IS~駆け抜ける嵐   作:BD3

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後日談&臨海学校編です


23話

 

「・・・失敗作はやっぱり失敗作かゴミめ...」

 

コウと一夏の活躍で騒動が収まりかけていた頃、アリーナの人通りの少ない通路に一人の男がいた。

男はドイツでIS開発者をしており、更にラウラを造った張本人である。

 

(VTシステムと同時に組み込んだあの“システム“...奴等から貰ったとはいえ...まだまだ改良の余地があるな)

 

その場から去ろうとするが、男の前にトレーズと丸眼鏡を掛けIS学園の制服を着た女に阻まれた。

 

「なんだね君達は?」

 

「失礼。私は君に用があってね・・・単刀直入に聞こう。“彼等“と繋がっているね?」

 

男は顔を歪めその場から逃げようとするが、丸眼鏡の女は懐から拳銃を引き抜き、男の足元に引き金を引いた。

 

「・・・マドカ。学園に拳銃を持ち出すとはいけないね...」

 

「自衛用だ・・・なんならお前に向けて撃ってやろうか?」

 

怖い怖いと言いヤレヤレという動作をしていたトレーズであったがその目は男の動きを逃さなかった。

 

男は懐から拳銃を引き抜きトレーズに引き金を引こうとする。しかし、トレーズは人間とは思えない速さで間合いに入り、拳銃を奪った。

 

「さて、教えてもらうよ。でなければ少々荒っぽい事をさせてもらうが?」

 

「・・・クククッ!教えるものか!!」

 

男は笑いながら隠し持っていた暗器を自分の首に突き刺し、二度と息を吹き返す事はなかった。

 

「死んでも話さないと言うことか....」

 

トレーズは目を瞑り、男の死んで開いたままの目を閉じたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

──────────────────────

 

 

 

 

その頃、コウはラウラの様子を見るために保健室前に来ていたが、扉を開けようとすると中から千冬が出てきた。

 

「ウラキ・・・お前には面倒をかけたな」

 

「いえ問題ありません。・・・先生、ラウラの様子は?」

 

「問題ない。だが少しアイツは心の整理が必要ではあるが」

 

「はぁ・・・」

 

ラウラの心の整理については聞くことはしなかったが、逆に千冬からこんな質問が飛んだ。

 

「あの日、アイツが転校して一夏に手を上げようとした時、何故止めた?」

 

「何故ってそれはそうでしょう。軍人が一般人の学生殴ったら流石に不味いですよ」

 

「・・・まるで自分を軍人であるかのような言葉だな?」

 

「軍人ではありませんよ。俺はただの一般人です」

 

「ほう?ならその一般人はなぜ学園最強の生徒会長になれるのかな?」

 

「そ、それは...」

 

「・・・まあいい、とにかく答えは聞いた。今日は遅い。早めに戻るといい」

 

千冬はその場から去り、コウはラウラの様子をすぐ見て帰った。

 

その帰える道中にコウはあることを思い出した。

 

(そういや今日、男の大浴場が出来たんだよなぁ・・・行ってみるか)

 

 

その日、大浴場に入ったのは良かったが、一夏とシャルルが一緒に入っていたのを見てしまったコウは、情けない声を出したそうな。

 

更に次の日、シャルルはシャルル君ではなくシャルルさんとなり、シャルルにとって第二の学園生活が始まった。

そして、調子が戻ったラウラは一夏のファーストキスを奪い一夏に惚れていた人物たちは大騒動を起こしたのであった。

 

 

─────────────────────

 

 

臨海学校翌日

 

一組のバスは目的地に向け走っていた。そしてそのバスの中にコウの姿はなかった。

 

一夏だけコウに臨海学校の前日に教えられていたが、男仲間が減り少し寂しかった一夏であった。

 

 

 

そしてその頃コウは、AE社の格納庫にいた。

 

目的は3号機の受領である。

 

(3号機・・・アレに乗るのは久しぶりだな。前回は強奪みたいなものだったけど、今回はちゃんと受領出来るからな)

 

そう思い出しながら歩いていると、目の前に緑の球体が転がり込んできた。

 

「ん?ハロか?・・・なんでこんな所に?」

 

ハロを持ち上げようとするとコウから逃げるように格納庫の方向に行き、気になったコウは格納庫の方にむかったのであった。

 

格納庫につくと、そこにコウの父・コウスケの姿が見えたのだが、その表情はどこか死んでいた。

 

 

「と、父さん?どうしたんだよその顔?」

 

「コ、コウか?・・・3号機の待機形態どこに行ったか分かるか?」

 

「待機形態?」

 

「あぁ、形は緑色の球体なんだが・・・」

 

「・・・・え?それなら父さんの足元にいるけど?」

 

「なに!?」

 

コウスケは足元を見るとハロがぐるぐると回っていた。

 

「コウ、コイツが3号機の待機形態なんだが・・・」

 

『コイツジャナイ!コイツジャナイ!』

 

ハロはコイツ呼ばわりをされ腹を立てて、コウの足元に転がった。

 

「ハロが3号機の待機形態なのか?父さん」

 

「・・・そして、デンドロビウム形態時の火器管制システムの役割を持っている」

 

操縦、火器管制システムとパイロットの負担を減らす為にハロが使われたのだが、そのせいなのか3号機の待機形態がハロになってしまったのだ。

念の為にハロを改造し、誰にも奪われないように更なる改良を施した結果このようになってしまったのであった。

 

「とまぁ、このような事があった訳だ。それとこれを渡す」

 

コウスケから渡されたのは、ステイメン時の武装とデンドロビウム時の武装のデータを渡された。

 

ステイメン時の武装・・・

 

ビーム・サーベル

 

フォールディングバズーカ1丁

 

ビーム・ライフル改良型

 

デンドロビウム時の武装・・・

 

大型メガ・ビーム砲

 

大型ビーム・サーベル×2

 

クローアーム×2

 

マイクロ・ミサイル・コンテナ×2

 

大型集束ミサイル・コンテナ×2

 

爆導索×2

 

Iフィールド・ジェネレーター

 

と書かれており、もはやISと呼ぶべきなのか分からないものであった。

 

デンドロビウムは一回り小さくなったとはいえ、今のISと比べるとやはり大きいものなのだ。

 

 

「読んだな?じゃあ明日から試作3号機の最終テストを行う。今日はゆっくりしていってくれ」

 

「そうさせてもらいます」

 

なぜかコウは敬礼をしてしまい、父に奇妙な目で見られたのであった。

 

 

 

 

そして翌日事件が起きた。

 

銀の福音暴走事件である・・・

 

 

 

 

 




という訳で銀の福音には最終テストの犠牲になって貰います。

慈悲はない。いいね?
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