IS~駆け抜ける嵐   作:BD3

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46話 駆け抜ける嵐

「閣下・・・・!」

 

男はガトーに向け精一杯の笑顔を向け散った。

ガトーが感じたのは信頼謝罪であった。

 

(必ずや最後の命令、として見せましょう・・・!)

 

ガトーはコウに向け通信を送った。

 

「私は外で亡国(ファントム)を蹴散らしてくる。ウラキ、貴様はどうする?」

 

『あ、あぁ....俺も外で・・・!?』

 

すべて見ていたコウはあの選択で困惑気味をだった。しかしそれは吹き飛ぶ事になった。

 

突然、3号機の真上からノイエ・ジールにも劣らない程のビームが発射された。しかしIフィールドで難なく防ぐ事が出来た。

 

『ガトー、先に行け。どうやら()()()()()()()みたいだ』

 

「・・・承知した」

 

機体を反転させ、穴が開いた所からこの場を後にしたのだった。

 

 

 

ノイエ・ジールを見送り、コウは上を見た。

そこに全身装甲のISが存在していた。黒く禍々しい色、そして黒の翼が生えており開発した本人の強大な憎悪と怒りを表す様なISだった。

 

そしてコウは誰が乗っているのか直感した。

 

「篠ノ之束・・・!」

 

「気安く呼ばないでくれる?不愉快だから」

 

「・・・・何故だ?何故、貴様は地球にこんな物を落とそうとする!?」

 

「そんなの言うまでもないじゃん....。邪魔だから」

 

「それはお前を利用しようとする人間、邪魔をする人間達の事か?それとも貴様は自分の思う通りに進まなかったら全てを破壊するのか、どっちだ!?」

 

「プッハハ....ハハハハハハッ!!全部に決まってるじゃん!!コイツ(コロニー)を使い、私を利用する人間や邪魔する人間を全部消して、思い通りに進まなかったら全部!全部!破壊する!!・・・・それが何がいけないのかな?」

 

コウはこの時に理解してしまった。

「篠ノ之束」という偉大な「天才」はいない、目の前にいるのは「篠ノ之束」という皮を被った凶悪な「天災」だということに.....

 

「・・・貴様と対話をした俺がバカだった.....。貴様はこの世界に存在してはいけない人物だ.....!その憎悪と怒りを振り撒くのなら俺は・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お前を殺す────!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──────────────────────

 

 

 

 

コロニーの外で奮闘していたガトー、その回りには最初に戦ったコロニーの背後よりも多くの残骸が存在していた。

 

「あとは貴様だけだ....オータム」

 

「クソッタレェがぁ!!てめぇは一体、どっちの味方だ!?

 

「言うまでもない、私は閣下の味方だ!貴様らのような裏切りを平然と行う者に私が着いていくと思っていたか!」

 

ガトーはノイエ・ジールのコックピットを開き、オータムに()()()()の姿を見せた。

 

「決着を着けるぞ、オータム!このフルアーマーサイサリスでな・・・・!!」

 

そしてガーベラ・テトラから「プチン」と血管が切れる音がどこぞもなく聞こえた。

 

「同格のサイズで戦ってやろうてかぁ.....?ふざけているのかぁ!!

 

 

ビームマシンガンを向け、遠慮なく引き金を引いたのだった。

 

 

 

 

───────────────────────

 

 

 

 

 

「アッハハハハハハ!!どうしたどうしたぁ?私を殺すんじゃなかったのか・・・なぁっ!?」

 

束の駆るIS・・・破壊の復讐者(デストロイ・アヴェンジャー)はコウを追跡しながら片手に持つレーザーライフルで周囲の建物は破壊していく。

 

「んでハエみたいにちょこまかと動かれると鬱陶しいなぁ!!」

 

破壊の復讐者の翼の羽が2門のキャノン状に変形し、紅い光線が放たれた。

コウは建物を盾に、念の為に張ったIフィールドで防ぐ事が出来た。

しかしその威力を物語るように盾にした建物と周囲の建物は溶解していた。

 

(なんて威力だ・・・!もう一度食らえばIフィールドが確実に持たない・・・・!)

