IS~駆け抜ける嵐   作:BD3

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学年別トーナメント編ですが、また奴等が乱入します


22話

学年別トーナメント当日

 

この日のアリーナの観客は大勢の偉い人物で溢れていた。

三年はスカウトする人物を選び、二年は一年間の成果を見せ、三年になればスカウトする人物を選ぶという巡り合わせみたいなものであった。

 

だがその観客の中にも“俗物“がいるということを忘れてはならない。

 

「まったく・・・酷いものだね....」

 

AE社の社長トレーズ・クシュリーダは憂やんでいた。

 

久しぶりにコウと一夏、そしてこの学園に送り込んだマドカの顔を見ようとこの学園に来ていたが、案の定、トレーズに群がる俗物が大勢いた。

 

(先週、彼からデュノアについて連絡があったが私にとってはありがたいものだ・・・。かの機業と繋がっている情報があるからね...)

 

そう考えながら歩いていると、前から見覚えのある男が走ってきた。

それは試合の準備に急いでいたコウであった。

 

「しゃ、社長!?」

 

「やぁ、久しぶりだね。元気にしているかい?」

 

「えぇ、おかげさまで。社長は何でこの学園に?」

 

「なに、大した事ではないよ。君と一夏の戦いぶりを久しぶりに見たくてね」

 

「あぁ、それなら一夏が初戦で戦いますよ。ペアは確か・・・デュノアですよ」

 

「ほぉ、それは面白い組み合わせだね。ますます見たくなってきたよ」

 

そう笑いながら答えたトレーズであった。

しかし時間を見ていないコウに修羅が迫ってきた。

 

「へぇ~こんな所で油売ってたんだ~生徒会長さん?」

 

「こ、この声は・・・」

 

「おや?刀奈ではないか。久しぶりだね」

 

「叔父様...お久しぶりです。ですがその名はここで呼ぶのは控えてもらえると...」

 

「おっと失礼...」

 

「ともかく、この人連れて行かないと試合が始まらないないので失礼します」

 

そう言いコウの耳を引っ張って行った。

勿論コウはおもっいきり叫んでいたという

 

 

 

 

──────────────────────

 

 

 

 

試合初戦が始まっている中、いきなり千冬にある事を言われた。

 

 

「ウラキ。決勝戦はお前1人で戦ってもらうぞ」

 

この時のコウは大きく戸惑った。

 

「どうして俺だけ1人で戦わないといけないんですか!?」

 

「それはなウラキ。お前がこの学園で一番強いからに決まっているからだ」

 

「そんな理由でですか!?」

 

「他に何がある?」

 

「・・・はぁ~、分かりましたよ」

 

コウはしぶしぶ承諾したのだがその時、試合に異変が起きた。

 

「織斑先生!ラウラさんの様子が・・・!」

 

「なに?」

 

振り返るとモニターに映っていたのは、悶え苦しむラウラであった。そしてラウラのISから黒いナニカが彼女を包み込んだ。

 

「・・・・。山田先生、警戒レベルをDに。状況が変われば上げても構わない」

 

「分かりました!」

 

そうしている間に黒いナニカは形を成した。

 

 

 

──────────────────────

 

 

アリーナ初戦、一夏は圧倒的な力をラウラに見せつけた後、彼女に異変が起きた。

いきなり悶え苦しみ、黒いナニカに包み込まれた。

 

黒いナニカは形を成し、姿をあらわした。

 

「なっ...!あれってまさか...!」

 

「どうしたの一夏!?」

 

「千冬姉が乗っていたのと同じISじゃないか...!?なんでっ...?」

 

「確かによく見るとそっくりだけど・・・なんだろうまるで真似をしてるみたい・・・」

 

(千冬姉の真似・・・?・・・そうか!)

 

一夏は理解したと言うよりかの教えがあって正体が分かったのだ。

 

「分かったぞシャルル!アイツのISにVTシステムが組み込まれていたんだ!」

 

「VTシステム!?でもそれって全世界で禁止されてた筈じゃあ・・・?」

 

「多分だけど、作られる途中で組み込まれたんだと思う!ならそれだけを破壊してラウラを救いだす!」

 

一夏は真っ先に飛び出し斬りかかるが難なく防がれたのだが、一夏にとってその動きはあまりにも単調すぎた。

 

(動きは千冬姉が活躍したモンド・グロッソの時と同じ・・・でも今の千冬姉のほうが強い!)

