IS~駆け抜ける嵐   作:BD3

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夜のテンションで書いた物なので展開が・・・


29話

 

 

学園祭は亡国機業により大きな傷痕を残したものの、最終日では、大きな盛り上がりを見せた。

 

開店前、喫茶店でレジ係を担なることになったコウはあの監視カメラの映像から頭が離れずにいた。

 

ガトーと瓜二つの人物はガンダム試作2号機を強奪し、姿を消した。

もしコウがそこにいればトリントン基地と同様2号機と4号機を取り戻す為に行動していただろう。

 

そんなしかめっ面をしていたコウに顔に包帯を巻きハロを携えたコウスケが訪れてきた。

 

「昨日のせいでコイツを渡すのが出来なかった。受け取ってくれ」

 

コウスケからハロを受け取り、今日も大忙しだなぁと言いながら学園を後にした。

 

受け取るのはいいがハロをどうしようかと悩んでいたコウ。

 

それを考えていると、目の前に何故かメイド服を着た千冬がいた。

 

それを見たコウは、そのメイド服とギャップに思わず吹き出してしまいそうになりかけたが、ギリギリの所で耐え、何故そこに居るのかを聞いた。

 

「何故って?・・・一夏に頼まれたからだ。しかもこの服を着る事になるとは・・・私はそういう歳ではないのだがな」

 

(弟の頼みだから嬉しいクセだろうに...)

 

「ほう?私が一夏の頼みでメイド服を着て嬉しそうに見えるか?ウラキ、また変なことを考えたら冥土に送ってやるぞ」

 

「別に変なことは考えていませんよ。本当ですって!」

 

「・・・まあいい。そんなことよりそれはなんだ?あの男から貰っていたが不審物ではないよな?」

 

「不審物ジャナイ!不審物ジャナイ!」

 

ハロはコウの手元から離れ千冬の周囲をピョンピョンと跳ね回りながら「不審物ジャナイ!」と同じ事を言い続けた。

 

「はぁ・・・分かったからこれ以上私の回りを跳ね回るのはやめてくれ。私が悪かった」

 

ハロに根負けした千冬は、ハロは不審物ではないことを認めたのだった。

 

 

 

 

──────────────────────

 

 

 

 

オータムは夢を見ていた。

 

 

それは地平線すらなく、とても暗かった。しかし辺りを見渡せば見慣れない機体の残骸が浮いていた。

 

さらに後ろを振り向けばそこに“巨大な物体“が地球に墜ちていくのが確認できた。

 

“宇宙“だと理解したオータムは外装を大幅に換えた機体「ガーベラ・テトラ」でこの場から離れようとする。

 

 

だが“ソイツ“は現れた。

 

 

所々、破損しているが巨大な銃身を持ち、しかもその巨体に似合わず速く宇宙を駆けていた。さらに真ん中にはオータムにとって忌々しいあの“白い奴“がいた。

 

激情したオータムはビームマシンガンを上から下に移動するように連射し、ビームを直撃させた。だがそれはいけなかった。

 

 

 

白い奴・・・いやデンドロビウムは機体ごと上に向け、銃身でガーベラ・テトラを串刺しにし、メガ・ビーム砲を撃ったのだった。

 

 

 

暗闇に包まれた室内で目が覚めたオータムは、修復の終わっていない不完全なアラクネを使い、雄叫び上げながら回りの物を破壊していった。

 

 

「クソクソクソッ!クソッタレェ!!」

 

室内で暴れ回るオータム。しかしそこに一人の男が現れた。

 

「・・・荒れているな」

 

「あぁ!?誰だテメェ!!」

 

「同盟を組んだにも関わらず顔を覚えていないとは・・・仕方ない。所詮貴様達とは価値観が違うのだからな」

 

“同盟と価値観“その言葉が気に入らなかったオータムは己の感情で男を殺そうとする。

 

「・・・甘い!!」

 

男はIS・・・ではなくガンダム試作2号機を装着し足蹴をかまし、オータムはその衝撃で壁に激突、気絶した。

 

「暫くはそこで頭を冷やすといい」

 

 

男は2号機を外し部屋を出た。そして目の前にいたのは完全にキレているスコールだった。しかし男はそんな彼女を無視しその場から去った。

 

 

 

「・・・っ!!ただで済むと思わない事ね・・・

 

 

 

アナベル・ガトー・・・!」

 

 

 

 

あのソロモンの悪夢と同じ名を持つ男と幻の撃墜王の異名を持つ男の邂逅はもう近い・・・

 

 






宇宙世紀のアナベル・ガトーではなくIS世界のアナベル・ガトーなのでウラキのことは知りません。

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