IS~駆け抜ける嵐   作:BD3

51 / 52
47話 MEN OF DESTINY

「はぁ・・・・はぁ・・・・」

 

コウの目の前にはビームサーベルで斬った破壊の復讐者が血を流すこともなく地に伏していた。

 

そして体力を削られたコウに通信が入った。

 

『ウラキさん!ソーラーシステムがまもなく掃射されます!急いで下さい!』

 

「了解、今すぐ出る」

 

コウは立ち上がり破壊の復讐者(デストロイ・アヴェンジャー)を見ることなくその場を後にしたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

破壊の復讐者の指先がゆっくりと動いたのを知らずに

 

 

 

 

 

 

 

───────────────────────

 

 

 

 

「ウラキか・・・」

 

「ガトー・・・」

 

ガトーはコウの方に顔を向けることなく、見ていたのはソーラーシステムとコロニーだった。

 

次の瞬間、コロニー内部が激しく光った。

 

「爆発した....?ガトーあれは一体?」

 

「時限式爆弾だ。恐らく閣下が奴等にバレぬよう設置したのだろうな」

 

「このタイミングでか・・・?」

 

少し不自然に思ったコウだったが突然、目の前が明るくなった。

 

ソーラーシステムが発する光が周囲を照らしているのだ。そしてその光はコロニーを焼く光となるものだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

順調に破壊出来る。全員がそう思った。

 

 

しかし目を疑うような事が起きた。

 

 

 

 

 

 

コロニー内部から巨大なビームが突き破る様に発射され、ソーラーシステムの一部が破壊されたのだ。

 

ソーラーシステムの出力は下がり、さらに地球の被害を免れない程の規模の大きさが存在しており、遂にはコロニーがソーラーシステムの真ん中をゆっくり突き破ってしまった。

 

 

それを見たコウは唖然とし、さらにはステーションから通信が入った。

 

『ウラキさん!巨大物体から敵対ISの反応あり!!高速でそちらに向かっています!!』

 

「なに!?」

 

その姿はすぐに確認出来た。

 

 

コウが絶対防御を突き破る位ビームサーベルで斬った筈のISが目の前にいたからだ。

 

(あ・・・)

 

唖然、驚愕し続けていたコウの体は動かなかった。

 

 

 

 

 

 

ボサッとするな!!ウラキィ!!

 

 

ガトーはノイエ・ジールでデンドロビウムを吹き飛ばし、ノイエ・ジールはISの巨大なビームサーベルにより片腕が切り落とされた。

 

「ガトー!?」

 

「何をしているウラキ!敵は目の前にいるのだぞ!!」

 

「す、すまない....」

 

コウとガトーは目の前にいるISに注目した。それはコウにとって先程戦った破壊の復讐者(デストロイ・アヴェンジャー)だった。

しかも片方の翼は破壊した筈が既に元の状態に戻っていた。

 

「篠ノ之束、生きていたのか・・・!」

 

「あのIS、なんと禍々しいものか・・・。相当天災に憎まれているな?ウラキ」

 

「そうだな・・・あの様子だと俺が生きていたら何回も蘇ってきそうだっ・・・・な!!」

 

クローアームからビームサーベルを展開し、破壊の復讐者に向けてサーベルを振りかざした。

 

しかし負けじと破壊の復讐者もまたビームサーベルを展開、片手で防ぎサーベル同士による鍔迫り合いが始まった。

 

(隙が多い!!)

 

ノイエ・ジールの有線クローアームが破壊の復讐者に襲い掛かる。だがデンドロビウムのサーベルを防いだまま、もう一つの手でサーベルを展開し、有線クローアームの有線を叩き斬った。

 

(片手で防いでいるにも関わらず片手で斬るとは・・・恐ろしい奴め・・・!)

 

そして破壊の復讐者はデンドロビウムのサーベルを凄まじい推力で押し返しクローアームごと切り落とした。

 

「グッゥ!?なんて力だ・・・!」

 

一太刀入れようとする破壊の復讐者。しかし破壊の復讐者は横蹴りを食らい大きく吹き飛んだ。

 

破壊の復讐者に横蹴りを食らわしたのは、ノイエ・ジールから脱していたフルアーマーサイサリスだった。

 

「2号機だと・・・!?でもあの時大破した筈じゃ・・・!?」

 

「ウラキ、気になる所悪いが奴が来る。構えろ!」

 

コウはデンドロビウムのドッキングを解除し、ステイメンへと移行し身軽となった。

 

そして吹き飛ばされた破壊の復讐者が戻ってきた。そして腰に差していた2つの刀を引き抜いた。

 

「ウラキ、この戦い早急に終わらせねば・・・」

 

「あぁ、悠長にしている暇は無い。・・・・ケリをつけてやる!」

 

 

二機のガンダムはビームサーベルを展開し、破壊の復讐者一直線で瞬間加速を行った。

 

防御体勢に入りビームサーベルを抑えた破壊の復讐者。しかしガンダムは止まらない。

 

ガトーは左腰からビームサーベルを引き抜き胴体を貫こうとするが察知され後退。コウはそれを先読みして背後から切り裂く。

 

しかし翼は盾の様に変形しビームサーベルを弾かれ、盾からミサイルが放たれた。驚いたコウはシールドを構えながら回避した。誘導するミサイルではなく迎撃用だった為弾道は真っ直ぐに飛んだ。

 

 

(行ける!あの時は遠距離だったから分からなかったが接近してコイツの弱点が分かった・・・!)

 

しかし時間は有限。一発で決めなければ時間は無い。

 

「ガトー!!攻撃を合わせろ!!

 

「応ッ!!」

 

再び対峙するように構えた。

 

 

先に動いたのはコウで瞬間加速を発動。姿勢を低くし二刀の刀を鞘から抜く様に急接近。

同時に破壊の復讐者も瞬間加速を発動し目の前にいるガンダムを破壊するため紅く目を光らせながら急接近した。

 

二刀のサーベルを抜いたコウは斬り開ける様に空間を斬った。

隙だらけと言わんばかりの腹が丸見えで破壊の復讐者は胴体を真っ二つにしようとする。

しかしコウの攻撃はまだ終わっていなかった。まだ振り下ろされていなかったビームサーベルは破壊の復讐者の胴体目掛けX字に斬られたのだ。

 

そして背後に回ったガトーはビームサーベル最大出力で翼が盾に変形する前に素早く突きISコアを破壊した。

 

 

『アァ.....ワタシ.....ハ.....コンナ.....』

 

 

 

蚊のような声と共に破壊の復讐者はISコアを破壊された事によりその機能を停止したのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。