2号機と4号機が強奪されたという報告を受けたコウはFbに換装し急いでAE社に向かった。
到着するとそこで見たのは火と黒煙が本社や格納庫に燃え盛り、それを必死に火を消そうとする作業員達や怪我人の救助など行われていた。
(何処だ?何処にいる?)
Fbを換装し地に足を着けたその時、3号機が目の前にいた。
「コッチ!コッチ!」
「ハロか!?何で3号機の姿に・・・?」
「オレガ操縦!オレガ操縦!」
これはハロに新機能として3号機ステイメンの操縦機能を持たせているからである。
そしてハロに案内をしてもらうとそこで見たのは、全身血まみれで横に伏しているトレーズと顔に擦り傷や煤が目立つコウスケであった。
「父さん・・・社長は・・・?」
コウの声に反応したのか、トレーズはムクリと起き上がり胡座をかいた。
「見て驚いただろう?だがこれは“返り血“だよ。私の血ではないから安心したまえ」
「安心できないのがありますけどね」
トレーズはそう言われると返り血が付着した上着を脱ぎながら言った。
「コウスケが通信で送ったとおり、ガンダム試作2号機と4号機が亡国機業により強奪された・・・どこからか情報が漏れたのだろうね・・・。そして同時にIS学園にも襲撃。織斑一夏の白式に用があったのだろう。コウ、あの“サングラス“は持っているかい?」
「これですか?」
コウが学園祭で身に付けていたサングラスをトレーズに渡すとそれを装着し、データを見ながら呟いた。
「ほう、懐かしい顔ではないか。変わらないなオータム...」
「オータム・・・?学園祭を襲撃してきた亡国機業の構成員ですか?」
「そうだね。短気で凶暴としか言い様がない女だよ」
そう言いながらサングラスを外し、立ち上がった。
「敵は亡国機業以外にも居るかもしれないな」
「亡国機業以外にもですか?」
コウの言葉にトレーズは頷いた。
「私は・・・亡国機業の全員の顔、名前を覚えている。なぜなら彼等とは何度も裏で衝突したことがあるからね」
トレーズは懐からタブレットを出し、モニターを見せた。
それはAE社の格納庫の監視カメラの映像であった。
そこに写し出されていたのは、長身で豊かな金髪を持ち、抜群な美貌を誇る女と長身で白髪のポニーテールが目立つ男が写し出されていた。そして女は4号機を奪い、男は2号機を奪った。そこで監視カメラの映像は途切れた。
「彼女はスコール・ミューゼル・・・なのだが隣の男は誰なのかが分からない。なにせ彼処は女性しかいないのだからね」
そう言うトレーズ、しかしコウだけは違った。
なぜなら2号機を奪った男の顔は“奴“と瓜二つだったからだ。
(なぜだ?・・・なぜそこにいるんだ・・・ガトー!?)
チョビチョビと・・・・