IS~駆け抜ける嵐   作:BD3

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白騎士事件はこの話で終わります


6話 後編

 

 

コウは試作0号機のスピードを全開にしていた。

 

試作0号機は高性能な機体ではあるが、ロクなテストをしていないため、操縦性がとても劣悪であり、パイロットの負担が大きすぎるものであった。

 

更に、ミノフスキー粒子干渉波検索装置はミノフスキーがあるのさえ分からないこの世界に必要なのかとコウは思った。

もしあったとしても使えるかがどうかが分からなかった。

 

だが高性能な機体ではあるため、例え操縦性が劣悪でもやらなければならなかった。

 

コウは同じ様な体験を二度している。

 

一度目は、ガトーが強奪したガンダム試作2号機に取り付けられた戦術核、MK-82核弾頭を奪い返すために行動していたが、ガトーが単機で観艦式を襲撃。核が放たれたこと。

 

二度目は、コロニーの阻止限界点を防ぐ為に戦っていたが、阻止限界点を越え失敗したこと。

 

コウはあのような悲劇を繰り返してはならない、絶対に阻止しなければならないと誓っていた。

 

「間に合え...間に合え...間に合えぇぇぇぇぇぇ!!」

 

コウの叫びは空に響き渡った。

 

 

 

 

 

sideミサイル迎撃地点

 

 

 

その頃、千冬はミサイル迎撃に当たっていたが数が多いため取りこぼしが多かった。その為何発かのミサイルが日本の街に落下していた。

 

しかしどこからともなく、ビームの光が現れミサイルを破壊していった。

 

それをモニターで見ていた束が衛星をハッキングし光を放った方向に注目した。その先には、ガンダム試作0号機であった。

 

「間に合った!よぉし、今からミサイルを破壊する!」

 

 

コウはそう言いながら大型ビームライフルを撃った、オーバーヒートすればスプレーガンで対応し、接近してビームサーベルで切り落としたりしていた。

 

だが、それを見ていた束は気に入らず、0号機をハッキングし、動きを止めようとするがハッキングが出来なかった。

 

 

(チッ、誰かが私の邪魔をしているのかなぁ?)

 

何度も何度もハッキングをするもブロックされ、束の苛立ちは、段々積もっていった。

 

ブロックをしているのはコウスケであり、先を読んで防御をしていた。ここでも、技術者同士の戦いが始まっていたのだった。

 

「あぁもう、鬱陶しいなぁ!」

 

(ハッキングをしている相手は篠ノ之束...ISを作るほどの天才...だが!俺も老いぼれちゃいない!)

 

コウスケは三手先を読んでブロックするなど人並み外れた能力を見せた。これを見ていた同期の仲間は、味方なら頼もしいが敵なら恐ろしいと、感じていた。

 

一方コウは、千冬が斬り損ねたミサイルを破壊していった。

 

(あのIS・・・格闘に特化した機体か?よくあそこまでやれるもんだな...)

 

コウは驚きながら誉め、ミサイルを破壊するなど器用にやっていた。

 

それは千冬も同じであった。

 

(あの機体...ロクな武装もないのによくやれる...操縦者の腕がいいのだろうな)

 

ミサイルの数は着実に減っていった。そして...

 

「これで終わりだぁ!!」

 

コウのビームサーベルで最後のミサイルを落とし、すべてが終わり通信が入った。それはトレーズからであった。

 

『よくやってくれた、お陰で被害はまったく無かった後の事は私達に任せて君は速やかにこちらに戻っ...』

 

「社長?・・・うわっ!?」

 

 

通信が途切れ、何者かがコウに襲い掛かった。それは千冬の白騎士であった。

 

コウが一部のミサイルを破壊していったため、それを見た束はそれに怒った。

 

『ちーちゃん、あれ破壊できる?将来、私達の邪魔になるかもしれないから』

 

この時の束は、冷静では無かった。ハッキングしたらブロックされるわ、ミサイルの一部は破壊されるわ等、怒りの要因があった。将来、ISを脅かすものであれば排除しようと考えていたほどであり、千冬も同じであった。

 

 

「くっ...何故こんなことをする!!」

 

『それは...貴様の存在が許されないからだ!』

 

「じょ、女性の声?まさか女性が乗っているのか!?」

 

『それがなんだ!!バカにしているのかぁ!!』

 

白騎士は格闘連撃を繰り返し、0号機のシールドを削っていった。コウも反撃をするがなかなか隙が見当たらなかった。

 

(くっ、激しさが段々増していく...それでも!)

 

「この戦い!負けられないんだぁぁぁぁぁ!!」

 

コウは叫びながら、0号機のスラスターを全開にして、白騎士の格闘連撃を逃れ、距離を離しビームサーベルを展開して一気に懐に飛び込んだ。

 

『チィ!!』

 

白騎士の翼にビームサーベルが食い込みコウの0号機のレーダも同じ様なものであった。

 

(フルバーニアンのように胸部のスラスターはついていない・・・ならバルカンで!!)

 

バルカンを発射するが白騎士は近距離から回避し、コウを驚かせた。だが白騎士のシールドエネルギーは一桁であり、絶対防御が発動する寸前だった。

 

(くっ!これ以上は持たないか!)

 

『束これ以上やるとISが持たない!離脱する!』

 

『・・・分かった...回収地点はここだから急いで離脱して...』

 

束の声はとても小さかったが、千冬は気にせずそのまま離脱した。

 

「離脱したのか...よく持ったな0号機...」

 

コウは白騎士が離脱したのを確認し同じ様に離脱した。

 

 

 

 

 

 

 

 

この事を「白騎士事件」と呼ばれる様になるが、その時、ミサイル迎撃にいた「ガンダム試作0号機」の事は一切触れられる事は無く、永遠の闇と消えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




これにて白騎士事件は終了です。
次は白騎士事件の後日談を書こうと思います、その次に原作に入れる予定であります。


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