──旧ソロモン宙域──その宇宙に破滅の光を降らす機体が艦隊に向け発射しようとしていた。
─そして男は呟く様に喋っていたがノイズが掛かって一部しか聞き取れなかった。
──待ちに───時が来た──多くの───が無駄死にで無かった──証の為に──ジオ─の理想を掲げる為に─!─星─屑──の為に─ソロモン─私は────!
夢は途切れ目が覚めたガトーはゆっくりと布団から体を起き上がらせた。
「──なんと面妖な夢か・・・しかし久しぶりに夢を見た気がする」
そう言いながら障子窓を開き早朝からの太陽の光を浴びた。
「初めて京都に来たが、ここが過去の日ノ本の中心だとはな。些かこの京都という土地で戦闘行為をするのは気が引けるが我々には目的があるのだ。ここで足を止める訳にはいかぬ」
そう呟くガトーに自身の端末からメールが届いた。
メールの内容を確認したガトーだがその表情は険しく内容に対する嫌悪の表情を浮かべていたのだった。
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季節は夏から秋となった。
そして今日、IS学園の一年生の修学旅行日を迎えていた。
場所は京都。季節が季節なので紅葉が美しい所は多くある。
そこに向かう為、新幹線に乗っていた生徒達の姿の中にコウの姿もあった。車窓から高速で流れる風景を見ているコウ。しかし表情に曇りが混ざっていた。
亡国機業やガトーの件もそうだが、それとは関係なく、
コウが前世で幼い頃、家族と共に旅行にいく予定だったがキョウトはジオンのコロニー落としの攻撃により旅行の予定が無くなってしまった。
それでもコウ自身は京都に行きたかったので内心は少しだけ嬉しかったのだ。
風景を見ているコウに一夏が声を掛けてきた。
「コウさんちょっと会わせたい人が居るんですけど...いいですか?」
「・・・?」
そうすると楯無の妹である簪が一夏の隣に立った。そしてコウは2人に座るよう促したがコウは回りの異変に気付く。
(そういえば一夏の回りに見覚えの顔が多いような気がするが....なんだ?)
2人は気が付いていないが回りには、見覚えの顔のある人物達が目を光らせながら、一夏と簪の動きをみていたのだ。しかも奥の方では二年生であるはずの楯無が血眼になって此方をずっと見ていた。簪と和解して以来、楯無は彼女に対する過剰なシスコンぶりを遺憾なく発揮していたのだった。
コウの視線に気が付いたのか一瞬だけ回りを見渡し今の状況を把握した。
「そ、それよりも簪さん?俺に用があるって...?」
「知りたいんです...」
「知りたい?」
「はい。是非ともウラキさんの駆る専用機をもっとよく知って理解したいんです!どうして巨大なISを扱えるだとかどうしてあのような機動力が可能だとか!」
「え、えぇ?」
あの暗かった簪とは思えない程、好奇心の迫力と探求心に押され困惑の声しか出なかった。
コウはそんな彼女にあの時の自分と思い重ねた。
しかしコウの駆る専用機を詳しく教えたら企業秘密案件になりかねないので案件になる所は教えず、ならない所を簪と一夏に教えたのだった。
短め