IS~駆け抜ける嵐   作:BD3

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STARDUST MEMORY

 

 

 

 

 

 

デンドロビウムにドッキングしたステイメン。その隣には両手を失ったノイエ・ジールが存在していた。

 

(ノイエ・ジールのコアを暴走させて自爆。同時にリミッターを解除したメガ・ビーム砲でコロニーを破壊。完全に破壊出来なければ後ろに控えているソーラーシステムが破壊してくれるが同時に俺達にも被害が出る。これは最後の手段だな)

 

目的地に着き目の前には自分達より大きいコロニーがドンと存在していた。

 

「自爆に巻き込まれるなよ」

「そんなヘマはせぬよ。では行ってくる」

 

ノイエ・ジールはコロニーに突っ込み一気に距離を詰めた。ガトーは目前でコアを暴走させコックピットから脱し急いでその場から離れた。

 

次の瞬間、ノイエ・ジールは大爆発を引き起こした。

 

見届けたコウはメガ・ビーム砲のリミッターを解除し主砲をコロニーに向けた。

 

 

 

 

いけぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!

 

メガ・ビーム砲から極大ビームが放たれコロニーを包み込んだ。

 

(耐えてくれ・・・!ガンダム!!)

コウの心の声に応える様にステイメンのツインアイは輝きビームは一層激しくなった。

 

そしてビーム砲は徐々に小さくなっていき目の前の光景が露になった。

 

 

「コロニー消滅・・・破片だけが散々に・・・!」

 

浮遊している破片は様々だがそれら全てがライフルで破壊出来る物や大気圏で燃え付きる物ばかりであった。

 

つまりコウはコロニー落としを阻止することが出来たのだ。奇しくも時間は午前1時19分とデラーズ紛争の戦闘終結時間と重なっていたがコウはその事を知るよしも無い。

 

(守れたんだな俺は....あの(地球)を....)

 

フォールティングシールドとビームライフルを取り出しドッキングを解除した。地球の引力に引っ張られる感じはするが破片を破壊する作業に問題はない。

 

『ウラキさん巨大物体の破壊ご苦労様でした。後はソーラーシステムで作業をしますのでその宙域から・・・どうした!?』

 

『ソーラーシステムがハッキングされています!対処しようにも相手の動きが速すぎて・・・!!』

 

『不味い・・・ウラキさん!掃射まで30秒!急いでその場から離れてください!!』

 

ソーラーシステムはコウ一人焼き殺すような輝きを持ち始めた。

 

(ソーラーシステムをハッキング出来る奴は(篠ノ之束)しかいない・・・!自分が死んだ後に土産を残していったか!!)

 

ビームライフルを捨てシールドを前に構えた。そしてスラスター全開で()()に急降下した。

 

云わば大気圏突入である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ぐぅっ・・・・あああああ!!

 

地球の重力に囚われた事を理解したコウはスラスターを止め必死にシールドを前に構えながら突入していく。しかしシールドが熱を持ち始め凄まじい熱量がコウに襲いかかる。

ハロも同じ必死で冷却作業を行っているがそれでも間に合わない。

次の瞬間、シールドの熱が微弱ではあるが徐々に引いていった。

 

「ッ!なんだ!?」

 

いきなりセンサーの下から反応した。見るとそれはドダイにそっくりな物を乗っていたサイサリスだった。

 

「ウラキ!乗れ!!」

 

コウはゆっくりとドダイに着地しサイサリスを見た。

 

「着地地点は!?」

 

「日本だ!詳しい着地地点は分からん!!」

 

ガンダム達を乗せたドダイは大気圏を突破。遂には成層圏へと突入した。

 

「む・・・成層圏か。なら私はここで別れるとしよう」

 

「・・・行くのか?」

 

「うむ。いまだ戦火を広げる亡国機業を野放しにするわけにはいかんのでな。貴様とは二度と会うことは無いだろう。もし会うとすれば敵同士となろうな」

 

「・・・その時はその時で俺がお前を倒す!」

 

その手を握りガトーに見せた。ガトーは鼻で笑い立ち上がりコウに振り向きもせずドダイから飛び降りた。

 

(・・・コウ・ウラキ。次会った時は貴様と本気で決着をつけたいものだな・・・)

 

ガトーは仲間が乗っているドダイに乗りその場を離れたのだった。

 

それを見送ったコウは着地地点を確認した。

 

(場所は・・・・IS学園のアリーナ!?なんでバリアが張られている所に落ちるんだ!?)

 

運が悪い事に着地地点がまさかのIS学園のアリーナだった。

もしそこに落ちれば大変な事になる所か先日の襲撃のせいで緊張状態が続いてるせいなので真っ先に修羅が来るに違いないだろう。

それを避ける為コウはハロにドダイの遠隔操作を任せる事となった。

 

「成層圏なら着地地点は調整できる・・・!場所はAE社、出来るか!?」

 

「マカセロ!マカセロ!」

 

成層圏を突破し対流圏へと突入。着地地点の調整はハロのお陰でギリギリ間に合った。

地上に近づくにつれドダイを安定させてゆっくりと着陸。

 

コウは足を踏み入れ、ふと空を見上げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・星屑」

 

ソーラーシステムでも破壊出来なかった一部の破片は地球の重力に囚われ流れ星のように燃え落ち、その背景である夜空は無数の小さな星が点々とし、屑の様に散らばっていたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戦闘終結時間午前1時19分。

 

亡国機業・天災篠ノ之束によるコロニー落としは阻止された。

しかし野望・執念・憎悪・長きに渡る因縁が入り交じった戦場は地獄の海と化した。

 

だが2つの嵐が地獄の海を駆け抜けた。

 

1つの嵐は再び宇宙に舞い戻り天災の野望と憎悪を叩き潰し何度蘇ろうともう一度叩き潰した。

 

もう1つの嵐は天災による策謀で一度は執念に囚われてしまった。しかし己の瞳で真実を知り1つの嵐と共闘し天災の野望を何度も叩き潰した。

 

 

IS世界においてガンダムという強力な兵器が生み出されたことによりISに関わった人物達の運命、人生、その最期を大きく変えた。

 

 

 

 

勝利者などいない。

2つの悪によるコロニー落としは終焉を迎え、誰にも知られる事なく歴史の闇へと葬り去られたのだった・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~END~






これにて本編完結です。

次はシーマ様...といきたい所なのですがガンダム以外の創作意欲がたくさん湧いているのであと送りするかもしれません....。

なのでガンダム以外の作品にも少しづつではありますが手を出すかもしれません。
後々ではありますがオマケ編を出しますので気長にお待ち下さい。

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