離脱した白騎士は束に言われた回収地点に到着した。そこに待っていたのは、作戦前の勢いはどこにいったのやらという状態の束であった。
「ちーちゃん...怪我は大丈夫だった...?」
「ああ、火傷程度で済んだが暫く動かせそうにないな」
そう言いながら肩の火傷を見ていた。普通なら絶叫するほどの熱量であったが、超ギリギリの位置でサーベルを避け翼を斬らせていたのだ。それでも、火傷の傷は長くは消えないだろう。
初めて敗北を味わった二人は、何も言えなかったのであった。
その後、篠ノ之束は白騎士解体後、企業に技術提供される形で公開し、第一世代型の開発基盤となった。そして千冬の専用機、暮桜を開発。467個目となる最後のコアを作り失踪した。
織斑千冬は、事件後家で休養。
そして第1回IS世界大会「モンド・グロッソ」で優勝。
さらに、公式戦で無敗を保持するが第2回IS世界大会では優勝目前であったが、ある事件により大会を放棄、解決することになった。
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side AE社
帰還したコウを待っていたのは、AE社の職員やトレーズ、そしてコウスケであった。格納庫は歓喜に包まれておりその中には感謝する人達も含まれていた。
「コウ・・・よくやってくれた!父さんは嬉しいぞ!」
「コウ君、よくやってくれた。君に感謝しなければならないな」
「いえ...俺は大したことはしてないですよ。当然のことをしたまでですよ・・・それで社長と父さんに話さなければならないことがあるんだ・・・ここではちょっと...」
コウの顔は少し戸惑った表情を浮かべながらそう言った。
「・・・分かった、案内するから着いてきたまえ」
コウ、トレーズ、コウスケは社長室で話す事になった。
「それで・・・話したいことは?」
「・・・今のガンダムの火力は異常です。今回、ISと戦って分かったんです。ガンダムの力はいつか人を殺すんだって...」
コウは白騎士との接近戦でビームサーベルで肩の装甲をギリギリ貫いたが、もし本当に肩に当たれば切断どころか腕そのものが無くなる位のものであった。ガンダムは本来、ジオンの二足歩行兵器に対抗するために作られたものであり対ISではない。
絶対防御があるからといってビームサーベルやビームライフル等をISに使えば簡単に絶対防御は破られ、搭乗者は確実に死ぬだろう。
だからコウはあることを提案した。
それは、GPシリーズに対してリミッターを設けることでり、緊急事態の場合は搭乗者の判断でリミッターを解除出来るようにするものである。リミッターの中身としてはまず、ビーム系や実弾等の威力を人が死なない程度に威力を抑え、ビームの熱量を最大限に抑え被害がないようにすることが、コウの提案であった。
機体の性能に関してはリミッターを設けず、武装だけリミッターを設けるというものである。
「そうか...私達はガンダムの力を甘く見ていたようだね...。了解した今すぐそれを行うとしよう。コウスケ出来るかな?」
「ええ、いつでも出来ます」
「頼もしい限りだが、今日は君も頑張ったから暫く休みたまえ。後の事は私に全て任せたまえ」
「分かりました。それじゃお先に失礼します!」
コウとコウスケは社長室から退室し、残ったのはトレーズであった。
(さて...この事件で世界は大きく動くだろうね・・・彼女のような女性達が増えるだろうが、いずれそれは女性が力をつける事になりそうだね...)
トレーズは窓の外を見ながらそう呟いた。
白騎士事件後、アラスカ条約が結ばれ世界が大きく変わろうとしていた。男から女へと、その力の均衡は女性へと移り変わろうとしてたのだった。
後日談はこれにて終了
次は原作かなぁ?