 

「もう鬼ごっこは終わりかなぁ?コウ・ウラキ君?」

 

「チィ!!」

 

コウはマイクロミサイルを放ち、ミサイルの嵐が束を襲う。

 

それを回避する束。

さらにコウは追加としてマイクロミサイルをもう一つ放ち、メガビーム砲を撃った。

 

「鬱陶しいなぁ!!消えろ・・・よ?」

 

キャノン砲を放とうとするが何故か姿を消したウェポンシステム。

次の瞬間、束は横腹から長い砲身を食らい、建物にめり込むようにぶつかった。

 

「がぁっぁ.....!?い、いつの間に....!?」

 

「これで終わりだっ.....!?」

 

零距離でメガビーム砲を放とうとするコウ。しかし束の手にはビームサーベルがいつの間にか持たれていた。

 

そして束はメガビーム砲の砲身の根本まで切り落とし、ゆっくりと地面に着地した。

 

「痛いなぁ痛いなぁ、まったく...乙女には優しくしないと嫌われちゃうよ?てなわけで本気だすね?」

 

ビームサーベルの刀身は大きく伸び、横に一閃した。

 

 

上に回避するコウだが、破壊の復讐者の刀身は横から襲い掛かる。しかしメガビーム砲だった砲身の根本からはビームサーベルが展開され、難なく防いだ。

 

(は?なんでそこからビームサーベルが!?)

 

「うあぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

驚愕する束を余所に右手でビームサーベルを展開したまま、左手でフォールティングバズーカを1丁取り出し、弾が尽きるまで連続で放った。

 

コウの狙いは()だった。

 

狙い通り、弾は翼に直撃し片方が無くなってしまい、破壊の復讐者のバランスが一瞬だけ崩れてしまった。

 

 

 

 

「しまっ・・・・!!」

 

 

それが束の最後の言葉だった。

 

ウェポンシステムをパージしたコウはビームサーベルを展開し、抜刀する様に構えたまま瞬時加速の一つである二連加速(ダブルイグニッション)で一気に間合いを詰めた。

 

 

これで・・・終わりだぁ!!!

 

 

ビームサーベルの刃は破壊の復讐者の胴を切り裂き、そして絶対防御を貫通したのだった。

 

 

 

 

 

───────────────────────

 

 

 

 

同時刻

 

コウが束との戦いを終えた中、オータムとガトーとの決着は時を同じくして終焉を迎えていた。

 

「はぁ・・・はぁ・・・・ガトー・・・!」

 

「・・・・どうした?息が上がっているようだが?」

 

「てめぇもだろうが....!!」

 

「否定はせん・・・だがここで幕引きだ。引導を渡してやる!」

 

ビームサーベルを構えたガトー。そしてオータムは左右大腿部からビームサーベルを2つ取り出し、二刀流を構えた。

 

来い!!

 

死ねぇ!ガトーォ!!

 

互いのビームサーベルがぶつかり合い、激しく光った。

 

ガトーはゴリ押しでサマーソルトを食らわせ、オータムにダメージを与えた。

 

しかしオータムは改良したガーベラ・テトラの両手から機関砲を放ち自ら近づいた。

 

機関砲を瞬時に避けるガトー。しかし連戦続きのせいか、やや動きが鈍っていた。

 

「どうしたどうしたぁ!?動きが鈍くて、眠ってしまいそうだなぁ!!」

 

追い打ちをかける様にビームサーベルを振り回しながら接近戦を行うオータムとやや防御に徹するガトー。

 

そして勝負は動いた。

 

ガトーがシールドから()()()を取り出し、オータムに向け投げつけたからだ。

 

それを反射的に斬ってしまったオータムは煙に包みこまれた。

 

「クソッ!あの野郎!!」

 

下手に動く事が出来なかったオータム。

 

煙は晴れるとガトーの姿は無かった。

 

 

 

次の瞬間、ガトーがオータムの目前に姿を表しビームサーベル最大出力でガーベラ・テトラの胴に目掛け斬り伏せたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




10月以内に終わると書いたな?ごめんなさい無理でした。

オリジナルのISの名前で手こずってたんです。はい・・・


次回 MEN OF DESTINY
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