IS~駆け抜ける嵐   作:BD3

29 / 52
大変お待たせしました
後編です




27話 後編

学園祭当日

 

執事&メイド喫茶で一人だけ浮いている人物がいた。それは黒いサングラスをかけたコウであった。

 

コウが着けているサングラスはただのサングラスでは無く、AE社から送られた超高性能の機能を持った機械である。

 

大繁盛の中、コウは一人だけ気になる女性を見つけた。

なにやら一夏と話しているが、話されている本人は困った表情を浮かべている。

コウは遠い所にいるのでサングラスに搭載されている盗聴機能使い、何を話しているのかを聴いた。

 

『・・・是非我が社の装備を使っていただきたいかなと思いまして』

 

『は、はぁ・・・』

 

(装備・・・?白式の事か?)

 

『・・・そして彼方の方も同様なのですが・・・どうでしょうか?』

 

『そ、それは・・・』

 

一夏は戸惑っているが、この会話でコウは警戒した。

 

(狙っているな・・・俺達を)

 

一夏の場合は別だが、コウの乗るガンダムの装備はAE社だけしか作ることは出来ず、装備の素材も全然違うのだ。

作られたとしても、他社の物を絶対に使わないのがAE社の方針でもあるからだ。

 

コウの視線に気が付いたのか、一夏は一言謝りその場を後にした。だが盗聴はまだ続けられていた。

 

『・・・チッ』

 

コウは警戒から確信を得た。彼女は亡国機業の構成員だと。

 

 

 

 

─────────────────────

 

 

 

 

第四アリーナにて、一夏は王子の服を着てステージの上に立っていた。

会長であるコウだけがこの先何が起きるか分かっていた。

 

「コウさん・・・一体何が始まるんですか?」

 

「・・・無事を祈る」

 

「え?ちょ、どういう・・・」

 

一夏の言葉は遮られるように楯無のアナウンスが入った。

 

シンデレラとか言っているが今からすることはそんなものではない。

一夏の同室する権利を奪い合うものであった。奪われる本人はそのような事は伝わっていないが。

 

学園祭前日、会長のコウは勿論これを認めなかったが楯無の押しが勝り仕方無く認めたのが主な原因である。

 

そして偽シンデレラが開幕し一夏に惚れている5名のシンデレラが彼の王冠を奪おうと血眼になって武力を持って襲いかかってきた。

 

「「「それを寄越せぇ!一夏ぁ!!」」」

 

「う、うおおおお!?」

 

逃げる一夏。しかし楯無は容赦なく更なる増援を追加した。それはフリーで参加できるというものであり、つまり全生徒であった。

 

一夏はそれに巻き込まれてしまい、姿を見失ってしまった。

 

 

だがこれはコウにとっては都合がよかった。あの服にはGPSを付けていてどこに行ったのかを探す物である。

そしてGPSが指し示した場所は第四アリーナの更衣室。すぐさまISを装着し急いで向かったのであった。

 

 

 

 

──────────────────────

 

 

 

あの場所から落ちた先にいたのは喫茶店にいたセールスマンの巻紙礼子であった。しかしその表情は恐ろしく感じさせた。

 

「・・・どうして礼子さんがここに?」

 

「この機会に貴方の白式を頂きたいと思いまして・・・」

 

「白式を・・・頂く?」

 

この時一夏は思考の海に飲まれてしまい動きが固まってしまった。それに苛ついたのか礼子は本性を表した。

 

「いぃーからそれを渡せって言ってるんだよボケェ!!」

 

喫茶店に居たときの穏やかな口調は乱暴なものに変わりその口調とギャップに驚いた一夏だが、すぐさま白式を装着、攻撃を避けた。対する敵はクモのような全身装甲のISに変わっていった。

 

「っぶねぇ!一体何のつもりだよアンタ!てかなんだよそのクモみたいなIS・・・気持ち悪!」

 

一夏の言葉が効いたのか礼子から血管が切れる音がした。

 

「・・・ぶっ殺す!!

 

だがその言葉との同時に轟音が響き渡り礼子・・・オータムは吹き飛ばされてしまった。

 

「あぁ!?ここのシステムは全ロックしてたんだぞ!?なんで分かったんだ!?」

 

「教える義理はない」

 

「そうかいそうかい・・・なら死ねよ!」

 

オータムはIS「アラクネ」の脚からエネルギー弾を連発し狭い室内ながら厚い弾幕を張ろうとする。

しかし1号機はリミッターを解除しオータムの足以外アラクネの脚を全て斬り捨て、再びリミッターをかけた。

 

「はやっ・・・!」

 

オータムの言葉は続く事無く、その顔面にガンダムの拳がめり込んだ。

 

「ガッ!!テッ...テメェ・・・ガハッ!!」

 

次は腹に拳を一発入れ、オータムはその痛みに耐えきれず地面にへたり込んだ。

しかし1号機はそんなことはお構い無しにオータムの顎を蹴り上げ、その勢いで体は浮き上がりオータムの足を掴みおもいっきり外に投げ捨てた。

 

「これ以上の追撃は無理だな・・・大丈夫か?」

 

「ア、ハイ、大丈夫です・・・」

 

コウの容赦ない攻撃を見て唖然とした一夏であった。

だからといって、狭い室内の中でブンブンとビームサーベルを振り回したら、更衣室がとんでもないことになるため、拳でやるしかなかったのだ。

 

そんな中、AE社からコウに通信が入った。

 

 

 

『コウ、大変だ!ガンダム2号機と4号機が強奪された!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 




2号機と4号機体が強奪された!取り返しますか?

はい←

いいえ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。