の全身装甲ISはコウにとって見覚えがあるからだ。

 

宇宙世紀でジオン公国が作り上げた最初のMSであり原点。

その名は・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ザク

 

 

 

 

 

ザクは恐怖に陥った観客を見ようともせずただそこに突っ立ている。まるで門番のように待ち構えているのだ。

 

コウは試作1号機を展開し、アリーナに降りた。

 

「鈴音!一夏!今すぐここから離脱しろ!!」

 

「でも、コウさんは!?」

 

「俺はコイツの相手をする!!お前達がそんな状態じゃ足手まといだっ!!分かったら早く行け!!」

 

コウの言葉は一理あるためそのまま離脱した。

2人が離脱した後、上空からザクが2機増え合わせて3機になった。

 

 

この3機のザクは一年戦争で量産機として活躍した「ザクⅡ」で、武装を見れば「ザクマシンガン」と「ヒートホーク」だけであった。

 

3機でも機体性能はガンダムより遥かに劣っているのが、もし、エース級のパイロットが乗っていればコウの実力でも手こずるだろう。

 

コウが二歩前に進んだ瞬間、ザク3機同時に動き出しマシンガンを撃ちながら弾幕を張った。

 

スラスターを使い大きく飛び上がった1号機は、3機同時にビームライフルを当て、1機のザクの懐に入り斬りかかろうとする。

 

しかしそうはさせまいと2機のザクはヒートホークを展開し、1号機に向け振りかざそうとする。それに気付いた1号機は回避し、懐に入り斬りかかろうとしたザクの1機はヒートホークで両腕を切り落とされてしまった。

 

これに人が乗っていれば両腕からは血という血が大量に溢れ出てこれを見た普通の人間は発狂するだろう。しかし違った。

 

 

 

 

 

あのザクの両腕から流れでているのは血ではなく、オイルが流れ出ているのだ。これにはコウも驚いた。

 

「人間じゃないのか!?・・・ということはAI型か!!」

 

更に驚いたのは、ヒートホークの威力である。

恐らくあのザク達はリミッターというものはついていないだろう。そうでなければザクの両腕は斬れないのだから。

 

(機械相手に遠慮は要らないな!)

 

コウは1号機のリミッターを解除し、武装は全てあの世界にいた時と同じ威力になった。

 

まずコウは両腕を切り落とされたザクをビームライフルで両足を撃ち抜き完全に動けなくし

残ったザク2機はマシンガンを撃つが、1号機がビームサーベルを投げ、ザクのコックピットに刺さった。

コックピットにビームサーベルが刺さったザクは動力部に直撃したためそのまま動けなくなった。

 

最後に残ったザクはヒートホークを展開し、1号機に振りかざそうとするが、ヒートホークを持った手を斬られ、最後に動力部を貫かれそのまま動かなくなり、すべてのザクをコウ1人で倒してしまったのであった。

 

 

そしてクラス対抗戦が中止され、事件の収束に向かっていったのであった。

 

 

 

 

事件収束後

 

 

このIS学園に新たな転校生が現れたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





次は転校生2人です

そして私は失踪しません。
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