スイートプリキュア♪ 鬼人の組曲 作:水無月 双葉(失語症)
正に光の大爆発でした、私は響と一緒に力ある言葉を叫びプリキュアに変身する。
一緒に居た女の子達も変身してプリキュアに変身していた、ブラック、ホワイト、ルミナス、ブルーム、イーグレット…………沢山のプリキュア、沢山の仲間達、私は心強かった。
「こんなにたくさんのプリキュア……すごい」
私は周りを見渡し小さく呟くと、ブロッサムが首を傾げながら声を掛けてくる。
「あなた達あまり驚かないんですね」
「私達は驚いたけどなぁ」
ブロッサムを見ながらピーチが腕を組み、何かを思い出しているみたい。
「みなさん全然動じていなかったですし、あの魔女はお嬢さん達って言っていたので、もしかするとと思いました」
八雲さんみたいな人も居ますから、と言う言葉は呑み込みながら思った事を言う、やっぱりメロディも気が付いていたみたい隣で頷いている。
「良い洞察力ね、と言うかすごい数ね、全員で……」
「21人!」
アクアの言葉の最後を乗っ取るかのようにドリームが片手を上げ大きな声で喜びを表現した。
「いつの間にかすごい数だな! プリキュア!」
一歩進み出た魔女が、こちらを伺う様に喋り出したのを合図に、近くに居た妖精達が一気に距離を開ける。
「なんであんた達が」
「あなた達は私達が一度倒したはずなのに……」
ブラックとイーグレットが呟くが、魔女は口を歪めて笑い、暗く何かに引きずり込まれる様な声を上げる。
「不思議だろう、教えてやろう、それは邪悪の神『ブラックホール』様のお力なのだ」
節くれだった指を伸ばし腕を広げながら何かに酔うかの様な声、私は嫌悪感を我慢するのが精一杯で変身していなかったらと思い喉を鳴らす。
「ブラックホール様はこの世のすべてを飲み込む
どういう事? それじゃあ私達が浄化したネガトーンも……? 嫌な考えが頭をもたげる。
「我々だけでは無いぞ、貴様らが相手をした悪意の塊はすべてブラックホール様に生み出されたのだ」
一同に動揺が走る中私は別の事を考えてた、まさかセイレーンもトリオ・ザ・マイナー達もそうだって言うの……でも、ハミィはセイレーンの事を知っていたし…………答えの出ない問題に私は拳を握りしめた。
「私達も同じさ、お前達に浄化された邪悪な心のみが集められ、ブラックホール様のお力で再びこの姿で甦ったのさ、私達の目的は一つプリズムフラワーを見つけ破壊すること」
また『プリズムフラワー』、一体どんな力が……
「プリズムフラワーは、全ての世界を繋ぐ光のエネルギーココ、ココやナッツ達がこの世界に来れるのは、プリズムフラワーのお陰なんだココ」
小さい妖精を庇いながら説明する薄いクリーム色の妖精ココ、小さいながらもその風格に私は目をみはる。
「もしプリズムフラワーに何かあったら……世界を結ぶ力が乱れてしまうんや」
怪しい言葉遣いのタルトが、目を見開いて上げる声を聞きながら私は恐怖感に飲み込まれそうになる、世界を結ぶ力……それが無くなったらどうなってしまうの?
「じゃあ、街が滅茶苦茶に成っているのも、もしかしてそのせいなんですか!」
ブロッサムの悲痛な叫び声が辺りを包む、隣に居るメロディの体が強張る、そうだよねメロディ……絶対に許せないよね。
「プリズムフラワーは、どこにあるでしゅか」
「それはココ達にも分からないココ」
「『プリズムフラワー』は、その力を守るためにこの地球のどこかに隠れているナツ」
ポプリの疑問にココとナッツが悔しそうに答える、妖精すらある場所の分からないプリズムフラワー、どうすれば良いの? どうすれば守れるの? 不安になった私はメロディの手を握るメロディが強く握り返してくれて、私も力を入れ少し落ち着きを取り戻す、メロディは何時も私に力をくれる。
「そうさ、だから私が居るのさ、さあ水晶よ、プリズムフラワーの場所を映せ」
魔女が水晶を操ろうとしたその時、私達を飛び越え一つの影が敵に向かって行った。
「ご高説どうも! やらせねえよ!」