 

すでに見切った一夏は一気に間合いを詰め、一閃。同時にラウラを引っ張りだした。

操縦者がいなくなり苦しみ出すが形はまったく崩れなかった。

 

「嘘だろ!?システムは破壊したのにっ・・・!?・・・シャルル、ラウラを頼む!」

 

ラウラをシャルルに引き渡し、形の崩れない機械に目を向けた。

 

形はぐちゃぐちゃに変形していき、周囲に黒いナニカを撒き散らした。

 

周囲の黒いナニカはだんだん形を成していく。

 

「な、なんだよアレ・・・?」

 

それは一夏が見たことがないものであった。

 

見た目としては一つ目で、白兵戦に特化した機体に見え右手にはヒート・サーベルを持っていた。

 

もう一つの黒いナニカが形を成したのは、同じ一つ目でやけに太っている他足はあるがホバーで浮いているのが分かった。

 

そしてそれを撒き散らした張本人はというと、撒き散らしたせいなのかそのまま消滅し、ISコアだけを残していった。

 

一夏の目の前に現れた謎の機体。一夏は知らないだろうが、これを見て黙っている訳にはいかない男は違った。

 

「一夏、無事か?」

 

「えぇ、なんとか・・・“アレ“は一体...?」

 

一夏が指差したのは、2体の機体であった。コウは軍の教科書でしか見たことがないが存在を知っている機体なのである。

 

 

(アレは確か一年戦争で活躍したグフドムか?)

 

ドムは2号機が強奪された際に見た事はあるが、グフの方は教科書でしか見たことがなく実戦経験は無い。

 

(あのドム・・・教科書で見た黒い三連星が搭乗した機体に似ている...。グフは・・・あのランバラルが搭乗した機体に似ているな...)

 

そうしていると、ドムは分裂し2体に増えたのだ。

 

「ぶ、分裂!?」

 

(・・・もしかして俺が心の中で余計な事を言ったからなのか...?)

 

コウは顔に汗をおもっいきり垂らしやってしまったという顔をしていたが、ガンダムのフルフェイスなので隣にいた一夏に見られることはなかった。

 

ドムはその一つ目で一夏を見るが襲う気配はなく、逆にコウを見ると一気に襲い掛かってきたのだ。

同時にドムは一列になって襲い掛かかり、対するコウはは1号機のリミッターを解除し、一夏に離れるよう指示した。

 

最初のドムは1号機に斬りかかろうとするが1号機は大きくジャンプしてドムを踏み台にし二番目のドムを斬り、そのままジャンプしてきた三番目のドムも斬り落とした。

 

着地地点に先回りしていたグフがおり、サーベルでグフの頭上を突きつけようとするが避けられた。

そして2体のドムがやられ腹を立てたのか、最初のドムが1号機の背後に回り脳天をかち割ろうとするが、1号機は振り返りながら斬り抜き、ドムは跡形もなく消滅した。

 

またグフはヒート・ロッドで強力な高圧電流を1号機に流そうとするが、1号機のシールドで防がれてしまいそのままシールドを地面に突き刺した。

 

グフはフィンガーバルカンを撃とうとするが既に遅かった。

 

「クゥ...!たあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

バルカンを撃ち同時にサーベルを展開し、グフの胴体を一気に斬った。そしてドムと同様、グフは跡形もなく消滅した。

 

「はぁ...はぁ...。終わったのか...?」

 

念の為索敵し周囲に隠れた敵を探すが見当たらず、そのままラウラのISコアを持っていき、その場を離れたのであった。

 

これを見ていた人間は、コウの事を「白い悪魔」と恐れられていったのであった。

 

そしてコウはこの戦いを終え疑念を得た。

 

 

 

 

 

 

 

 

ジオンがこの裏で暗躍しているのではないかと....

 




学年別トーナメント編はこれにて終了!

次はトーナメントの後日談と臨海学校編を含めAE社に戻り遂にコウはアレを受け取ります。

GWなので投稿はかなり遅れるかもしれませんが気長に待ってもらえたらなと思います。
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