スイートプリキュア♪ 鬼人の組曲 作:水無月 双葉(失語症)
ですが、毎日のように感染者の話しもあって、中々気が休まりません。
皆さんも、体調には気を付けて下さい。
「98!」
「99!」
「「「「「「「100!」」」」」」」
最後の一体を全員で叩きゲームが終了する。
レモネードとルミナスが手を叩き合い喜び、ルージュとローズは肩で息をしていた、「おめでとう100点クリア」声とともに空中に文字も浮かび、俺達は元の双六に戻される。
「で、次はどうなるの?」
「双六なんてやってる時間は無いわ」
サンシャインとムーンライトが、揃って不満そうな声を上げる。
「何か作戦を考えないと」
ルージュも二人に続く様に声を掛けるが「それ~」と、レモネードの楽しそうな声が俺達の耳に入った。
「だーっ! だから何で振ってるのよ!」
「芸能人空気読みやがった!」
「そんな空気読まないで!」
俺とルージュが同時に叫び、ローズは俺に対して突っ込みを入れる、転がるサイコロを見ているルミナスとパインは少し楽しそうだ。
「しかも1だし!」
「「「い~ち」」」
叫ぶルージュを無視し、光に包まれ移動すると同時に、数を数えるレモネードと、それに加わったルミナスとパインは楽しんでいた。
「ハイパーボウリング100本たおしたらクリア?」
吐き捨てる様なローズの声と共に俺達はまた光に包まれ移動した。
「どうせまたインチキなんでしょう!」
業火のごとく叫ぶルージュ、俺達の前には白い壁があると思ったら、巨大なボーリングのピンだった。
「ほらやっぱり」
「大きすぎます……」
呆れを通り越して諦め出したルージュに、見上げながら感想を述べるルミナス、「ボーリングスタート」の声を共にピンが弾けて怪物たちが現れる。
「おまけにやっぱりデザトリアン!」
小さな子供の様に首を左右に振りながら半泣きのサンシャイン、戦っているのか遊んでいるのか分からない時間がまた始まる。
「うわああああああ、食べられちゃうよ!」
恐竜のザケンナーが私に迫る、あわや食べられると思った時、ドリームが私を抱え間合いを広げてくれた。
「大丈夫」
「うん」
二人して砂の上に着地するが足を取られ動けなくなってしまい、私とドリームはザケンナーに踏みつぶされた、砂に埋もれただけなので体のダメージは少ないが、心は大ダメージだ。
直ぐに起き上がりドリームと共に走り出す。離れた所では、ブラックとピーチがセミのウザイナーに攻撃を受け砂漠に突っ込み、炎のザケンナーに阻まれている。
誘導されてしまったブロッサムは、一対一になり攻撃を受け飛ばされ、上から振って来たコワイナーの攻撃を、咄嗟に入り込んだブルームがバリアを張って助けるが、皆を守り続けて消耗していたブルームのバリアは破られてしまう。
破られたその隙に、ブルームはブロッサムを抱えて距離を開けるが、敵にまた誘導されているのを知らずに攻撃を受けてしまった。
焦れば焦るほど良い考えは浮かばず、翻弄され続ける私達、私はこんなに弱かったの? 私はあの二人が居ないと何も出来ないの? 答えの出ない自問自答をしながら砕けるんじゃないかと思う程の力で奥歯を噛み締めて、ドリームと共に仲間の元に向かった。
敵の攻撃をかわすために全員で高く飛んだがそれは悪手だった、空中に控えていたコワイナーが私達に同時に攻撃を仕掛け、私達はなすすべも無く攻撃を受け海へと落とされる。
私とイーグレットはかろうじで船の上に着地出来たが、他の皆は海へ落とされてしまった。
海に落ちた皆も自力で近くの難破船に避難したが、敵の攻撃は激しさを増す。巨大な魚の様なホシイナーが私達の側で着水し、大きな波を起こし私達は海へ投げ出された、
抗い難い水流に巻き込まれ、海底に沈みそうだった私を、ミントが手を引いてくれて何とか皆と同じ難破船へたどりつく。
「空も海の敵だらけ!」
「全然魔女の水晶に近づけない!」
イーグレットとマリンの言葉を聞きながら私は絶望しかけていた、こんなにものプリキュアが居るのに敵わない……
「やっぱり私……メロディと獣鬼が居ないと、どうしたら良いか分らないよ」
意を決して飛び出しても敵の方が早く、逃げ惑ってばかり私は一体……
「プリキュア! エスポワールシャワー!」
私の不安を吹き飛ばす様に、ベリーが迫ってきたコワイナー達を一掃すると、一歩力強く踏み出した。
「こんな所で負けるもんですか!」
腕を大きく振り皆を鼓舞するベリー、迫って来たウザイナーをバリアで弾き飛ばしたイーグレット。
「そうね、早く皆と合流しないと」
息を吐いたイーグレットが、全身に力を漲らせる。
船体がいきなり軋みを上げ、船に巨大な物が巻き付き締めあげている、慌ててそちらを見ると巨大な蛸だった。
「タコ~」
心底嫌そうにベリーが悲鳴を上げる。アクア、ミントにマリンが船体に巻き付いている蛸の足を蹴り飛ばし、船体がら強引に引きはがすと、ホワイトが華麗な体捌きで投げ捨てる。
ホッとしたのもつかの間、空に禍々しい紫色の光が溢れる、空を見た私の視界一杯に迫りくる破壊の光球、私はなすすべも無い事に恐怖し、我慢していた言葉を発してしまった。
「八雲さん、たすけ……て……」
お読み頂きありがとうございます。
次回の更新は、いつも通り週末になります。
キュアベリーって少し不遇だなと思うのですが、皆さんどう思いますか?
そんな訳で、少しですが出番を増やしました。
オールスターズも中盤に差し掛かりました、これからも、応援をよろしくお願いします。
では、次回
プリキュアオールスターズ 虹色の花束
第10節 戦士達の
よろしくお願いします。